一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

映画 日本橋 市川崑監督

2012-06-19 14:32:10 | よきもの
京都三条にある京都文化博物館では、古い映画を上映していて、
先月の頃は、淡島千景の特集でした。



なかに市川崑監督作品があるということで、芹沢介(染色家)展の観覧と共に行ってきました^^


監督:市川崑
出演:淡島千景、山本富士子、若尾文子、品川隆二、柳永二郎
原作:泉鏡花


大好きな市川崑監督と原作は泉鏡花ということもあり、とっても楽しみにしていましたが、




美しかった~^^
千景さん美しかったですし、若尾文子さんがまだ娘さんです。かわいー
観れてよかったです。

淡島千景さんの作品は、「本日休診」くらいしかあまり知らなくて、そう目立った役柄でもないんですが、何故かテレビでたびたび観てしまう作品で。
若い三國連太郎さんも出ているのですが、とても印象深い役柄です^^←いや。笑っちゃいけないんだろう内容なんですが、いい味過ぎて笑ってしまう役柄です。


日本橋は泉鏡花らしい、独特の雰囲気をもったお話で、いちおう純愛映画?になるのかな?
恋愛ものがピンボケな私には、実はちょこっと辛気くさいかな~などとも思ってしまったのですが、
それを差し引いても、美しくいいものがたりでした。

泉鏡花のものは語って美しいし、映像にも、お芝居にもし甲斐のある作品が多いのではないかな~^^
と、思います。

そして鏡花と聞いて思い起こす一人は、坂東玉三郎さんなのですが、「日本橋」は玉三郎さん演出のものもあるようなので、
観てみたいですね~



そしてさらに今度、石田彰さんが泉鏡花の役をされる文豪たちのドラマCDが出るみたいなんです。
作家たちの裏事情的な内容らしくて、面白そうなんですが。

まずは、普通に朗読も聴きたいよ!って思うのは私だけなのでしょうか?^^
ドラマCDに反響があったら、朗読CDも出してくれないでしょうかね~??
泉鏡花は結構短編もあるので~
朗読にもきっとしやすいですよーー




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【webラジオ昔話】 むかしむかしのものがたり 第45話「狐の恩返し」

2012-06-17 14:32:21 | webラジオ昔話むかしむかしのものがたり
石田彰さんと氷上恭子さんがたったお二人だけで、昔話をwebラジオで語ってくれます。


むかしむかしのものがたり 第45「狐の恩返し」
http://radiotomo.typepad.jp/old/2012/06/44-49f3.html
↑ここからクリックして入って、緑の矢印のとこをポちっと押すと昔話を聴くことができます。
配信は過去2回までとなっていますので、お気を付けください。


日本のお話が帰ってきました。
やはり安心してしまいます。
何だかほっこりするし、肌にしっくり合うんですね。


このお話はなんパターンか知っていましたが、私は柳田國男の本を持っているので、聴くに近しい感じでした。
番組で柳田國男の紹介が出ていたので、ブログ内で伏せていた記事も戻してみる事にしました。「猿正宗」と「狐が笑う」。


今回も語りは恭子さん。狐さんも。

石田さんは、お爺さん。和尚さん。小僧さん。今回小僧さんが新鮮でした~^^


「あちちちちち。」
きつねさん可愛い。


^^やっぱり日本のもの。楽しかったー



さて、お寺さんには、なんだかんだ数寄者が多かったりしますよね~
茶の湯とか、香道とか。

茶道はさっぱりですが、そのお道具は大好きです。

まずは安土桃山時代のやきもの。
もう土が違うっ!!
心臓がどきりとするものに、出会います。

志野茶碗とか大好きです。


秀吉が朝鮮から技術者や、土を持ち帰らせたこともおおきかったのだと思います。
この時代のやきものは、わたしの中では他に比べれません。


この間。
茶勺で初めてときめく事ができました。
でもまだ茶入れはピンときません。



まだ茶釜のほうが、金属のせいか身近に感じるし、どきどきもしますかね~^^





我が家にある釜。茶釜なのかな?
打ち出しとかでは無いし、別段いいものではないけれど、質感や肌が今いまのものよりいいです。
材が一緒にいて気持ちいい^^

浮き出しの模様もあるのですが、中国風の山河の絵柄かな?
竜宮門と、五重塔・城?水車?がみえます。
木は松なのか?柑橘類の木なのか?薄れていて、わかりにくくなっています。
枝ぶりからやっぱり松でしょうか?
何か意味を持つ絵柄なのだとは思いますが、私の知識では残念ながらわからないですね。



茶の湯が全盛期の頃はお能も流行っていたので、能にちなんだ絵柄や模様も多く。
芸能や他の文化もわかっていないと、文様も理解できないので、もっといろいろ勉強しなくてはと思います。
平安であれば、平安文学に因んだ意匠がたくさんでてきますし、それを基礎に能のお話がくまれていることもあるようですし。
天平であれば、海を渡ってきたものも多くて、

なんだか果てしない訳ですが。

ちっこい頭なりに、湯気を出しながらでも勉強出来るのは、とても楽しいことですね~♪




次回配信は、6月22日(金)第46話「芝右衛門狸」だそうです。
クリギムでの番宣。
恭子ちゃんおもしろかったです~^^





そして、むかしむかしのものがたりのCDが6月28日に発売~~
「桃太郎」と「さるかに合戦」2話収録。絵本感覚のブックレット付き。
イラストは萩岩睦美先生だそうです。
懐かしいです^^
銀曜日のおとぎばなし とか 砂糖菓子のお話とか 大好きでした^^

で、順次発売予定らしいです♪わーい。やっと私が購入できそうな楽しみがふえました~
やはり昔話って語って受け継がれるものだから。
こういうことが、とっても嬉しいです♪
詳しくのっていた記事を発見。石田彰さん・氷上恭子さんコメント付き。

http://www.koepota.jp/news/2012/05/14/0204.html
RADIO TOMO!
感想・リクエストページ→ http://www.radiotomo.com/mailform/mukashi2.html

むかしむかしのものがたり


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阿古屋 ~坂東玉三郎丈~

2012-06-05 13:50:52 | よきもの
坂東玉三郎特別公演


京都南座にて


ご近所さんからお誘いを受けて

かねてからずっと観てみたかった  壇浦兜軍記 ~阿古屋~  を観てきましたー^^




先月は、ふるあめりかに袖はぬらさじのお芝居がかかっていましたし、南座では2ヶ月ぶっとうしの公演。
阿古屋の装束は、凄まじく重そうで、少し大変そうにみえました。
特に三味線の演奏が。
ですが胡弓の演奏、とても素晴らしかったですー

身の潔白を証明する為に「琴責め」と称される、琴、三味線、胡弓を演奏しなければならないという、
阿古屋は、やはり見応えがありました。




後半は
30分の休憩ののち。
傾城(江戸の遊女のお話)の舞踊になり、ガラリと雰囲気が変わって、突然立て直されるところが流石だな~と、思いつつ。
それだけ阿古屋という演目は大変なものなのだなー。と、思ったりでした。




舞台の演出も何だか素敵でした。
それこそ、幕の引き方から、桜の背景が変わるところなど。
こういうところでも、引き込まれるのだという事をはじめて意識しました。

こじんまりした公演だったのかもしれないのですが、それがかえってグッと近くに感じることができたようで、良かったです^^


今回は ~玉三郎”美”の世界展~ も同時開催されています。

衣装や小道具にはじまり、
楽屋の室礼や幼少期のお写真、過去出演された映画や舞台などのポスターなどがズラッと並んでいます。

それで、ハッと気付いて。
以前講演の時お話されていた、嫌な汚らわしい大嫌いな男の屍の上に、美しい桜の花びらが舞い落ちるのを嫌がって、どうか落ちないで。と、
扇で留めるシーンのあるお芝居のことをずっと探していたのですが。
やっとみつけましたー


『稽古扇』というもので、やはり泉鏡花でした。もうこの発想が泉鏡花だものな~
しかし玉三郎さんは、ほんとうに泉鏡花お好きなのですねー^^
稽古扇観てみたいな。


そして私としては装束やその文様、小道具、玉三郎さんの蒔絵の鏡台など興味津々でした。
小道具にしても、なるべくその時代に作られたものに少しでも近いものを、傍に置くようにして。
まるで匂いや感性を感じる事ができるようですねー

阿古屋の楽器にも、材質から大きさ、装飾まで、細やかな工夫です。

傾城の舞踊の時も、背景の襖絵の草花図の四季がバラバラで???と思いながら見ていたのですが、
なるほど、舞踊で四季をそれぞれ舞うので、あえてのことだったのかー。と、納得。
遊女自身は、四季それぞれの装束に変えて、舞います。


ふー。堪能しました。
あと観てみたいのは、籠釣瓶花街酔醒の八ツ橋。

それと泉鏡花のものも観てみたいかな?



それにしても玉三郎さんは、水辺がたいへんお好きらしいです。
ボラボラ島で、楽しそうに海にもぐっている映像が流れていました。



活躍してくださるのは、嬉しいけれど。スケジュールをみていたら、少し忙しすぎにみえました。
あんまり無理はしないでくださいね^^


なんと。タイミング良く。
稲盛財団から動画アップのお知らせメールがきてました~♪
昨年開催された、京都賞ワークショップの様子ですー

坂東玉三郎の美の世界―第27回京都賞ワークショップ―第1部


坂東玉三郎の美の世界―第27回京都賞ワークショップ―第2部


坂東玉三郎の美の世界―第27回京都賞ワークショップ―第3部





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