一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

京都国立博物館に行こう~vol.5 呉昌碩と斉白石

2012-02-23 00:26:05 | 京都国立博物館に行こう!!とその界隈
京都国立博物館に行こう~^^

呉昌碩と斉白石!!




<特別展覧会>


中国近代絵画と日本
H24.1.7(土)~2.26(日)
中国の近代を中心に活躍した呉昌碩、斉白石、高剣父、徐悲鴻等の絵画作品を、当館が近年受贈した須磨コレクションを中心に展示し、その多彩な展開を追います。

も、残すところあと4日になってしまいました~

中国近代絵画と日本ということで、タイトルから????
なんにもイメージがわきません~
油絵とかなのかな??とか
正直まったく興味ももてなかったわけです。


ですが、やっぱり京博だな~
大変味のある良い展覧会でした~^^

日本では近代絵画というと、もう西洋画もどきなばかりですが、中国では国画というものが、近代という時代の流れを受けても、きちんと受け継がれているように思いました。
それに、なにより構図に驚きます。
まあ。日本人には考えられない構図や間の取り方で、それは大きな大陸と風土が関係しているのかな?
とても興味深かったです^^

http://www.kyohaku.go.jp/jp/index_top.html


うん。そしてじわじわくる感じです。

特に今回は斉白石の絵がすっごく可愛くて、周囲の友人達もハマっている様子。
色と構図。生き物たちは、命を生き生き表現されていて、ときめきます。
描かれたひよこたちは、ふわふわ~^^ちょこちょこ駆けているようで、思わず追いかけて捕まえたくなります~~
植物では、後期・白椿図。前期のこぶし図。全期・藤の絵がお気に入りです♪



山並みと水辺の絵も、長閑な時間に取り込まれてしまいそうでした。

構図と色彩の感覚がずば抜けているんだろう、と思います。


斉白石 かっこい~^^

斉白石は職人さんの出で、中国の絵画といえば時代が下ったとはいえ、文人画の流れを汲むものなのだろうと思います。職人上がりの白石もいろんな思いをされたのでは無いかな~。


近代中国絵画とは、おおまかにはアヘン戦争からこちら、中国の激動の時代の中で描きつづけられてきた絵画だということですよね。
この時代、この大陸の風景をどのように画家たちが感じて描いてきたのか?と思うと、感慨深いものがあります。



しかし何度も出掛けていますが、人気がないみたいです。
とても良い作品展なのに、もったいないな~

もちろん前半のお部屋には、いわゆる文人画の優品もたくさん出ていて、こうゆう絵画は静かに観ることで、水の流れや風を感じることができるので、人が少ないことは、とてもありがたいとこでもありますけども。


呉昌碩は言わずと知れていると思いますが、斉白石はこれからもっともっと世に上がってくるのでは!!?と思います!
いつも京博は、先取りなんですよね。
若冲や蕭白のときも、その数年後にブームになってましたもんね。

残り少ない日数になりましたが、是非お出掛けくださーい!
一陽ももう一回は行くつもりです←また?^^;
表具(一文字のところ)に使われている裂の文様が面白いのでー

あと、一陽は詳しくわからないのですが、絵に使われている篆刻もとても見ごたえがあるようです。
ショップで3000円から、印も彫ってもらえるのですが、なかなか、い~です^^


音声ガイドは

一陽の一番のお気に入り
エイアンドディー・オーディオガイドさんです。
今回スタンダードですが、やはり当時の人物の紹介が上手にされています。
そして学芸員西上先生のお話が入っているのですが、ついにやにやしてしまいます。
静かな展示室で笑い声をたててはいけませんよ?
西上先生は大変よいキャラクターです(笑)
必聴の価値ありです。いろんな意味で^^


ブログ記事は、すっかりサボってしまいましたが、
前回の細川家の至宝ももちろん前・後期と共に行きました。想像どおり良かったです。


今は巡回展で、九州国立博物館で開催されているそうです。
九博は、鎧など武具が多めとのこと。
http://www.kyuhaku.jp/



着付け教室をはじめたお友達たちがリンクを貼ってくれました。
ふあふあくらぶ 奈良の生駒で着付け教室・苔盆栽・パン教室

京女さとこはんは一陽の帯留めを身近に実際に使って下さっています^^
記事で紹介してくださいました。ありがとうございます。
さとこの着物まわり
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