一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

ガラス迷宮

2015-05-22 14:28:46 | ガラス帯留・他-作品群-
ピンブローチ
ストール留めに喜ばれてました。





つづくガラス実験


細工が残りやすいガラス。

クラックを閉じ込める為、種類の異なるガラスとの組み合わせ。

毎年コツコツと積み重ねているものの、さっぱりその領域は脱出できずにいます。

最近になって、それはそうだろう~

と、ハッキリしてきた。

正直ガラスに関してなにも明確なものが無いのだ。
あーしたらどうだろう?こうしたら?と思いえがくことはあっても、基本迷いっぱなし。

なんだか今頃になって、あたりまえの事に気がついたのでした。

実験はともかく、しばらくガラスの作品作りは封印しようと思うのです。



今は一心不乱に本来の細工ものをやりたい。。



でも

※ 来年2016年6月9~12日には作品展を予定です(^ ^)。

その頃にはガラスたちも復活していますよ(笑)
截金というものを身近な手元に置いていただくためにも、ガラスたちは大切なパートナーなのです。



ハンドメイドショップにぼつぼつ出品中 
iichi 一陽 ショップページ
http://www.iichi.com/people/ichiyo_raihku



ふだん一陽の帯留めは、
京都 むら田祇園店さんがお店に置いて下さっています(^ ^)
むら田さんの厳しい検閲を通りました(笑)むら田ブランドの帯留めとなります。
web販売品とは概ね異なったお品物となっておりますので、ご了承くださいませ。

祇園、葛切りの鍵善良房 本店の近く

京都 むら田 祇園店さん

大阪店 阪神百貨店 7階
名古屋店 名鉄百貨店 8階

http://www.gion.or.jp/gion_shop_detail/むら田

http://www.gion.or.jp/murata/




着付け教室をはじめたお友達たちがリンクを貼ってくれました。

一陽の帯留めも使ってくださっています~
ふあふあくらぶ 奈良の生駒と京都の町家で着付け教室

さとこさんの歳時記
ほな今日もおおきに~



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ポちっとよろしくお願い致します。
やっとこ、ここポイ進呈の仕方がわかった気がします(^ ^)

ちいさな 截金 ガラスワーク

2015-05-19 19:35:25 | ガラス帯留・他-作品群-


ちいさな 截金ガラスワーク

こういうのも大切

望まれると単純に嬉しい(^ ^)

もっとちっこいものを、たくさんごろごろと作ってみたい。

こういうのは、安価でお届けできれば良いな。
と、思っていて思索はつづく。


しかし今は本気の細工ものに取りかかりはじめています。
今回のガラスワークがすんだので、暫く篭ります。

御神仏の用事以外は、一切ご遠慮させて頂くことになりました。

7月中旬くらいまで、この様子は続きます。
宜しくお願い致します。



※ 来年2016年6月には作品展を予定です(^ ^)。




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ふだん一陽の帯留めは、
京都 むら田祇園店さんがお店に置いて下さっています(^ ^)
むら田さんの厳しい検閲を通りました(笑)むら田ブランドの帯留めとなります。
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京都 むら田 祇園店さん

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名古屋店 名鉄百貨店 8階

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沈む朱いろ 截金 ガラス帯留め

2015-05-15 12:29:39 | ガラス帯留・他-作品群-
朱いいろ三種








今回はしっとりと焼いた。
水に染めだした朱。
深く透きとおって沈んだ朱。

手に汲み上げてみたくなる朱をめざしてみました。

今は、こんなもんで限界です。
実際は、もうちょっと綺麗な朱をしています。
朱はあまりよく映りませんね。

いつもそうだけどまた同じものをと言われても、もう分からなくなりました。
すみません(^ ^)。



むら田さんへ、いくつか納めさせて頂いております。


来年2016年6月には作品展を予定です(^ ^)。




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京都 むら田祇園店さんがお店に置いて下さっています(^ ^)
むら田さんの厳しい検閲を通りました(笑)むら田ブランドの帯留めとなります。
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京都 むら田 祇園店さん

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截金 技術講演のご報告。

2015-05-02 00:29:32 | 講演
京都 多福院さんでの技術講演が無事に終了致しました。




やっぱり緊張しましたが、内容的には喜んで頂けたようで良かったです(^ ^)
しかし予定の内容をかなりすっとばしてました 汗

4月12日 実演・お話 (詳細)

1. 挨拶・自己紹介・作品の紹介(現物を会場にまわします)。
2.截金の説明・歴史
  
仏像・仏画・曼荼羅・寺院塔内部荘厳・料紙装飾 荘厳としての截金       
       
外部より護るもの・内部を留めるもの

文様との関係性
   
●日本最古のもの(白鳳:7世紀 法隆寺玉虫厨子)

天平の大らかで魅力的な截金(東大寺戒壇院四天王)

平安の優美で繊細な截金(院政期:孔雀明王像など)

鎌倉の技巧的で緻密な截金(快慶 地蔵菩薩立像)
      
●海外よりのルーツとおもわれるもの
 
 前2~3世紀イタリアカノッサ ゴールドサンドウィッチガラス椀

 3~5世紀 アフガニスタン・ハッダ遺跡 仏像断片の台座
 
6世紀北斉中国 大理石質の(白玉)仏像

6世紀三国時代百済 木製頭枕
 

3. 截金に必要な材料を現物を紹介しながら説明

タルク・胡粉 金箔を油分から守るためのものです。
箔ばさみ   金箔を挟むものです。金属製のものだと貼り付いてしまいます。
金箔     純度98.91%縁付のものを使用しています。
火鉢     金箔を焼き合わせるのに使います。金箔が痛まぬよう、細かい灰であることが必須です。
備長炭    黒々として輝きがあり、節が無くまっすぐできめ細かいものが望まし     い。                              
鹿皮     箔盤の材料、小鹿一頭分。春の小鹿の首がよいとか。
箔盤     この上で金箔をのせ、竹刃(チクトウ)・竹で作った刃物で切ります。
ふのり    海草です。これを煮て、糊をつくります。
膠(ニカワ) 動物のコラーゲンから作られた接着剤です。温めて溶かし、ふのりと膠を配合して、接着剤をつくります。
筆      糊筆と取り筆。この二本を使って金箔を貼り付けていきます。

4.実演 

箔合わせ   金箔は一枚では加工出来ない為、数枚を重ねます。
焼き合わせ  急に温度を上げずにゆっくりとあぶります。丁寧に綺麗なちりめん状の皺になるようにします(焼き合わせはフ
リのみ、火器は使用いたしません)。
       炭火で焼くことで品良く風合いもよい色が得られます。
       細かい綺麗なちりめん状の箔は、美しいだけでなく仏画などに使われた際、表具などの伸び縮みに対応しやす
       くなるように思います。
竹刃で切る(線・霰(四角)・菱・三角)
       鹿皮の台にのせ、切っていきます。
貼る     二本の筆を操り貼っていきます。
       直線紋:取筆で直線の金箔を取り、糊筆で誘導し貼っていきます。
       直線・曲線を表現。
点綴紋:先に糊を塗り、四角・菱・三角に切った箔を置いていきます。
    
5.截金の他素材との組み合わせの可能性・楽しさのお話

平等院鳳凰堂阿弥陀如来像台座下より出土 ガラスに截金の残欠
       正倉院新羅琴 
       古代エジプトのファイアンス

本物の素材と向き合い、目・耳・僅かな指先の感触・勘を研ぎ澄まして、集中する楽しさ。
工芸の分野としてはまだ若く、いろんな可能性を残しているという点。
截金という金属の線でどこまで優美さを表現できるかが生涯の課題ということ。

6.質疑応答。

主な技術参考文献は、故・人間国宝 西出大三氏 截金技術記録書(文化庁所蔵)による。


思いつきで、実際に截金を貼る作業を体験していただきました。
空気というものは無風のようでいて、けっこう対流しているもので、金箔がうようよ動いて逃げてしまいなかなか貼れなかったりします。
体に風をはらんでしまっているのか、呼吸の所為なのか、静電気がおきているのか、気温差により空気が対流しているのか、はたまた心の乱れや気の乱れによるのか、理由はさまざまになります。
単純な作業ですが、静かにすることが求められるものだと思います。
案外奥が深いななんて、今さらながら思ってみたりしています。



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京都 むら田祇園店さんがお店に置いて下さっています(^ ^)
むら田さんの厳しい検閲を通りました(笑)むら田ブランドの帯留めとなります。
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