一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

迫田岳臣氏 ガラス展

2008-07-25 01:47:34 | お知らせ
7月31日(木)~8月12日(火)
10:00AM~6:00PM (水曜休廊・最終日5:00PM)
迫田岳臣氏によるGLASSWORKの作品展が催されます。
ギャラリーやぶき : 岡山市浜2丁目夢二美術館東・斜め横

迫田氏はゴールド・サンドウィッチ・ガラスという紀元前ヨーロッパから伝わろうという、ガラスに金箔を織り交ぜた技法の復元と、制作に取り組まれておられます。

このゴールド・サンドウィッチ・ガラスはヨーロッパの広範囲から何点も出土されており、紀元前のものですが、つくられた地域の特定は難しいようです。中にはとても細かい金箔の細工もうかがえ、截金の原型?いえ截金であると思っております。

中にはとても細かい金箔の細工もうかがえ、これを制作することのできるガラスの技術をもたれている迫田さまが大変羨ましいかぎりです。

いろんな意味でかちのある。是非一度ご覧いただきたい作品展です^^

朋文氏のHP~月虹庵~

2008-07-16 02:20:16 | お知らせ
今年10月に、一緒に作品展をおこないます、朋文氏のHP『月虹庵』ができました。

朋文氏の描く古典日本画・仏画には、古くから使われてきた画材が出来うる限り施されていて、日本画材のもつ本来の美しい色をみることができます。

昔の画材の素晴らしいところは、色が濁ることなく鮮やかで、それでいて落ち着いた色がだされるところにあると思います。
時とともに汚れ、醜く傷んでしまう現代の画材と違って、風化し、枯れていく様はものの哀れを感じる、美しいものです。

またそれだけに、発色させ、定着させる技術が要されることになります。
定着させることに集中してしまえば、色が濁り絵の具本来のもつ鮮やかさが失われてしまうことにもなるのです。
昨今では、濁ると渋さが同一視されてしまう傾向にあり、残念でなりません。

そんな中。朋文氏のだす色たちが一陽は大好きなのです。
どうぞ、皆様方にもこの美しい色をみていただける機会がありますように。。



贈りもの

2008-07-14 00:14:42 | ものつくり
18Kのパーツを取り付けてみました。
出来上がってるガラスともう一度焼成しましたが、素直で扱いやすいです。
こちらがおおらかに対応してもらっているのかな?

やはり金属として、金って優秀だな~
相性が合うのか、截金と出会って何年も続けることができて、素材ともご縁などがあるのでしょうか。。。

次はプラチナに挑戦です。
金もプラチナのパーツもいずれは手作りしよう!と思うのでした。

真実のドロップ

2008-07-10 01:37:30 | 作品公開
コンセプトは、太古の智恵、冒険と真心なファンタジーです^^;

こちらは企画品、第一弾の作品となります。
実際には、截金が奥にも細工してあってガラスも幾重にも重ねてあるのでもう少し不思議な感じに仕上がっています。
これに手作りシルバーパーツと合わせて、ペンダントトップとして提供させていただくつもりです。
今のところ30個限定です。
もしくは別注として、ご本人さまとご相談の上、色などお好きなものをお届けできたらな~と思っております。
何分、色・模様など自然現象によるところも多いので、またそれを楽しんでいただければと思っております。

太古。地球上の装飾品のそのほとんどがお守りとしての役割を持っていました。仏や神を守る荘厳には截金も含め、色鮮やかで細密であることで、結界の守る力が強くなると信じられていたようです。
身につけるものも同様に、お守りとして装飾品もまたさかえてきたように思います。

ドロップたちは様様な色・姿です。一つ一つ細かい手作業によるので、どれ一つ同じ模様にもなりません。
この古から伝わる細やかな技法と、純粋な本物の素材たちが、力強く美しい真実を映すドロップになりますように。。。

※注:お守りとはいっても鈴が魔よけになるといったものの例えです。
スピリチュアルグッズではございません。
純粋な素材と細工による力のみです。作業は無心で行われます。何も入れ込む隙も力もありません^^

一陽来福工房での截金は、100%のプラチナと、純金(約99%)で制作されています。
真実のドロップのガラスには、和ガラスにベネチアンガラスが加えられています。
シルバーパーツにはSV925以上を使用しております。


このドロップは、今回の発想のイメージとなった方に、お送りしてみました^^
気に入っていただけるとよいのですが♪

近頃、秋の作品展のものや、商品化にむけて模索中です。
ブログ更新遅れておりますすみませぬ