一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

今年の成果

2006-12-31 20:26:18 | 木地物-作品群-
本年も終わりです。ありがとうございました。

伝統工芸展の選考で不可になったものを見るのが嫌で、ずっと箱に入れたままになっておりました。
何といいますか。自分が一番良く分かっているだけに嫌なのです。

まず。下地が悪く、せっかく繊細に施しても逆にみすぼらしくなってしまっていること、デザインの詰めの甘さ。表現に技術が追いつかなくなって稚拙であること、彩色の失敗、仕上げコーティングの問題。
数え上げればキリがなく見るのが怖かったのですが、
このほどやっと勇気を出して、向き合うことになりました。
みつめております。


今年は色んな発想に恵まれはしたものの、これといった作品にまでおろしてこれず、あちこち調べてたり手を出して、頭から湯気を出す始末でした。

来年は少し整理をして、何がどこまで形に成れるかは分かりませんが、それと同時にステップアップを図りたいと思っております。


どうぞ来年も宜しくお願い申し上げます。

名刺づくり。

2006-12-30 20:47:30 | ものつくり
『齋藤一陽』の印をつくっていただきましたので、とうとう名刺をつくってみました。
以前に染めておいた和紙を裏打ちしておいたのです。
黄檗(きはだ)・柿渋・矢車(やしゃ)で、染めてありました。

のこのこ遊びにやってきた友人を捕まえて、はんこおしを手伝っていただきましたよ。

ありがとうございました(^^ゞ


手作り名刺です。
もし、ご縁があってお手にする方がございましたら、どうぞ大切にしてやって下さいm(__)m

冬眠。

2006-12-30 20:24:19 | よきもの
うちのブログのモデルさん。やまねちゃんが冬眠に入りました。

まあるく丸まって、春までおやすみです。


良くできた、この何とも可愛らしいヌイは、大切な友人からいただいたものなのです(。・_・。)
『やまね工房』さんで作られています。
よいお仕事です。
ちゃんとホックまでついついて、まあるく眠れるようになっていますよ♪

金 明姫(KIM MYONG HEE)さん

2006-12-23 13:34:35 | よきもの
キム・ミョンヒさんは画家さんとしての他に『日韓ライフマスク2002』プロジェクトクトを始めとした。ライフマスクの制作をされているそうです。

生きている人そのままの顔から、型をとる。
何もないただその人がみれるそうです。
なんの肩書きも無いその顔は、ただ、美しいそうです。

私も自分の顔をみてみたいです。と言ってみましたら、「美しいですよ。」と、キムさん(*^_^*)

みんな顔はうつくしい。美しくない顔はない、とおっしゃってました。


WINTER LIGHT PAINTINGS AND LAMPS展
京都。新町・押小路を西入る?Dasumanさん。12-8PMで23日まで。

本日までですよー

WINTERLIGHT展

2006-12-22 11:49:47 | よきもの
金明姫さんによるWINTER LIGHT PAINTINGS AND LAMPS展に行って参りました(^^)

正直案内状を拝見した時は、少し現代アートかな?と感じたのですが、ランプといっても行灯で、現代的で艶やかなうえ趣も感じました。
中には韓国の伝統紋様をモチーフにされたものもありました。

とにかく墨と顔料で描かれた絵の色がとても美しいです。
あまり絵画に理解が深くない私ですが、どれにもこれにも、独自の味わいがあって、いつもはお気に入りがすぐ決まるのに、目移りしてしまって結局決まらないのも珍しい体験でした。


個人的には艶やかな女性達がおられるところへ、置かれたところが見てみたいです。お茶屋さんとか?
趣のあるお屋敷で美しい着物をまとった芸妓さんらが舞を舞ってくれて(序の舞?)、その近くに行灯が灯る景色を想像してしまいました。

あとは古典的ながら華やかさのある、生け花とのコラボレーションなどを思って、うっとりしています。


京都。新町・押小路を西入る?Dasumanさん。12-8PMで23日まで。

明日までですよー

卒業制作。

2006-12-17 13:41:21 | ものつくり
今回で、ガラスフュージングのインストラクター養成コースが終了です。
最後は創作パネル。トンボにしてみました。創作パネルのインテリアでは、我が家は使い道が無いもので、実用的に鏡をつけてみました。

何かパッとしませんが、後からボツボツ手を加えると思います(^^ゞ


電気炉もやってきました(^-^)♪
いよいよ作品つくりの始まりですよ!

ガラスフュージングや七宝は京都カトレアさんで学んでいます。
東京にもあるようです。
色んな材料も安価で提供して下さるので、ご興味もたれた方どうぞ。
http://www.biso.co.jp

今。電気炉がセール中です♪

溜まってたものたち(2)

2006-12-16 12:01:45 | ものつくり
棒ガラスで作った、ぴんくのスランピングのお皿?

家の御神体(^^;)いえいえ、川で洗われた古木と石のオブジェなんですが、一目惚れして、我が家へ起こしいただいたのです。お姫さまみたいに思って、大事にしています。お姫さんは、ぴんくが良く似合うのです(^-^)


そこに、花立てとして置くことにしました♪
いや、水が漏れてきますよー(^^;)受け皿を設置。
うーん。なるほど使ってみないと分かりませんね。 

こちらの古木と石の作品は、熊野でかづら工房をされている原英雄さん作です。
かづらで作られた照明が美しいのですが、私がいれあげてしまったのはウチのお姫さん。。。

『青山二郎の眼』展

2006-12-08 11:23:40 | 美術展感想
楽しみにしていたMIHOミュージアムに行って参りました(>▽<)

青山二郎さんは白州正子さんのお師匠さん。
骨董の素晴らしい目利きです。
目利きの眼に叶ったもの達ばかりでしたので、何とも充実してしまいましたー。幸せです。

何点か私のお気に入りを紹介。
まず、良くわからないながらも李朝の白磁が大好きです。中でも白磁大壺・丸壺・白磁面取瓶素敵です。李朝の青花ももちろん大好き。
そして白釉黒花梅瓶は、やはり絶品でした。
あとは呉州赤絵の中でも五彩牡丹鳳凰文盤の赤はとてもキレイ。
柿地白花草花文大皿も素晴らしものでした。白菊なんでしょうか、透き通るようなフワッとした白い花と鹿子絞りみたいにみえる技法で小菊みたいな白い花が描かれています。となると、白菊の方は辻が花みたいかなぁとかなんとか話してました(^^;)地色は若い柿色です。暫く見惚れてました。

後はととやの茶碗と紅志野香炉。秀衡椀と金襴手急須。金襴は青木木米作。有名な方なんですねー。朱に金らんなんて、じじむさい私は好みそうもないのですが、何とも品良く艶やかですー。
出来ることなら焼き物に截金もしてみたいなー(^^)

織部焼きや唐津、根来などの塗りものにも心惹かれるのは桃山のものばかりでした。
色や質感かな?

あー好きなものだらけです。
困った作品展です。

正直骨董は良くわからんのですが、心に響くものたくさんで、胸を苦しくして帰って参りました。恋わずらいのようです(^^ゞ
家に帰ってきても、買ってきた本を見て泣けてみたり(何を見て泣けるのか、本人にもよくわかりません)。
興奮しすぎですね(^^;

作品リストもとても良くできていて、写真付です。
細部にわたり、とても良い、満足のゆく作品展でした。
MIHOミュージアムでは素材にこだわった美味しい食事がいただけます。
紅茶も美味しかった。
付いてきたお砂糖も、和三盆のようでしたよー。
もうゆうことはありません!

青山二郎の眼展は12月17日までです。