一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

2008作品展・作品集5いまごろ2

2009-01-30 15:14:03 | 2008年作品展集
小さなガラスたち、ドロップたちです。
中に色んな色のガラス、截金細工を重ねています。
これらは光によってはじめて本来の姿(色)がみえてきます。さまざまな色により更にプラチナ・金の細工たちが新しい表情をみせるように工夫しています。
こんな小さな中にも、大きないろんなことが起こる素晴らしい可能性を秘めてることが表現できたらいいのにな。
このこたちは『真実のドロップ』という名前です。
後ろのシルバーパーツも一陽がこしらえています^^;





古典文様をガラスに細工して、さらに色んな色ガラス、さらにガラスに重ねるということをしています。いちいちその都度焼成することになります。
細工した文様をガラスの中に留めて焼成するということは、ガラスの種類もありますが、ナカナカ難しいのです。これをチャレンジしているという訳なんです^^

立涌・青海波・矢・麻の文様です。

2008作品展・作品集4・・・いまごろ

2009-01-23 17:18:13 | 2008年作品展集
昨年の試みは、楽器装飾も^^
笛工房kanaiyaさんの篠笛に装飾させて頂きました。
もともとkanaiyaさんの松本さんは、バーンスリーや尺八の素晴らしい演奏をされる方で、松本学さんの作られる笛たちは素朴であったかい音がするのです。
かわいい奥さまは綿の生地をつかって、これまた素敵な小物もこしらえて下さいます。
松本学さん紹介記事
http://shaku8-ishikawa.com/monjin.htm
http://clubjaps.net/kobe/article/article_pro_004.html
笛たち
文様は、藤と雲流に花・雷雲・花となっています。



箸簪
文様は、四ひら(額アジサイ)・菊立湧・柳に月

お嫁入りしたものは、糸月に雲・藤に蝶・笹竜胆がありました。
簪のつもりだったのですが、皆さんお正月などのお箸にして下さったようです。
この煤竹のお箸も笛工房kanaiyaさん製です。

截金は手でさわると剥げてしまう物なのです。それを色々工夫している訳なんです。