一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

截金の人間国宝展を拝見して。

2008-05-24 22:27:29 | 美術展感想
齋田梅亭氏と西出大三氏の作品展が岡山県井原市の田中美術館さんにて催されています。
これほどまでにたくさんの截金の作品が見られことははじめてで、本当に素晴らしいことです。
今までずっと本物をみてみたかった作品や、お二方が截金によるさらなる表現に挑戦しておられる様子がヒシヒシと感じられる作品をたくさん見ることができました。
田中美術館さん。
ほんとうに良い作品展をありがとうございます。


井原市さんはローカル線の走る、とても静かなところなのですが、かの有名な平櫛田中さんの美術館だけあって、わざわざ遠く新潟からなどからの方々とも電車で一緒になりました。
田中さんは、高村光太郎のお父さん。あの老猿で有名な高村光雲のお弟子さんです。
ずっとみたかった田中さんの迫力とパワーある素晴らしい作品もみることができて、これまた幸せでした。

5月18日の講演ご報告

2008-05-24 22:01:40 | 講演
5月18日。
岡山県井原市、田中美術館さんの企画の截金講演をさせていただきました。
実演メインの講演で、お話も実演もはじめて^^。
収容100人の会場がいっぱいになり、思っていたより截金への関心の高さを感じました。のちほど新聞を拝見いたしましたら130人もおこしいただいたとか。。。ありがとうございます。
講演は、2時間近くもある長丁場で、お聞き苦しいてんも多々あったと思うのですが、皆さんあたたかく迎えてくださり、感謝感謝しております。

今回は、焼く、切る、貼るのフル実演としていただき、緊張して無茶苦茶ながらも精一杯お伝えさせていただきました。
はじめてご覧いただく方もたくさんおられたようで、とても喜んでくださった方もおられ、嬉しく思っております。

截金講演をとおして、あらためて感じたこと。
截金をとおしていろんな分野の技とも通じていたこと。
截金を大切にすることにより、いろんな伝統分野をさらに大切にすることに繋がっていたこと。

和合して調和してさらなる拡大をみんなでできる。という希望を強く感じた講演でもありました。