一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

脱皮の片鱗

2007-10-28 14:39:07 | 作品公開
一ヶ月前ほどに、東京のガラスクラフト研究会のカトレアさんに出展させていただきました。
チョーカー・文鎮・帯留め(可笑しな取り合わせです^^;)
急遽出展させていただくことになったので、時間もなくて、楽しくやっつけ仕事になりました。

ガラスと截金には、まだまだいろんな可能性を感じます。楽しい。
しかし取り付ける金具に悩みがあります。今後の大きな課題です。

このヘンテコなチョーカーは、似合う人などいるのかと思ってたのですが、身近にいてビックリ!嫁入り先が決まりました♪

狩野永徳展

2007-10-27 02:54:50 | 京都国立博物館に行こう!!とその界隈
今日は夜間拝観のある金曜日です^^
雨が降ったせいか、思ったより人は少なめ。
気分転換を兼ねてチョロッと観に行ってきました。
ほんとの目当ては常設展にあります。

永徳さん。
食べ物でいうと、大味とでもいうのでしょうか?
絵師というより空間美にとても大きな意識を感じました。
障壁画として、屏風として、その空間の中で味わってみたいものです。
再三言ってしまうのですが、金箔の調子を微妙に変えてあったり、盛り上げてあったり、飛びぬけてコントラストを激しくつかった色彩には、部屋に差し込む光を考慮して描かれてあるのだろうし、実際のその効果をみてみたくてたまらなくなります。

常設展には、私の好きな狩野元信(永徳さんのお祖父さん)さんの絵がでています。ほんとは静かで潤いのある、まるで鳥の羽音や水の音でも聴こえてきそうな、元信さんの水辺の花鳥図が好きなのですが、今回は元信の弟さんの山水図も出ていて、さっぱりとした静かな空間になっています。
特別陳列は『能楽と美術』
漆工は東福寺所蔵の幸阿見長重作の漆器も大変美しく、見惚れてきました。

りべんじ?

2007-10-24 01:34:22 | 作品公開
前回おあずかりしてた、品物が少し残ってたので、納得がいく姿までと、つくりやすい作業に改善してみました。
でもやっぱり手間がかかります。今回は時間が無いもので、数ものは辞退させていただくことにしました。
截金の作業としては、難しくないように改善したので、截金できない人にもできる代物と思います。
やってみてください^^