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横浜のほほん・続

植物や生き物を見ながら歩いて感じたことなどを中心に日々を綴る。

袋になった唇弁

2017-06-28 06:23:51 | 日記



富士見パノラマリゾートのゴンドラ山頂駅を下りると、
入笠山すずらん山野草公園が広がってさまざまな山野草が見られる。

隣接して実験園があって釜無ホテイアツモリソウの保護活動が行われている。







ホテイアツモリソウ(ラン科)
釜無ホテイアツモリソウは釜無山や入笠山に自生するホテイアツモリソウだが、
今は野生での絶滅が危惧されている。関係者のご苦労により何株も見られた。






クマガイソウ(ラン科)
同じ場所にクマガイソウも咲いていた。白に薄紫の模様が入っている。

アツモリソウとクマガイソウはどちらも唇弁が袋状に大きくなる。
これを昔の武将・平敦盛の母衣(ほろ)になぞらえてアツモリソウと呼び、
一の谷の戦いで敦盛を打ち取った熊谷直実になぞらえてクマガイソウと呼んだそうだ。






アツモリソウとは葉の形が全く違って、大きな扇状の2枚が対生している。






キバナノアツモリソウ(ラン科)
さらに近くにはキバナノアツモリソウもあった。
アツモリソウの名前の由来のように唇弁が袋状までにはならずバケツ程度だ。

ホテイアツモリソウが5cmぐらいに膨らんでいるのに対して、
キバナノアツモリソウは3cmぐらいでスマートだ。

何株かあったがほとんどは花後になっていた。






しかし入笠湿原の山彦荘まで行くと、たくさんのキバナノアツモリソウが見頃だった。






ちょっとウツボカズラに似た部分もあって、なかなか魅力的なランだ。