この時期の野反湖はレンゲツツジやコケモモの他にもツツジ科の花が多く見られる。
アカモノもその一つだ。
アカモノもコケモモと同じように地下茎から茎を延ばして、枝先の葉腋などに白い花が咲く。
花後で実り始めているのも見える。
熟すと赤くなるのがアカモノという名前の由来だ。
サラサドウダンはドウダンツツジの仲間の木だとはっきり分かる。
漏斗状の花に入って蜜を吸っているのは、ツマトリソウで見たキバネオオヒラオドリバエだ。
花の色がうんと濃いのはベニサラサドウダンだろう。
サラサドウダンなどに比べて少し背の低い木で、釣り鐘状で先が少し広がった花も見られた。
初めて見た花でウラジロヨウラクのようだ。
名前は後から分かったので、葉の裏が白いかどうか確かめなかった。
同じような花のガクウラジロヨウラクも咲いていた。
ウラジロヨウラクもガクウラジロヨウラクも花の色や濃淡は少し変異があるようだが、
花茎や萼に細かい腺毛が密生している。
そして細い萼が長く伸びているのがガクウラジロヨウラクだそうだ。
ウラジロヨウラクに何か大きな固まりがついていたので、虫こぶかと思った。
しかし帰って調べたら葉などが肥大化する「もち病」の一種らしい。
ツツジの仲間やツバキの仲間で見られ、葉や葉柄、蕾や花などが膨れて焼いた餅のようになるという。
可愛らしい山野草の花たちを楽しませていただいていました。
今が春ですね。もう少ししたら短い夏へと移っていくのでしょうね。
花たちに集まる虫たちも、平地とはまた少し違うように思えますね。
キバネオオヒラオドリバエ(初めて知りました)が3匹揃って
サラサドウダンツツジに頭を突っ込んでいるのは見ものでしたね。
虫の体液も吸うけれど花蜜も吸う、なんだか蚊みたいでもありますね。
キバネオオヒラオドリバエは口吻も長く尖っていますが、
お尻の先も尖っていて、毒針もありそうな姿に見えました。
「もち病」という病気の名前は見たことがある気がしますが、
膨れて焼いた餅のようになることからの病名とは初めて知りました。
たしかに最後のお写真の膨らんだもの、そういう意識で見ると
その様にも見えますね。
いろんな花を見たので、野反湖の記事を引っ張っています。
もう少し続きます。ご覧頂いて有り難うございます。
花の状況を見て、高原の春や夏は短いようだと実感しました。
虫はもう少しチョウの種類が多いかと期待していましたが少なくて、
八の仲間みたいなキバネオオヒラオドリバエの方が目立ちました。
私は園芸をやらないので「もち病」というのも知りませんでした。
なるほどの命名ですが、近所のツツジなどでも見られるかどうか頭に入れました。