
不動尻への林道ではトウゴクサバノオとかハルユキノシタとかヒメウツギなど以外にも
さまざまな草木の花を見ることが出来た。

ハルユキノシタが群生する傍に少数派で頑張っていたのはミヤマキケマンだ。
名前ほど深山でないところに咲くが、さすがに家の近所では見かけない。

不動尻に着くと少し前の季節だとハナネコノメが盛んだったと思うが、
今はカタバミの仲間が広い範囲に咲いていた。

それはミヤマカタバミ。3cmぐらいの白い花だ。
カタバミの葉はハートのような丸っこい形だが、ミヤマカタバミの葉は少し尖っている。

中には葉が横に広がらないで、うなだれているようなのがあった。
カタバミの仲間は就眠活動で、夜とか暗い時には葉を閉じるそうだ。

帰り道、艶のある葉っぱがこんもり茂った木に白い花が咲いていた。
午前中、不動尻に向かっているときには気がつかなかった。

枝先に20個以上の花をつけている。
帰って調べるとどうやらミヤマシキミの雌花序だと分った。
雌雄異株ということも知らなかったので雄花の様子は見なかった。

ミヤマシキミの赤い実は何度も見ているが花は初めてだ。
一つ一つの花は1cmぐらいで、花弁は4枚。
しっかりした子房と、その先の扁平で4裂した柱頭が目立つ。