今日は何の日・10・21

2013-10-21 11:43:47 | 日記

  今日は何の日・10.21

 

朝のラジオ番組の一つである「今日は何の日」、10月21日のことである。

今年も、私の記憶から離れない「10・21」がやってきた。

一つは、1943年(昭和18年) 神宮外苑における「雨の学徒出陣壮行会」。二つは、1966年(昭和41年) アメリカのベトナム戦争介入反対のストライキと抗議行動で、全世界の労働団体、反戦団体に呼びかけた「反戦の日」である。

ちなみにネットを開いてみた。毎日新聞提供とあり、この日は、1879年・エジソン白熱電球完成。1982年・東京専門学校(現在の早稲田大学)創立。1958年・巨人軍川上哲治現役引退声明。1970年・東京銀座で女性解放運動(ウーマンリブ)の旗揚げとあった。

とりわけ私は、必ず「雨の行進」の記録を開くことにしている。戦後にして振り返ってみれば、すでに敗戦の色濃く、追い詰められた状況にあったにもかかわらず、当時の私は、日本の勝利を信じて疑わなかった「小国民」の一人であった。

参加77校。学徒2万人。そして入場口のスタンドを埋め尽くした6万5000人の女子学生。記録に残る最大の「劇場型民衆扇動の演出」であった。この若き女性のために、あるいは国を守るためにと誓っての行進であったろう。「生還を期せず」と答辞を読み上げた江橋慎四郎青年(現東大名誉教授)は、今、堅い口を開かれた。「あんな言葉を使った自分も時流に乗ろうとした一人であった。戦争は二度とやってはいけない」(毎日新聞10月21日掲載)

そして、国際反戦デイーである。一部学生の乱入事件もあったが、ベトナム反戦を掲げた職場放棄(ストライキ)をやり遂げられた政治的、社会的情勢にあったことは事実である。

今、平和憲法が危ないと言われて久しい。その中で繰り広げられている憲法論議も、例えば、竹島・尖閣問題を捉えての意識調査が行われているが、「もし日本が攻められたらどうする」という設問が増えていることに注目する。まさに、「戦争が不可避である」との石を投じておいて、その波紋の広がりを見るかの動きである。

戦争という極限に、責任を持つとするなら「戦争に至らないための知恵と工夫」を語り合うことこそ、責任を持つということではあるまいか。「戦争とは、勝つか、負けるか。そこには殺し合いと。財産も、文化も壊滅させるもの」との認識が欠けていることに危機を持つ。

雨の中を行進し、戦地に赴いた同年代の若者が、今、「戦争に行くのは、やるのは自衛隊でしょう」と簡単に答えている。調査を取りくむ、マスコミ、その他の機関により結果は異なるが、同種の回答が決して少くない事実は重要視しなけれはならない。

「今日は何の日」

エジソンの発明・川上選手の栄光の引退声明・女性のマンパワーは明るいものである。

しかし、他の二つについては深く考える日にしたいものである。

 

 

 


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