気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

真冬に向かう庭のひとコマ

2017-12-21 15:51:43 | 日記
最低気温は-0.7℃と冷え込んだ朝ですが、風もなく良い天気で
庭に降りると、残した?残された小菊もほとんど枯れており、
新春を迎えますので、この小菊の刈り取りと溜まった枯葉の
掃除であっという間にゴミ袋二つと二時も過ぎお昼に。
でも親株の根元には青々とした新しい葉と、そして廻りに根を
伸ばし過ぎた芽もあり、引っぱると次々に新しい目が。

花々はこれから真冬を迎えるのに、もう春備えなのですね。
そういえば、「さんしゅゆ」の蕾も一部が割れ、黄色い色が
 
生命のたくましさに驚きます。
でも他の小菊の親株も、間引く必要があるようですね。

まだ刈り取るかまよっている花が・・・
額紫陽花もきれいに葉脈が残っており、刈り取りましょうか?
 
そして杜鵑草は咲き終わり種を付けているてのに
11月終わりから一輪だけ咲きだし、自宅稽古に活けるつもりが
忘れて・・・この寒さで、もういけませんね。
 
『黄冬よ咲き遅れし杜鵑草』
          愚句

そういえば、12月21日は「回文の日」ですから
「湯船はいいわね冬」
「ゆぶねはいいわねふゆ」
ゆっくりとお風呂に浸かりましょう。

今日は石鼎忌

2017-12-20 09:27:50 | 日記
最低気温は-1.3℃と庭の小畑の野菜も霜でしおれ

春日奥山端から雲一つない空に太陽が昇りました。

今日は「石鼎忌」、奈良県吉野地方に縁のある俳人・
原石鼎(はらせきてい)の忌日。
美術人名辞典によれば、
島根県生。名は鼎。高浜虚子に師事する。
豊かな感性と高朗な調子で独自の句境を開いた。
俳誌『鹿火屋(かびや)』を創刊、主宰した。
画も能くする。昭和26年(1951)歿、65才
辞世の句は
「松朽ち葉かゝらぬ五百木無かりけり」

放浪や奥吉野の鷲家村での山中生活があったことが、
俳人としての豊かな感性が育くまれたようで、
この時期に優句が詠まれたといわれております。

万葉集2265にも詠まれた鹿火屋(かひや)
『朝霞 鹿火屋が下に 鳴くかはづ 
      声だに聞かば 我れ恋ひめやも』
*「鹿火屋」とは、季語としては秋で
  蚊火屋とも書き、田畑を鹿や猪などから守るために
  火をたく番小屋。蚊やり火をたく小屋とも。

自ら俳誌「鹿火屋」を主宰され、
『淋しさにまた銅鑼打つや鹿火屋守』
             大正2年
俳誌名・結社名でもあり、この名吟から取られたもので、
この淋しさを一生忘れまいとして名付けたといわれる。

50歳を前にして、
雪に来て美事な鳥のだまり居る
             昭和9年
歳時記に載るほどの名句とされますが、
見事な鳥」と良く似た「美しき鳥」で
このような句も詠まれております。
美しき鳥来といへど障子内
        昭和7年9月
寒さをこらえて障子をあけなかった石鼎に比べ

相方に”椿に鳥が来ていますよ”と言ったら、
開けにいった障子・・・”そこではないですよ”


あれほどまでに咲いていた侘助椿も、使える蕾は少しだけ
自宅稽古も次の週の二回だけですから・・・

京都で日本初ツワー「カルテット・アロド」を聴く

2017-12-19 12:58:10 | 音楽
15日の京都での主目的は京都コンサートホールにて
弦楽四重奏を聴くことで、自宅稽古後に家を出たのですが、
京都駅と四条河原町をウロウロしていると北山の駅を駆け
あがったのは、開演10分前、京都府立植物園は真っ暗のはず
が、闇の中に忽然と現れた素晴らしいシーンが柵越えに、
噴水と20mのトウカエデが水面に反射していました。
しかし地下鉄で急ぐあまりカメラが手から滑り落ちた際に
壊れたようで撮れず、ア
 T-SITE LIFESTYLEより
昨年同様に光のアーティスト高橋匡太氏による演出になり、
植物園のシンボルでもある「くすのき並木」も音楽と光の
コラボもあるそうです。今日15日は初日で人出も少ない
ようでしたが、この25日(月)まで開催されております。
 

会場の席についてもカメラのことがショックでしたが、
落ち込んでいられません。

カルテット・アロド」はパリ国立高等音楽院で学んだ4人
Vn:ジョルダン・ヴィクトリア(ストラディヴァリウス)
Vn:アレクサンドル・ヴ(ガダニーニ)
Vla:コランタン・アパレイー(ヴィオラ)
Vc:サミー・ラシド(チェロ)
映画「ロード・オブ・ザ・リング」に登場する馬の名前から
2013年に結成され、もう2015年にニールセン国内室内楽
コンクール、16年ミュンヘン国際音楽コンクールと続けて
優勝したことから、「驚異の新世代」と呼ばれ、デビューCD
「メンデルスゾーン」をひっさげて日本初登場になります。

会場の入りは八部弱で、プログラムは、
モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K.421
B.アタイール:弦楽四重奏のための「アスル」午後の礼拝
・・・休憩15分の後・・・
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第2番 イ短調 op.13

ブラボーの声がして大拍手、会場はみなさん大満足です。
アンコールは、メンデルスゾーンと聞いていたのですが
チェロのサミー・ラシドさんがたどたどしい日本語で
ビゼーと紹介すると、大拍手が湧き起こりました。
・ビゼー「アルルの女」よりアダージョ
・メンデルスゾーン弦楽四重奏ための4つの小品
       Op.81 より カプリッチョ、ホ短調

モーツァルトの出だしは、音があまりなっておらず、
特にジョルダンのVn、これでストラディヴァリウス
またVcとのバランスも悪かったのが、調和しだし・・・
二楽章からあれっ、これはと思えるほど徐々によくなり、
疾風のように怒濤的な激しさで、怖いもの知らずな
若さあふれる演奏になりました。
各自ソリストとしても活動できる力量があるからでしょう
パワフルであっても、繊細でかつ緻密さも兼ね備えた
表現力に感動し、高みを目指してほしいものです。
最後のアンコールは良いものを聴かせてくださいました。

開園は午後8時までの植物園、9時も過ぎましたから真っ暗
私の心は、良い演奏で晴れたかとおもえば、
心の隅には、まだ暗黒な部分がまだ残っているみたい。

八窓庵で「大和の三茶室」とは

2017-12-18 15:17:50 | 日記
今朝の奈良の最低気温は0℃と寒くなりましたが、陽の光が
居間にまで射し込み、昼前には暖房もいらなくなりました。
今朝から自宅稽古の予定でしたが、ご都合が悪くなられ、
頂いた時間で、初釜の会記を完成させなければなりません。
パソコンに向かっておりますと、つい眠気が・・・

昨日は奈良国立博物館の茶室「八窓庵」での茶事のお手伝いに。
『春日若宮おん祭り』は寒くなると言われる通り
お昼の外気温は5℃と寒い一日で、お出での方々は
  
館内の受付を済ませ、外の庭園へ出られてから、
『八窓庵』へ行かれるのですが、さぞ館外での案内係の方々は
大変だったでしょう。
  

明治の廃仏毀釈で失われた文化財は数知れず、特に私寺の
興福寺の廃仏毀釈での惨状は目も当てられません。
茶室もその運命に。
奈良には江戸時代終わりまで「大和の三茶室」がありました。 
・「八窓庵」は興福寺の大乗院の茶室「含翠亭(がんすいてい)」
 ともいい、江戸時代中期に建てられた古田織部好みの多窓式
 茶室(四畳台目)で明治25年に奈良国立博物館内へ移築


・「六窓庵(ろくそうあん)」は興福寺塔頭慈眼院の茶室で
 現在は東京国立博物館北側庭園内の5茶室の一つで、
 1650年頃に建てられた木造平屋建て茅葺き、3畳台目出炉で
 二重露地を備えた金森宗和好みになります。
   
            (東京国立博物館HPより)
 明治の初年、画工高階在晴が買い取り、明治8年に博物館が
 買い取り、解体後東京へ舟で輸送中伊豆にて座礁、流れ着い
 た材を集めて明治10年に移築、さらに明治14年に増築。
    
詳しくは、重森三玲著茶室茶庭辞典によると、 
”六窓庵は原と大和国奈良市なる興福寺の寺中、慈眼院と名づく
る寺にありて、慶安年中(1648~1651)茶博金森宗和の創建に
かかり、天下有数の茶席として、茶家者流の規矩とせしもので
あります。然るに興福寺も縷々火災に罹り、漸次衰頽に赴くに
随ひ、この慈眼院も遂に無住となりて、有名なる六窓庵亦日々
荒れ行くまゝ、明治の初年、画工高階在晴之が腐朽するを悲しみ
、修繕を加へてこゝに住居いたしました。斯て未だいくばくと
ならざるに、在晴死去せしかば、再び誰守る人もなきにいたり
しを、明治8年東京帝室博物館の購求するところとなり、船に
積みて東京に送るに際し、会ゝ伊豆の岬に於いて難破し、全部
水底の藻屑となりしに、幸にして其諸材料某地に流れ寄りしを
蒐め、取不敢之を同館の後苑に建てられたのであります。当時
露地待合の儲もなかりしを、同14年12月、故古筆了仲に命じ、
更に勝手の後に二畳の勝手を始め、三畳の寄付、下腹雪隠、
中潜、砂雪隠を増築し、茶室の体裁を完ふせられた・・・”と

・「隠岐録(おきろく)」 東大寺塔頭四聖坊にあった
 茶室で「八窓庵」と名があり、珠光の茶室と言われています。
 明治の廃仏毀釈の時、風呂屋の薪物に売られるところ、 
 井上馨が35円(70万円位)で買戻し、解体、大坂港から東京へ、
 麻布本邸に移築され、明治、大正、昭和の三代に愛用されたが、
 第二次世界大戦終末の大空襲で灰燼に帰しております。
 この「四聖坊]は「茶人のサロン]ともいわれたそうで、
 正倉院の開封のおり、勅使のお茶の接待場になり、
 「八窓庵」の名が出ており、多窓式の茶室と思われます。
 (表千家さんのHPより抜粋加筆
国寺の東大寺でも廃仏毀釈の影響を受けていたのですね。

*茶室「隠岐録]が何時建てられ、
 どのような茶室だったのでしょうか、調べなくては!!! 

京都駅ビルXmasイルミネーション室町小路

2017-12-17 18:14:37 | 散策
15日から18日まで奈良は「おん祭り」一色、今日の正午から
の「お渡り式」で最高潮に達しました。

でもお手伝いに伺った奈良国立博物館の「八窓庵」での茶会は
粛々と行われました。寒い一日で、屋外で案内に当たられた方
にはさど大変だったのではなかったでしょうか。
午後4時
疲れましたので、先日京都へ行った折のことを
自宅稽古を終え、京都コンサートホールへ伺うまえに、
京都駅ビルで今年も開催中のクリスマスイルミネーション、
室町小路の22mの大クリスマスツリーを見てまいりました。
このツリーのモチーフはチェコ・プラハの町並み、京都市と
プラハ姉妹都市提携20周年を記念してデザインされたと。
  
ツリーの台座は、京都に縁のある若手のイラストレーターや
学生さんによるライブペインティングが行われ、
“感謝”と“未来”があらわされております。
  
このツリーが置かれているのは、もう4Fでエスカレーターで
11Fまで上れますが、がんばって脚で上り、さらに最上階も

この大階段もイルミネ―ションが施されており、所々に
デートでしょうか二人っきりに
 
さあ最上階まで上ってツリーを眺めてみると、上がる毎
壁面に反射してツリーが二台・三台・四台・
最上階からは五台までみえたのですが・・・
 
また最上階からは、東寺の五重塔や京都タワーも
 
本当は、8Fの東広場のカーニバルガーデンや
空中径路のイルミネーションスカイウォークからも
眺められます。

京都で「日本民藝館創設80周年記念、 民藝の日本」を

2017-12-16 17:25:17 | 美術館・博物館
今日は朝から自宅稽古、休む暇なく明日の「おん祭り」に、
奈良国立博物館の「八窓庵」での茶会があり、そのお手伝いの
準備にと忙しい日になりました。

昨日は昨日で、自宅稽古後に訪れた京都、
人が忙しく行き交っており、四条もXmas一色、
京都タカシマヤ7階グランドホールで14日から開催中の
「日本民藝館創設80周年記念、 民藝の日本
-柳宗悦と『手仕事の日本』を旅するー」展に。
 
東京、横浜、大阪と巡り14日から始まった京都も25日迄
さらに2月末には名古屋で終わりの予定。

4部構成になっており、170点の展示品に目が・・・
【先人の美に出会う】
「螺鈿丸散し菓子箱」18世紀

【柳宗悦と日本民藝館について】

【手仕事の日本を旅する】

東日本から「背負袋」栃木(下野栗山) 1930年代


中日本から「牡丹刷毛蓋物」愛知県(尾張品野)1940年頃

「緑釉土瓶」三重県(伊賀丸柱) 20世紀


西日本から「垢取」沖縄県(糸満)1940年頃
舟の水を掬う道具

「緑黒釉掛分皿」鳥取県(因幡牛戸)1930年頃

「仏飯器」京都 1940年頃

「筍籠」京都 19世紀

「大津絵長刀弁慶」18世紀


【民藝美の精華】
各地の民藝館、富山にもあることを始めて知りました。

「三河万歳衣装」19世紀、豊田市民芸館

「色替唐草文六角三段重」長崎18世紀
鉛の量は今は規制が掛り多量に使えなく、
多量に用いられ貴重な品に

やはり、大分の小鹿田焼(おんたやき)に目が・・・

15年前焼き物の旅で訪れた日田の皿山を思い出します。
今でも使っている茶碗を見る度に、大水害から早く
立ち直られることを祈っております。

「えと-戌の型染め」を頂きました。

2017-12-15 13:32:32 | お稽古
今日から年賀状の受付が始まりましたね。
最後の週に頑張ります。まずは年賀はがきを買わなくては。
そういえば昨日郵便ポストに手紙を投函したのは、
年賀状の投入口で、しまったと思っていたのに・・・
また郵便受けには元上司の方から今年も「えと-戌の型染め」

が入っており、同封された文面から7回目の当たり年だそうで、
御年??歳、こんな素敵な言葉が添えられておりました。
”与えられた命を大切に「今日を生きる」をモットーに」”と
何時まで経っても人生の先達で、お元気な様子が伝わります。

昼からの自宅稽古、小春日和で光あふれる4畳半にて、準備を。
床は、今月の軸は『看々臘月尽』と
花入れには寒菊と白の西王母椿
 
紹鷗棚、「四滴」の「水滴」から雪月花棗にとり替えます。
⇐⇐⇐ 
四滴』とは、新版・茶道大辞典によれば
”四つ茶器ともいう。水滴・油滴・蔓付(弦付)・手瓶の
 四種の薄茶器を総称していう。”と
水滴』ては
”硯の水入れ、また煎茶用の水注ぎの一種。薄茶器に用いる
 ことがあり(四滴茶器の一つ)、足利義政にはじまるという。
 また美男蔓をいれておく徳利を茶入に転用したものも
 水滴茶入れといわれる。”と

後は熾した炭を炉へ入れ、あともう少し、次は身支度です。

ピンポーン、半時間早くお出でになりました。
一緒に着物を着なくてはなりませんね。

先月の旅・松濤館の夕食は手長海老を

2017-12-14 16:16:56 | グルメ
昨晩から今晩にかけ三大流星群の一つ「ふたご座流星群」が
全天で観察されるピークになるそうで、30年ほど前、近所の
空き地で寝そべり東の空を子供たちを起して”願い事を3回”
と言って眺めていた記憶が甦ります。「しし座流星群」かな。
でもずっと空いていたこの空地も建設中で、思い出の場所も
無くなりますが、天空には同じように星が瞬き、今晩は
ふたご座流星群でも、天候が心配ですが晴れ時々曇りの予報
PM9時には寝床に入る相方を起して・・・無理でしょうね。
16時

無理と言えば11月の富士山を眺める旅行、二泊目の伊豆の
三津浜「松濤館」からは富士山は無理でした。
昨年夏の旅行に予定していた旅館で、台風でキャンセル
リベンジもあり、富士山も眺められることでネット予約を。
島との間に浮かぶ富士山の予定が、午後からの雲で
叶いませんでした。残念

でもウエルカムドリンクで嬉しいことに男性は生ビール、
女性は?
まずは温泉、伊豆長岡温泉のお湯を運んでおられるようで、
最上階に露天風呂もあり美肌の湯のきれいなお湯でした。

館内にはフロントも含めいたるところに有名画家の絵などが

もちろん、食事処にも河合玉堂さんや横山大観さんの絵など
古くから投宿されていたからでしょうか?。
玉堂 大観

夕食は駿河湾産手長海老のお造り付きプラン
・ずわい蟹:醤油と山山葵
・柿の白和え:赤蒟蒻、しめじ
 法蓮草菊花浸し
 秋刀魚寿司
 地栗ブランデー煮
 石垣芋
 茶蕎麦


・清汁仕立
  :かますはんぺん、松茸、若布蕪、紅葉人参、柚子


・お酒は男性は日本酒の地酒五種、女性はビールで
 一番おいしかった大吟醸を一本買って帰りました。


・造り:駿河湾産手長海老と季節の鮮魚・盛り合わせ
    あしらい 山葵
 
*手長海老はアカザエビのことで、海生のザリガニ、
 伊豆駿河湾の深海200~ 400m程で期間限定の底引き網漁
 にて水揚げされます。 イタリア語でスカンピ、フランス語で
 ラングスティーヌと言い、非常に旨み・甘みが強く、大変
 美味かったですが、残った頭からの出汁は少ないそうです。

・蛸しゃぶしゃぶ(水ダコ):いろいろ野菜、ぽん酢、薬味 

・金目鯛塩麹焼き、はじかみ、牡蠣ぐらたん(浜名湖産)
 金目はご当地で、麹がまた良い仕事をしておりました。


・秋大根のあんかけなど(*忘れました)


・栗御飯、赤出汁、香の物


・季節の水菓子、渥美半島のメロンと・・

洗練された味付けで中谷岳史料理長に感謝!

最後にほうじ茶を頂きましたが、さすが茶の静岡
部屋の煎茶も美味しいこと。
もう一度温泉に入り、足を揉み揉み、
登山による脚の痛みが薄れ、眠りの世界に。

栴檀の実で

2017-12-13 15:55:10 | 散策
今朝の奈良の最低気温は-1.1℃とシーズン最低に。
14時
事始めの日ですが、まだまだ正月の準備にまで手が
廻りかねます。まだ初釜の内容が詰め切れておりません。
ここは、真冬並みの寒波が居座っていますが、
晴れの日に外回りから少しずつやってもらいましょうか
相方に!
『先づ指示を相方にせり事始』
           愚句
お昼前、所用で駅までの遊歩道、誰も通りません
この寒さでは仕方ありませんね。
 
桜の小さな蕾とこぶしの蕾が北風にゆれております。

こんなところに柿の木があったのを初めて知りました。

でも本当に人気がなく、
栴檀の実ばかりになる寒さかな
            正岡 子規
 
この青い栴檀の実、中に白い果実があり、昔はしもやけの
民間治療薬として重宝されていたそうで、漢方では苦楝子
(くれんし)という生薬になります。
この実は、トリに食べられたしますが、この中に本当の
種子があり、消化されずに糞としてひろく散布され、
専門用語では「被食散布」といわれます。

ここにいるとさみしいばかり、速足で駅へ急ぎましょう。

今日の花は「マンリョウ」から

2017-12-12 15:07:51 | お稽古
今朝目覚めたのは五時前、冷え込んだせいなのでしょうか
久しぶりにラジオ深夜便の今日の花・花言葉を聞けました。
「マンリョウ・万両」で「寿ぐ」と、縁起物で実が重いのか
万両 
センリョウ・千両」と違い、葉の下に赤い実が。
千両
万両の実の多かりしめでたさよ
           栗田 菊枝

朝からの自宅稽古は3人様ですので、北側の6畳間からの
小庭にある今日の花「マンリョウ」を眺め、そして
床の軸「看々臘月尽」を観られて、こんな句を詠んでみようと、
座について庭の万両憑きにけり
           阿波野青畝
”師走で忙しい思いをされておられますが、今日は赤い実の
 万両が座られた皆様の中で心を落ち着かれた人に取り憑き
 ます。座におられる間中その実のことに心惹かれ・・・”
というお話もさせて頂こうと思っておりました。

玄関前の掃除だけで、寒さに手がかじかんで大変でしたので、
9時
暖房の効き難い6畳間より、少し狭いですが陽の射し込む
南側の4.5畳間でさせていただくことに。
紹鷗棚の扱いですから、炉縁を黒に替えて準備をしていると
陽が射しこんでまいりました。


床の花は、寒菊に、白西王母を
 
紹鷗棚に、「雪月花棗」を置いて、炭を熾し湯も沸くと

お出でになり、陽のあたる中で喜んで頂けました。