家の庭に紫蘭は数株ありますが、近所の庭先のほうが、
きれいだったので撮らせていただきました。
よく見るとそばに白色の花が、なにげなく一枚。
帰って調べてみると、これも紫蘭でシロバナシランだそうです。
紫蘭(シラン)、またはベニラン。
花の色から読んで紫蘭は紫色、別名の紅蘭は紅色であるからと推測されるが、
紫なのか紅なのか?
本当はその中間の鮮やかな紫紅色と思われます。
万葉集巻17-3967には「」という名で、
「蘭(らんけい)藂(くさむら)を隔て、
琴(きんそん)用いるところなからむとは」
蘭:春蘭、:紫蘭
大伴家持と大伴池主ここでは二人の親しい交わりをいい
「お互いに逢えないので琴も酒も用いることなくいたずらに時を過ごして」の意だそうです。
北原白秋は
「 うしろ向き 雀紫蘭の蔭に居り
ややに射し入る 朝日の光 」と詠んでおります。
雑談:
西洋から持ち込まれた園芸種と思ってしまうが、
実は本州中部以西に分布する国産の野生のランで、
台湾、中国にも自生しており、自生種は準絶滅危惧種だそうです。
また地下茎から別名「白及(びゃくぎゅう)」ともいわれており、
「白及根」と呼ばれ、止血、健胃のための生薬として煎じ薬にも使われる。
「七宝焼き」の有線七宝の技法に接着剤として用いられることもある。
栽培の歴史も長く、品種に
花が白いシロバナシラン
葉に白い縁取りが入るフクリンシラン
花の先端に紫紅色が入る口紅シランなど
リップ(下向きに付くよく目立つ花びら、本来1輪に1枚付く)が3枚付く三蝶咲きシランもあります。
おまけにスズランを