気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

揺れる石蕗の花

2017-10-23 17:23:12 | 季節の花々
長く続いた雨の台風21号の置き土産で、大きな被害を残し
足早にいわき沖の太平洋へ抜け、今後の災害も心配に。
午前8時
奈良では今朝早くには雨は止み、若草山の上空には青空も
でも土砂災害大雨警報が午後三時まで発令中、小中学生の
孫達は一日中自宅学習のはず、喜んでいては困りものですが
我が家の困り者、相方は強風で倒された野菜の手当てに
そしてもう少し収穫できるピーマンを思い切って倒し、
その場に植え付ける玉葱の苗を電話注文すると、
雨で遅れており11月の初めになると、いつものブツブツを

このところの雨にも拘らず、小庭では石蕗(つわぶき)
吹き返しの風にもめげず、文句を言わずに今盛りと。
雨上り花石蕗むせる庭の待つ
            瀧新珠
 
陽が隣の屋根からわずかに射すと、昆虫が飛んできました。
石蕗の花振り子の如く虫誘う
         愚句

蝶ひとつとばぬ日かげや石蕗の花
と「宝井其角」は詠まれておりますが・・・
実際は蝶も花が咲くと、蜜を求め飛んでまいりますね。

向井去来は「去来抄」で、芭蕉門下の「大げさな」其角を
「かれは定家の卿也。さしてもなき事を、
ことごとしくいひつらね侍る、ときこへし評に似たり」と
芭蕉が評したと書いております。
このように其角(1661年-1707年)は江戸時代前期の俳諧師、
酒好きで、口語調の洒落風の作風を起し、能書家そして
茶湯も嗜んだそうで、州派の流で現在「其角堂派」として
群馬県を中心に伝わっておりますと。
一つ勉強になりました。