気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

軸は「白蔵主」を

2017-02-25 16:47:50 | しつらえ
奈良の最低気温は-1.2℃と氷点下の寒い朝を迎え、
寒い中修二会の練行衆の方々は、試別火も今日までで、
明日からの三日間は総別火へ、
そして3月1日から本行にあたられます。

昨日の自宅稽古は立礼、少し狭いのですが六畳間にて
ホットカーペットとエアコンで十分暖かく行えました。
  
六畳間のしつらえですが、
二月の最初の午の日「初午」(今年は12日)に因み、
この日稲荷神のお祭りがあり、御祭神である稲荷大神様が
稲荷山に御鎮座されたのは、奈良時代の和銅4年(711)、
2月初午の日(旧暦)のことからで、
2016.11.19
この六畳間のお軸は『白蔵主(はくぞうす)』を。
茶道大辞典によれば、謡曲「古狐」に取材した物語で、
老狐が法師に化けて法衣を纏った姿を白蔵主という。

賛は大綱宗彦さんの和歌(遺訓)で
大方の世捨て人には気をつけよ 衣は着ても狐なりけり
 
大綱宗彦(だいこう そうげん)茶道大辞典によれば
安永元年(1772)~安政7年(1860)
臨済宗大徳寺435世。大徳寺塔頭黄梅院第14世住職
裏千家十一代玄々斎宗室、表千家十代吸江斎宗左と親しく、
武者小路千家七代以心斎宗守の参禅の師と推定される。
また永楽保全の参禅の師でもあり、和歌や茶の湯を能くし、
書画に優れ、遺墨が多く茶人の間で珍重されている。