気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

玄関の色紙は「鶴図下絵和歌巻」

2017-02-19 19:58:15 | しつらえ
今日の奈良は、良いお天気に
春の陽射しに、若草山もくっきりと。
一週間前は、奈良も寒く、湿雪が積っておりましたが、
また少し寒くなる予報、でも雪の予報はなさそうです。
2.10

玄関のしつらえの色紙は、京都国立博物館蔵から
『鶴図下絵和歌巻(部分)』俵谷宗達、本阿弥光悦筆 重文
金と銀の泥で表現されたモティーフはただ鶴のみで、
単純そのものの筆使いの美しさに感嘆あるのみです。
歌の作者は「山部赤人(やまべのあかひと)」、
あすからは若菜 つまむとし めし 野に 
       昨日も今日も 雪は ふりつつ

原文では
従明日者 春菜将採跡 標之野尓
        昨日毛今日母 雪波布利管

意味としては
明日から春菜を摘もうと、野に標(しめ)を張っておいたのに、
昨日も今日も雪が。
 
出すのが少し遅れましたね。
正月はじめての子の日(一月六日)に若菜を摘む習慣を
歌っておられ、今年は二月六日(甲子)に相当しており、
節分のお稽古も終わり、大炉と一緒にやっと日の目を。

さて昨日の大炉でのお稽古、逆勝手、広口蓋の扱いに
四苦八苦です。
朝からの三人さんは昨年一度お稽古していますのに
初めてですとの声が・・・・
それでもお点前が進むうちに
記憶がよみがえってきたようです。

昼過ぎからは高校生、お稽古し始めて間もないうえ、
大炉も始めてですので、始めは戸惑いが、そのうちに
頭と体のスムーズな繋がりで進むうちに左、右は完璧です。
又、問いかけるより早く、何でも疑問なことをきかれます。
お床拝見で開口一番お扇子の”瑞雲てどんな雲ですか?”と
生半可な返事はできません。
今回は事無きを得ましたが
私もしっかり勉強して稽古に臨まなくってはと思いました。

後始末も早々に、
昨夕の送別の宴に伺っておりました。