気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

タンキリマメとアケビ

2016-10-12 09:35:40 | 季節の花々
秋風の吹上に立てる白菊は』の歌にある秋風に誘われて
秋の花や実で飾ってみたくなり、捜しに出かけました。
これは口実で、出不精な相方を気付かってのこと。
まずはアケビ、いつもの学校沿いの湯歩道
アレレー、整備され、刈り取られてしまっており残念!
しかたなく、団栗でも・・・と残された里山へと上ると
ここの遊歩道沿いもやはり、無残にも刈り取られた跡が。
一人では不用心ですが、相方もおり心強いですから
久しぶりに頂上までいきましょう。
柵の向こうから「セイタカアワダチソウ」に迎えられるも、
手が届きません。
代菊として萩の花の代用にも使われており、次の機会に。
 
次に赤い実が成っている蔓性の植物かと思えば・・・
赤い袋から黒い種がみえ、カメムシも、
家に持ち帰り、調べてみると『タンキリマメ、痰切豆』

さらに頭上の木に絡んだ蔓に『アケビ』が、
採れないなーと思っていると
相方が蔓を引っ張り、引き下げてくれ、手元へ
後は団栗がたくさん落ちていたのですが、
私がほしい鞘付きの真ん丸な団栗は、この山にはなく、
でもここまで来たのですから、引き返すのも・・・
頂上まで登ってみると、木々の隙間から生駒山が、
そして夕日に照らされたススキが風に揺らいでおりました。

『あきののの くさのたもとか はなすすき
      ほにいでてまねく そでとみゆらん』
          在原棟梁、古今和歌集巻4
訳)秋の野を服に例えれば、たもとに当たるのだろうか。
  花すすきよ。現れた穂が風に揺れている。
  たもとに当たるから、
  その様子が人を招く袖のように見えるのだろう。

家に戻り、床と玄関に飾らせてもらうと、
ススキが秋風で、人を招いてくれるでしょうか?。

 
玄関のしつらえ
  
アケビとタンキリマメも風情が
 
でも次のお稽古は金曜日になり、
ススキはまた採りにいかなくてはなりませんね。

タンキリマメ(痰切豆)にいたカメムシが判明し、
追記します。10月12日午後7時半
以前「土用藤(夏藤)」に留まっていたカメムシと同様に
『キスジホソヘリカメムシ』と思われます。