気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

信貴山仲秋の茶会へ

2016-10-04 00:05:20 | お茶会・お茶事
仲秋も終わりに近い10月2日(日)、
『信貴山仲秋の茶会』に行ってきました。

「しぎさん」と親しみをこめて呼ばれており、
正式には信貴山「朝護孫子寺」、通称「信貴山寺」で、
大阪と奈良の境にある信貴山の奈良側の山腹にあり、
どちらからも訪れることができます。、
四大絵巻物の一つ、国宝『信貴山縁起絵巻』が有名ですが、
世界一大きな「張子の福虎」を含め、多数の虎がおられます。
謂れは、聖徳太子さまが「寅の年・寅の日・寅の刻」に
祈願をされると、毘沙門天さまが現れられたことからで、
阪神タイガースの選手も肖り、お見えだとか・・・

お茶席は午前10時から午後3時までで、
・成福院 裏千家 淡交会奈良青年部
・千手院 裏千家 堀川宗敬の会
・玉蔵院 表千家 よしの会
三席設けられており、着いたお昼前から
最終まで、三席とも楽しんでまいりました。

玉蔵院 表さん(よしの会)のお席では、
 
伊賀焼の巨匠新歓嗣さんの花器に
草花が・・・

仲秋の風を感じるいいものでした。
伊賀の山々を現した力強い水指は
”息子さんの新学さんの作品で”
と亭主のお話しを聞いていた処に
サプライズで、ご本人新さんが登場され、
焼き物の談義に花が咲き・・・

千手院でのお裏さん(堀川宗敬の会)のお席は
御園棚で立礼、
トルコブルーの水指に
トルコブルーの帛紗が印象的でした。

最後に、淡交会青年部のお席は
窶れ風炉に藁灰の中置で、
信貴山縁起絵巻を題材に
米俵のお茶碗が飛んでおりました。

三席とも、皆さん趣向をこらされており、
とてもよいお席でした。

お弁当を玉蔵院でいただき、
信貴山詣でをして

”来年も寄せていただきます”との思いで
帰途につきました。

山を下ると”龍田のもみじ”で有名な竜田川です。
嵐吹く三室の山のもみぢ葉は龍田の川の錦なりけり
       能因法師(69番)『後拾遺集』秋・366
まだ紅葉は早く、11月過ぎになるのでしょうか?