気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

柳生・芳徳寺で出会った「念ずれば花ひらく・・・」

2016-10-20 15:34:32 | お稽古
先日、柳生の郷での用事を済ませ、秋の日差しのなかで、
10年位前柳生陣屋跡にての茶会に思いを馳せておりました。
柳生では300本の桜の名所なのですが・・・
 
この年は例年より春が早く訪れ、主役の桜が散ってしまい、
寂しいねっと、準備をしている時に話しておりますと、
先生から廻りの山々が、若草色に芽吹いた木々を見られ
「山笑う」という季語になり・・・
気遣われていたこと等、昨日のように思い出しました。
谷を挟み、長い石段の先に、柳生家の菩提寺「芳徳寺」が
木々の間からみえました。

早速、急な階段を下り、その階段の元へ

階段のあちこちに、夏の名残の花?が、
  
 
 
花々に迎えられ、一刀石と芳徳寺との分岐に、
右側に足を向けると、歌碑がぽつんと。
 
念ずれば花ひらくなる必ずや
        柳生街道来ます日待たむ

先代の住職の奥様のお歌だそうです。
直ぐ反対側には、誰もいない静かな正木阪道場に。

登り詰めますと石舟斎塁城跡の石碑が見え
芳徳寺(神護山芳徳禅寺)へ、
右側は福祉法人の建物がありますが、門前には誰も。
拝観料200円はここにとの、色あせた紙切れが、
  
門から本堂を望みますが、ここまで誰一人として
お会いしておりません。紅葉もまだなので、次回にと、
御本尊の釈迦如来様へ手を合わせました。

廻りの広場から陣屋跡を望もうとしていますと
草むらに隠れてまた歌碑があり、

陣屋跡方面を望みますと、柳生の里を一望できます。
なるほど自然の天守閣になる地の利があるのでしょう。

下る途中にリュックを背にした女性お一人に
やっとお会いできました。一安心!
11月は秋本番、柳生街道はきっと賑わうのでしょうね。