気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

喇叭水仙が頭を重たげに

2016-03-22 13:34:09 | 季節の花々
喇叭水仙 のぞくものでは ありません
                川崎展宏
庭のあちこちから、喇叭水仙(らっぱすいせん)が咲いており
雨で、重たげに首を垂れております。
ひそひそ話をしているみたいですね。
”どんなお話をされているの”と聞きたいぐらいです。
 
普通だと、ラッパから大きな声がでるのでしょうか。

3月から4月にかけて咲きだす、喇叭水仙や口紅水仙は、
早咲きの水仙(日本水仙)に比べ、一回り以上の大きく、
茶花としては、大きすぎて使いづらいですね。

俳句の季語としては、「黄水仙」「喇叭水仙(ダッフォディル)」
「桃色水仙」とフルネームで表すことで、春の季語になりますが、
「水仙」だけでは冬の季語なのでご注意を。
水仙や 寒き都の ここかしこ
            与謝蕪村
 日本水仙12月
早咲きの「日本水仙」の群生地として
越前海岸「越前海岸の悲しい恋の物語」や、
淡路島など各地の海岸線に見られます。
そして名前にもニホンが付いていることから
元から自生する植物と思っておりましたが、
実は地中海原産だそうで、ギリシャ神話の
「アナシサスの神話(ナルシストの由来)」
「ダッフォディルの神話」などを生み出しております。
いつかわからない古い時代にシルクロードを通り、
さらに中国経由して渡来し、野生化した種なのだそうです。
室町時代の漢和辞典「下学衆」に「雪中花」などの名前で
載っていることから、それ以前に入ってきていたのでは
ないかとされています。

なお「水仙」の別名は(茶道大辞典より)冬の季語
金盞銀台(きんさんだい)、女史花、玲瓏(れいろう)、雪中花
長寿花、春玉(しゅんぎょく)、凌波子(りょうはし)、
凌波僊子(りょうはせんし)、儷蘭(れいらん)、雅蒜(がさん)