気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

釣り釜で、花月之式を

2016-03-12 16:17:25 | お稽古
今日予定の自宅稽古に、五人様お揃いとのこと
嬉しいことに、釣り釜で花月之式のお稽古ができます。
前日までには、小間から広間へ、鎖と雲龍釜を懸け替え
襖を外し6畳を8畳にしつらえ、準備を
後は、お花だけて済むようにしていました。

今朝の奈良の最低気温は、-1.4℃まで下がり
雨戸が上ると、見る見るうちにガラス下に霜が、
そのうちに太陽の光が差し込み、ひかりの強さは春本番。
春分の日まであと一週間なのですね。
玄関の”糊こぼし”も数日限りで、二月堂では
今日の七時半には11本の70kgの籠松明が上がります。
玄関
お雛様に見られながらの釣り釜でお稽古も
この季節ならでは、楽しんでください。
 
片隅には12月に活けていただいた萬年青(おもと)

主菓子は、糊こぼしを模しての『あかいや』に再挑戦
漉し餡を隠して、黄身餡を載せてみると、
 
この方が、イメージ通りになりますね。

『花月之式』の偈頌は、
互換機鋒看仔細”ごかんのきほうしさいにみよ
どんな境遇にあっても慌てふためくことなく、
精一杯の働きができるように、厳しく自己を見つめなさい
との教えだそうで、
茶の風情を楽しむよりは、
てきぱきと機敏に動き、きちっと自分の役割を果たす
事に重きが置かれております。

お稽古では、体調不良で急遽お休みの方がおられ、
私も中に入り、『花月之式』を2回続けて行いました。
1回目、なかなか前に進まず1時間近くかかり、
2回目になると、要領をつかまれたのでしょうか、
45分程で終えることが出来、うれしくなりました。
『平花月十五分』という言葉があるように、
15分を目安とされておりましたが、今は、
確実さとともに手早くを求められており、
何事も、経験が必要ですからね。
でも当社中のお稽古では、致し方ないことなのでが、
『花月之式』は数えるほどしかできません。
忘れないでいただきたいのは、
水屋での互礼に始まり、互礼に終わることと、
炉では常に外隅ねらいに座ることです。
私も含め、あせらず続けることで、
一つ一つ経験を積んでいきましょう。