気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

梶の葉と初嵐で善哉(よきかな)

2015-11-14 15:52:17 | お稽古
今週末も二日続けての炉開きのお稽古になりました。
善哉の用意をして、
亥の子餅も、シナモンを入れてみました。
 
実は、やっとお庭に植木屋さんが入ってくれました。
体調不良のため、2か月遅れになりましたが、
お元気になられて、よかったです。
帰りに『椿にも鋏を入れましたよ』と言い残され、
心配しながら庭に出てみますと、さすがプロ。

一日目は輝葉として梶の葉、そして初嵐で
初炭と薄茶運び平点前のお稽古を
  
次の日の朝、前日の初嵐の椿は、はらっと下に、
二日目は赤い実付サンシュユの輝葉と初嵐に。
今日は肉離れの為、正座が困難な方がいらっしゃったので、
久しぶりの点茶盤でのお稽古になりました。
三人お揃いのため、亭主、半東、客と一巡する事ができました。
まだお稽古の浅い方で、2か月空いた方もおいででしたが、
前の人のお点前をしっかり見ておられ、
最後まで無事終える事ができました。 
みんなで拍手!!
  
両日共、
温かい善哉で炉開きのお祝いと、邪気払いとして
皆さんに頂いていただきました。
喜んでいただけて、うれしい限りです。

ぜんざいを漢字で『善哉』(よきかな)なのでしょうね。
「すばらしい」という意味のサンスクリット語の漢訳だそうで、
・一休禅師が「善哉此汁」といったという説と
・出雲大社の「神在餅」(じんざいもち)が出雲弁で訛った
 「ぜんざい」が京都に伝わり「賞賛」とコラボしたのでは?
 (出雲弁は松本清張の「砂の器」が思い出されます)
 という訳で、「ぜんざい発祥の地」は、出雲だそうです。
【追記】この季節になると、毎年教えていただいてる先生のもとに
 贈られてくる「出雲の坂根屋さんのぜんざい」です。
 紅白のお餅が入っており、本当においしかったです。
包装のみです

また関東と関西では「ぜんざい」に少し違いがあります。
関西では「夫婦善哉」織田作之助で有名ですが、
粒餡の小豆汁に餅や白玉団子等を入れており、
関東では、汁気のない餡を用いたもので、
汁気があればお汁粉と呼ぶそうです。
元々は関西なのでしょうが、相違が生まれたのは定かでなく、
ところ変われば、
なんと沖縄には夏に頂く変わり種「ぜんざい」があるそうで、
器に、甘く煮た金時豆を汁と一緒に冷やして盛り、
白玉とかき氷を載せてあるそうです。
鹿児島の氷白熊(しろくま)ともちがいますが、
来年の夏にも沖縄に、伺いたいものです。