気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

奈良『かこむら』で定家の秋の夕暮を嗜む

2015-11-12 20:30:01 | グルメ
京都からのとんぼ返りで、友人ご夫婦との秋の会食に、
奈良の懐石料理店『かこむら』さんに伺いました。
10年来のお付き合いになり、この季節もお邪魔しました。
伊予出身の御主人は、奈良『菊水楼』で修業されており、
伊予より旬の魚も取り寄せておられるそうで、
どの料理も季節感にあふれ、器とともに
五感とおなかをも「豊」にさせてくれます。

お店へは、近鉄奈良駅の小西さくら通りを南へ、
7時半過ぎだというのに、観光客も見受けられ
昔日の感があります。さらに三条通りを越え
パーキングの2階の、さらに奥にひっそりと。

カウンター6席程度に、小さな座敷がふたつ(障子を外せば10人)と
いつものテーブル4人席が1部屋の小さなお店です。
お料理はコースのみで、
5000円(八品)でも十分なので予約済み。

御主人などへのご挨拶もそこそこに
旦那同士はビール、乾杯もそこそこに話が弾みます。
八寸が運ばれてきました。
秋がふんだんに演出されております。
とまやの中はイクラ、その周りは、秋の夕暮れ?
新古今、三夕の和歌の、定家の句が想い浮かびます。
見渡せば 花も紅葉もなかりけり
     浦の苫屋(とまや)の 秋の夕暮れ

さらに、栗チップスにさつま芋の銀杏、そうめんの松葉
大徳寺麩、さつま芋の煮物、ヒラメの手毬ずし。

今夜もこれから日本酒になるのでしょう。
お酒リストの「右から、梅の宿2合お願いします」と、
どれほど二人で飲むことでしょうか。

松茸の土瓶蒸し、鯛、車エビ、銀杏

お造り(マグロ、クエ)

子持ち小鮎

海老芋に葛のあんかけ

蟹酢

松茸、栗、銀杏、さつま芋、香り豊かな炊き込みご飯
「おかわりをどうぞ」と声をかけてくださいましたが、
すでに、満腹です。

デザート ぶどうのワインゼリー

一時、ミュシュラン★にもなられており、
お味のほうは、やや薄味で、安定感があり、
五感で楽しめるコースがいただけますよ。
ありがとうございました。