気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

地下の正倉院展って

2015-11-28 19:57:27 | 美術館・博物館
目覚めると、西風と共に、冷たい雨が、
今日は、外に出かけたくない気持ち、
でも、公民館の講座「秋の都跡を訪ね、平城京跡を巡る」に
行かなくては、と準備をしておりますと雨が止み
やや明るくなってきました。
マップ
集合場所は、近鉄西大寺駅から東方向へ10分程の
平城宮跡内にある平城京跡資料館で、
無料ですので是非いらしてください。
大正時代の写真では、田んぼの中に大極殿跡のみ、
近鉄電車の線路が見られるのみ。
(本当は一条通り付近から、転害門に奈良駅設置の案で、
直前に平城京が判明し南へ微妙に避けられております。)
現在は
 
棚田嘉十郎・溝辺文四郎らの
先人の文化財保護の慧眼に感心し、大切さを痛感しました。
ボランティアガイドさんのギャグを交えた説明に納得。
でもあまり思い出せません。年ですかね?

『地下の正倉院展』つまり出土した木簡のことです。
平城京跡では地下水脈が豊富で、1mも掘ると水がわき出て、
クリックで拡大を
奈良時代の木簡が酸素を絶たれて、腐敗から守られており、
墨で書かれた文字もやや褐色調になるも保存されております。
多くの木簡は、何度も表面を削られて使用され、
その削り取られた削屑を、捜し出します。
削屑現物です。
研究員が再現させますが、今まで
読めなかった木簡が判読できるようになったのは、
・赤外線装置の使用と進歩、
・保存処理による墨蹟の鮮明化
・事例の蓄積
が挙げられ、このように型式分類されております。
木簡の型式分類
実例をお示しします。
造酒司の井戸が見つかっており、
 
その付近から発見された木簡で、造酒司と判明。

酒づくりの日々の木簡です。

大倭国(やまと)と刻まれた木簡等・・・

何事にも熱意と根気が必要ですね。