気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

立冬の日、炉開きは雨に

2015-11-09 00:11:50 | お稽古
目覚めると、雨の音が、
立冬の日の炉開きは雨になりました。
本来は立冬の日から数え最初の亥の日に、
今年は11月19日に当たりますが、待てません。

なぜ亥の日なのでしょうか。
亥は陰陽五行説では水性に当たり、
火に勝つのは水という五行の相関関係から
火災を逃れるという信仰と、
亥の日に亥子餅を食すと
万病が避けられる「玄猪」という中国の風習が
江戸時代になり、結びついたようです。
利休居士には関係がなく、考えすぎないのが良いようです。

お迎えする前に、いつもと同様に念入りにお掃除。
そしておぜんざいの用意をいたします。
秋に収穫された旬のものを頂くことで、
身体健全を祈願するそうです。
白玉粉でおだんご、少し柔らかくなりすぎました。
玄関のしつらえに花梨を加えてみました。


稽古場のしつらえです。
お花は初嵐と西王母どちらの椿がよいでしょうか?
輝(照)葉のサルスベリと合う西王母に。
お軸は『静坐』一味友、
茶壺
  

炭を熾しましたが、
風炉の時と比べ、炭も太くなり時間がかかります。
またお湯を沸かすも、お釜が大きくて足りません。
釜の大きさは2月にかけ、寒さにも比例して、
どんどん大きくなりますから、気を付けなければ。

準備万端になったところで、お二人稽古に見えられ、
まず、着物を召されます。ずいぶん早くなられました。
ご挨拶から始まり、
主菓子の”おぜんざい”を。
お箸二本の置き方は間違ってないでしょうね。
くろもじ(手前側)、すぎばし(奥側)にして。


お稽古は、初炭と薄茶平点前をさせていただきました。

亥の子餅のいわれ、聞きながらお召し上がりに、
お干菓子の「青丹よし]もお勧めし、
奈良人ですが、あまりお目にかかりませんねと。
 
これからの炉の稽古が楽しみになりました。