カタン、カタン
今日は聞こえてこない。
2~3日前の夜、部屋から出て来たところで転倒し骨折。ただ今入院中。
「大腿骨頸部骨折」
高齢者に多いよね。
手術を行うようだが、認知の強い彼女の一般病院での生活は、だいぶ手こずらせている様子。
“右向いて” “はい” と言う訳にはいかない。
手術後のリハビリもどこまで出来るか。
入院生活(臥床)が長くなればなるほど、身体も心も機能がどんどん低下していく。
ホームに帰って来た時、
また、カタン、カタンは聞かれるのだろうか。
カタンカタンが聞こえなくなった夜勤。
静か・・・・・
カタン!と杖が床に落ちた音で、“誰だ!!”と目を覚ますHさん。
それもなく、
嘘のような静けさで夜が過ぎていった。
静けさは棟内だけではない。
私の心も身体も穏やかに静かに過ぎたのだった・・・・・
骨折した夜の同時刻、ひとりのば~ちゃんが便失禁をし、ひとりのじ~ちゃんが歩き回り、その対応が同時にぶつかるアクシデント。
イタイイタイと言いながらもいつものように頻回なトイレ通い。
とは言え、カタンカタンと歩けるはずもなく、その都度夜勤スタッフがお手伝いをしトイレへ。
ひとり夜勤、
大変だっただろうね。
「大腿骨頸部骨折」
完全治癒は厳しいと思うが、ここ「えがおの家」が一番落ち着いて過ごせる場所、早く戻っておいで。
それまでのひととき、
静かな夜勤をやらせてもらうね。
えがおの家に
帰っていただきたいですね。
「はやくして」「ご飯は」「あーーーー」「はい」やってました。
いつものA3でした。帰ってこれると思います。