歌舞伎座は夜の部から観劇。
昼の部の終了が4時を過ぎるからか、劇場前は大混雑です。
おまけに私が観劇した日は、昼の部で学生さんの観劇があったようで、
制服姿の女の子があふれかえってました(^_^;)
場内入っても、イヤホンガイドが大行列。
これから夜の部に行かれる方、時間は余裕を観て行った方がいいですよ~。
#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#
公演日程 2009/5/2(土)~26(火)
#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#
◆観劇概要
観劇日:2009/05/08(金) 16:30~21:15
劇場:歌舞伎座
観劇位置:3階正面後方より
◆演目・構成・タイムテーブル
1:恋湊博多諷 毛剃
序幕 約35分
幕間 5分
二幕目 約60分
幕間 30分
2:夕立 約20分
幕間 15分
3:神田ばやし 約50分
幕間 25分
4:鴛鴦襖恋睦 おしどり 約45分
==============================
1:恋湊博多諷 毛剃
◆配役
毛剃九右衛門 團十郎さん
傾城小女郎 菊之助さん
中国弥平次 権十郎さん
小倉伝右衛門 市 蔵さん
徳島平左衛門 亀 蔵さん
加田市五郎 松 江さん
じゃがたら三蔵 男女蔵さん
浪花屋仁三 亀 鶴さん
座頭盛市 彌十郎さん
奥田屋お松 秀太郎さん
小松屋宗七 藤十郎さん
◆演目について
近松先生の人形浄瑠璃を元にして歌舞伎になったお話です。
今回上演される部分は上の巻の部分。
中・下の巻の部分は歌舞伎で上演されることはほとんどないようです。
◆のたりの眼
・観翁さん
今月の観翁さん解説はここでしたか~。
・よかよか~♪
うーん、毛剃の豪快さとおおらかさが、團十郎さんピッタリ!
正直、セリフは明瞭なんですが、訛りでその意味はほとんど解読できず(^_^;)
でも「よかよか~」のセリフで、個人的にはすべてOKです。
・アタマいいな~
密貿易の船に乗り合わせる一般人をもてなすのには、ワケがある。
→役人に見つかった時、一般人がもてなしてくれたことを話せば
お役人への印象はプラスになる、と。
なるほどね~。
・小女郎
菊之助さん、とってもキレイなんですが、
團十郎さんと藤十郎さんが取り合う相手 と考えると、
もすこし年配の役者さんの方が、バランス取れるのかな~と。
例えば、時蔵さんとか。
それか、せめて宗七をも少し若くするか・・・うーん、でも
團十郎さんと張り合う相手だからな~<(-_-;)
・三方飾り
盆に3つ、屋台がのってる状態。
普通は裏表の2つ。
3つだと、場面転換が早くできるそうです。
・勧進帳の1.5倍
小女郎が引き合わせた相手が宗七と知るや否や、毛剃の部下たちが
宗七に飛びかかろうとします。
それを毛剃が両手を広げて、部下を背にして、抑えます。
この構図、まるで勧進帳の弁慶と四天王。
今回は6人ですから、毛剃は弁慶の1.5倍の力が必要。
こりゃ大変。
・おさまるか?
一応、今回の上演では宗七が仲間に加わって、
丸くおさまったような終わりですが、まぁ、この状況で
毛剃がおさまるわけはありませんよねぇ。
好きな女が手の内で好きな男といい仲になってるわけですから。
宗七は密貿易の肩棒担いだのがバレて死罪になるのを恐れるより、
まず、毛剃に殺される方を心配した方がいいと思いますが・・・
なんにせよ、この話の続きが気になるところです。
・コトバ
ちょらくむ=あぐらをかく
◆花道度:高
宗七が助かるところで、スッポンを使った演出があったんですね。
観たかったな~
3階席で観てると藤十郎さんのうめき声が聞こえるだけだったんで・・・(^_^;)
しかし、これ、何度か観てるはずなんですが、この演出、
全然覚えてませんでした。 (^_^;)
==============================
2:小猿七之助 御守殿お滝 夕立
◆配役
小猿七之助 菊五郎さん
御守殿滝川 時 蔵さん
◆演目について
黙阿弥先生作「網模様灯籠菊桐」の一場面。
わりときわどい場面があるとの事前情報に
ワクワク もとい ドキドキしてましたが・・・
◆のたりの眼
・菊市郎さん♪
滝川の乗った籠を先導して出てきます。
雷にも負けず!
・落雷
うーん、あれは、どう観ても(聞いても)忠臣蔵の勘平の鉄砲・・・(^_^;)
他に落雷の音ってないのかなぁ。
・菊五郎さん
艶っぽいセリフ、菊五郎さんが言うと、なんとなくナマナマしいような・・・(^_^;)
でも、そこがまたかっこいいんですよね、菊五郎さん♪
・時蔵さん
気絶して籠から転がり出たとき、ちゃんと曲げを浮かして転がってる。すごい!
でもクビきついだろうなぁあれは。
時蔵さんは、乱れ髪がまた、艶っぽいな~♪
そういえば、気のせいかもしれないけど、滝川の帯、大分、幅広だったような。
・家元さんと肝心なところ
おぉ、清元が家元さんだ。
って、あ~っ!肝心なところを家元の唄でゴマかされ?た~っ(/_;)
◆花道度:高
最後の引っ込みの所、もう少しみたかったんですよね、
花道のイチャイチャのところ。(^_^;)
結構、長いし。
==============================
3:神田ばやし
◆配役
家主彦兵衛 三津五郎さん
桶屋留吉 海老蔵さん
娘おみつ 梅 枝さん
女房おかね 右之助さん
隠居おらく 市 蔵さん
行者陽山 亀 蔵さん
若い者正太 亀 寿さん
若い者新七 巳之助さん
店子重吉 亀三郎さん
店子源太 男女蔵さん
店子清兵衛 権十郎さん
店子加蔵 秀 調さん
店子惣助 團 蔵さん
◆演目について
宇野信夫先生作の新歌舞伎です。
39年ぶりの上演とか。
宇野信夫先生の歌舞伎といっても、あまり思い浮かばないのですが、
調べてみると、先月の「曽根崎心中」は宇野先生の演出で復活したものですし、
「ぢいさんばあさん」も原作は森鴎外ですが、それを歌舞伎におこしたのは宇野先生。
と結構、よく観る歌舞伎に宇野先生のかかわりがあるものがありますね~。
あと、2月に大阪の花形歌舞伎でやった「吹雪峠」も宇野先生の作品です。
他にも人情噺が色々あるんですね。落語になったものも多いようです。
三津五郎さん、また発掘してくれないかな~
◆のたりの眼
・三津五郎さんと若手と新歌舞伎
松緑さんとの「泥棒と若殿」
勘太郎さんとの「つばくろは帰る」
そして今回は海老蔵さんと。
三津五郎さんの若手役者さんと発掘する新歌舞伎シリーズ
と勝手に命名してみたりして。
次の相方は菊之助さんかな、七之助さんかな。
愛之助さんや亀治郎さんとかとでも面白そうだな~。
お話もいいし、若手の役者さんがいい味を見せてくれるし、
次はどなたと、どんな新歌舞伎を発掘してきてくださるのかな~
となんだか楽しみです♪
・市蔵さんと亀蔵さん
お二人、怖さでいい勝負です(^_^;)
特に市蔵さんが、「みずみずしい」おばば様を楽しんでます♪
・梅枝さん
うーん、やっぱりきれいだし、かわいいし、なんとも雰囲気がいい感じ。
・海老蔵さん
面白い役振りましたね~(^_^;)。
また、それをやっちゃうところがすごいです海老蔵さん。
自然体にはちょっと程遠いところですが(^_^;)、でも、海老蔵さんの
どんな役にも挑戦する、貪欲とも思えるくらいの意欲的な役への
チャレンジ精神は好きです♪
・團蔵さん
いや~ そろいを着た姿が、また、かっこいいな~♪
舞台写真チェックしなきゃ♪
あ、そういや、そろいを着た場面、亀蔵さんはいなかったな。
うーん、あのおひげにあのそろいはちょっとムリというか、問題というかが
あるかな~(^_^;)
・猫
海老蔵さん登場シーンのあの猫は、ちょっと、なんていうかこう・・・
生きてないみたいな(^_^;)
それから、後半、障子の穴をくぐりぬけて引っ込むところは、
なんていうか、あの、アタマからつっこんでいきましたね(^_^;)
あの勢いだと、アタマから落下してそう・・・
あ、あの猫、3月の演舞場の猫と同じ使い手さんかな。
・いやな目・いやな顔
私もそういう目や顔をされると少なからずショックですが、
裏を返せば私も留吉と同じように同じ目や顔で相手を見てるかもしれません。
うーん。なかなか深い話です。
・ピント
今回のこのお話、ハッピーエンドでよいお話ではあるんですが、
いまひとつ中途半端というか、どこにピントをあわせるか悩んだような印象を
受けました。
メインはいやな目・いやな顔だと思うのですが・・・うーん。
・コトバ
おおたばなこと=おおげさなこと
ねずみいらず=食器戸棚
◆花道度:低
というか、使ってたかな、花道・・・
==============================
4:鴛鴦襖恋睦 おしどり
◆配役
遊女喜瀬川/雌鴛鴦の精 菊之助さん
河津三郎/雄鴛鴦の精 海老蔵さん
股野五郎 松 緑さん
◆演目について
・長らく上演が絶えていたのを昭和29年に歌右衛門が、自分の研究会の莟会で復活した舞踊だそうです。
・遊女の喜瀬川を行司にした、河津三郎と股野五郎の相撲勝負の前半が長唄、
股野五郎に旦那を殺されたおしどり夫婦の精の化身が、仇の股野を悩ませながら舞う後半が常磐津。
掛け合いではないんですね~。
・河津三郎って、曾我兄弟のおとっつぁんのあの河津三郎なんでしょうか。
だとすると、
おとっつぁんの男前ぶりは、お兄ちゃんの十郎へ、強いところは弟の五郎へ
遺伝したんでしょうかねぇ。
でも、喜瀬川は曾我兄弟のおっかさんではないし、どうしたんでしょうねぇ、
このあとの三郎と喜瀬川の二人は・・・
◆のたりの眼
・長唄
5×5。池の上の山台が(^_^;)
・背景
上では 真っ黒でした。
下では・・・あれ?どうだったかな。
・菊之助さん
菊之助さん、「恋湊博多諷」の小女郎の時も、鬘に紐が使ってありました。
あんな簪バリバリの大きな鬘を2回をつけるんだから、菊之助さん、今月は、
肩凝りそうだなぁ(^_^;)
あ、そういや、喜瀬川、裸足だったなー。
・海老蔵さんと松緑さん
ふたりで線対称な動きをすることが多いのです。
松緑さんの方が、衣装がごっついせいか、ちょっと動きにくそうでした。
海老蔵さんの方が、大きいのに腰は松緑さんよりも落ちてたような気がします。
海老蔵さんは、自分の見せ方、うまいですね。
・松緑さんの刀とお顔
おしどりの雄を殺したあと、殺したおしどりを池から拾い上げる取り際に
太刀を腰にさすのですが、なぜか私が観た日は、この太刀がなかなか腰にさせなかった
ようで、苦労してました松緑さん(^_^;)
・顔の色
前半の最後で、松緑さんがおしどりの雄を小脇に抱えて、花道を引っ込んで行く
のですが、なんか赤っ面の松緑さんと、雌よりカラフルなおしどりの雄と
なんか顔の色が似てるな~(^_^;)と。
・おしどり
そうか、差し金なんだ(^_^;)
・後半
イヤホンガイドが解説してくれたので、わかりましたが、
解説なしに見ると、「なんで河津三郎がまた出てくるの?」と
思ったかもしれません。
ぶっかえって、鳥の精の本性?を表した菊之助さんと海老蔵さんは
とても華やかでキレイです。
ところで、おしどりの雌はやっぱり死んじゃったんでしょうか?
・ラスト
緋毛氈のお立ち台におしどり夫婦がのっかってフィニッシュです。
とても絵になる場面です。これで打ち出しは気持ちよくてうれしいな~
・元 新三之助
松緑さん、海老蔵さん、菊之助さんの元 新三之助だけがそろっての演目は
なんかちょっと久しぶりな感じが。
みんな売れっ子になっちゃって、以前はたくさんあった3人が共演する機会、
大分減っちゃいましたからね。
しかし・・・この3人だけの演目がラストってことは、
「あとは若いのにまかせて」とお父さんたちはとっとと帰っちゃうのかな(^_^;)
◆花道度:中
雌のおしどりの精がすっぽんから出てきます。
昼の部の終了が4時を過ぎるからか、劇場前は大混雑です。
おまけに私が観劇した日は、昼の部で学生さんの観劇があったようで、
制服姿の女の子があふれかえってました(^_^;)
場内入っても、イヤホンガイドが大行列。
これから夜の部に行かれる方、時間は余裕を観て行った方がいいですよ~。
#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#
公演日程 2009/5/2(土)~26(火)
#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#=#
◆観劇概要
観劇日:2009/05/08(金) 16:30~21:15
劇場:歌舞伎座
観劇位置:3階正面後方より
◆演目・構成・タイムテーブル
1:恋湊博多諷 毛剃
序幕 約35分
幕間 5分
二幕目 約60分
幕間 30分
2:夕立 約20分
幕間 15分
3:神田ばやし 約50分
幕間 25分
4:鴛鴦襖恋睦 おしどり 約45分
==============================
1:恋湊博多諷 毛剃
◆配役
毛剃九右衛門 團十郎さん
傾城小女郎 菊之助さん
中国弥平次 権十郎さん
小倉伝右衛門 市 蔵さん
徳島平左衛門 亀 蔵さん
加田市五郎 松 江さん
じゃがたら三蔵 男女蔵さん
浪花屋仁三 亀 鶴さん
座頭盛市 彌十郎さん
奥田屋お松 秀太郎さん
小松屋宗七 藤十郎さん
◆演目について
近松先生の人形浄瑠璃を元にして歌舞伎になったお話です。
今回上演される部分は上の巻の部分。
中・下の巻の部分は歌舞伎で上演されることはほとんどないようです。
◆のたりの眼
・観翁さん
今月の観翁さん解説はここでしたか~。
・よかよか~♪
うーん、毛剃の豪快さとおおらかさが、團十郎さんピッタリ!
正直、セリフは明瞭なんですが、訛りでその意味はほとんど解読できず(^_^;)
でも「よかよか~」のセリフで、個人的にはすべてOKです。
・アタマいいな~
密貿易の船に乗り合わせる一般人をもてなすのには、ワケがある。
→役人に見つかった時、一般人がもてなしてくれたことを話せば
お役人への印象はプラスになる、と。
なるほどね~。
・小女郎
菊之助さん、とってもキレイなんですが、
團十郎さんと藤十郎さんが取り合う相手 と考えると、
もすこし年配の役者さんの方が、バランス取れるのかな~と。
例えば、時蔵さんとか。
それか、せめて宗七をも少し若くするか・・・うーん、でも
團十郎さんと張り合う相手だからな~<(-_-;)
・三方飾り
盆に3つ、屋台がのってる状態。
普通は裏表の2つ。
3つだと、場面転換が早くできるそうです。
・勧進帳の1.5倍
小女郎が引き合わせた相手が宗七と知るや否や、毛剃の部下たちが
宗七に飛びかかろうとします。
それを毛剃が両手を広げて、部下を背にして、抑えます。
この構図、まるで勧進帳の弁慶と四天王。
今回は6人ですから、毛剃は弁慶の1.5倍の力が必要。
こりゃ大変。
・おさまるか?
一応、今回の上演では宗七が仲間に加わって、
丸くおさまったような終わりですが、まぁ、この状況で
毛剃がおさまるわけはありませんよねぇ。
好きな女が手の内で好きな男といい仲になってるわけですから。
宗七は密貿易の肩棒担いだのがバレて死罪になるのを恐れるより、
まず、毛剃に殺される方を心配した方がいいと思いますが・・・
なんにせよ、この話の続きが気になるところです。
・コトバ
ちょらくむ=あぐらをかく
◆花道度:高
宗七が助かるところで、スッポンを使った演出があったんですね。
観たかったな~
3階席で観てると藤十郎さんのうめき声が聞こえるだけだったんで・・・(^_^;)
しかし、これ、何度か観てるはずなんですが、この演出、
全然覚えてませんでした。 (^_^;)
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2:小猿七之助 御守殿お滝 夕立
◆配役
小猿七之助 菊五郎さん
御守殿滝川 時 蔵さん
◆演目について
黙阿弥先生作「網模様灯籠菊桐」の一場面。
わりときわどい場面があるとの事前情報に
ワクワク もとい ドキドキしてましたが・・・
◆のたりの眼
・菊市郎さん♪
滝川の乗った籠を先導して出てきます。
雷にも負けず!
・落雷
うーん、あれは、どう観ても(聞いても)忠臣蔵の勘平の鉄砲・・・(^_^;)
他に落雷の音ってないのかなぁ。
・菊五郎さん
艶っぽいセリフ、菊五郎さんが言うと、なんとなくナマナマしいような・・・(^_^;)
でも、そこがまたかっこいいんですよね、菊五郎さん♪
・時蔵さん
気絶して籠から転がり出たとき、ちゃんと曲げを浮かして転がってる。すごい!
でもクビきついだろうなぁあれは。
時蔵さんは、乱れ髪がまた、艶っぽいな~♪
そういえば、気のせいかもしれないけど、滝川の帯、大分、幅広だったような。
・家元さんと肝心なところ
おぉ、清元が家元さんだ。
って、あ~っ!肝心なところを家元の唄でゴマかされ?た~っ(/_;)
◆花道度:高
最後の引っ込みの所、もう少しみたかったんですよね、
花道のイチャイチャのところ。(^_^;)
結構、長いし。
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3:神田ばやし
◆配役
家主彦兵衛 三津五郎さん
桶屋留吉 海老蔵さん
娘おみつ 梅 枝さん
女房おかね 右之助さん
隠居おらく 市 蔵さん
行者陽山 亀 蔵さん
若い者正太 亀 寿さん
若い者新七 巳之助さん
店子重吉 亀三郎さん
店子源太 男女蔵さん
店子清兵衛 権十郎さん
店子加蔵 秀 調さん
店子惣助 團 蔵さん
◆演目について
宇野信夫先生作の新歌舞伎です。
39年ぶりの上演とか。
宇野信夫先生の歌舞伎といっても、あまり思い浮かばないのですが、
調べてみると、先月の「曽根崎心中」は宇野先生の演出で復活したものですし、
「ぢいさんばあさん」も原作は森鴎外ですが、それを歌舞伎におこしたのは宇野先生。
と結構、よく観る歌舞伎に宇野先生のかかわりがあるものがありますね~。
あと、2月に大阪の花形歌舞伎でやった「吹雪峠」も宇野先生の作品です。
他にも人情噺が色々あるんですね。落語になったものも多いようです。
三津五郎さん、また発掘してくれないかな~
◆のたりの眼
・三津五郎さんと若手と新歌舞伎
松緑さんとの「泥棒と若殿」
勘太郎さんとの「つばくろは帰る」
そして今回は海老蔵さんと。
三津五郎さんの若手役者さんと発掘する新歌舞伎シリーズ
と勝手に命名してみたりして。
次の相方は菊之助さんかな、七之助さんかな。
愛之助さんや亀治郎さんとかとでも面白そうだな~。
お話もいいし、若手の役者さんがいい味を見せてくれるし、
次はどなたと、どんな新歌舞伎を発掘してきてくださるのかな~
となんだか楽しみです♪
・市蔵さんと亀蔵さん
お二人、怖さでいい勝負です(^_^;)
特に市蔵さんが、「みずみずしい」おばば様を楽しんでます♪
・梅枝さん
うーん、やっぱりきれいだし、かわいいし、なんとも雰囲気がいい感じ。
・海老蔵さん
面白い役振りましたね~(^_^;)。
また、それをやっちゃうところがすごいです海老蔵さん。
自然体にはちょっと程遠いところですが(^_^;)、でも、海老蔵さんの
どんな役にも挑戦する、貪欲とも思えるくらいの意欲的な役への
チャレンジ精神は好きです♪
・團蔵さん
いや~ そろいを着た姿が、また、かっこいいな~♪
舞台写真チェックしなきゃ♪
あ、そういや、そろいを着た場面、亀蔵さんはいなかったな。
うーん、あのおひげにあのそろいはちょっとムリというか、問題というかが
あるかな~(^_^;)
・猫
海老蔵さん登場シーンのあの猫は、ちょっと、なんていうかこう・・・
生きてないみたいな(^_^;)
それから、後半、障子の穴をくぐりぬけて引っ込むところは、
なんていうか、あの、アタマからつっこんでいきましたね(^_^;)
あの勢いだと、アタマから落下してそう・・・
あ、あの猫、3月の演舞場の猫と同じ使い手さんかな。
・いやな目・いやな顔
私もそういう目や顔をされると少なからずショックですが、
裏を返せば私も留吉と同じように同じ目や顔で相手を見てるかもしれません。
うーん。なかなか深い話です。
・ピント
今回のこのお話、ハッピーエンドでよいお話ではあるんですが、
いまひとつ中途半端というか、どこにピントをあわせるか悩んだような印象を
受けました。
メインはいやな目・いやな顔だと思うのですが・・・うーん。
・コトバ
おおたばなこと=おおげさなこと
ねずみいらず=食器戸棚
◆花道度:低
というか、使ってたかな、花道・・・
==============================
4:鴛鴦襖恋睦 おしどり
◆配役
遊女喜瀬川/雌鴛鴦の精 菊之助さん
河津三郎/雄鴛鴦の精 海老蔵さん
股野五郎 松 緑さん
◆演目について
・長らく上演が絶えていたのを昭和29年に歌右衛門が、自分の研究会の莟会で復活した舞踊だそうです。
・遊女の喜瀬川を行司にした、河津三郎と股野五郎の相撲勝負の前半が長唄、
股野五郎に旦那を殺されたおしどり夫婦の精の化身が、仇の股野を悩ませながら舞う後半が常磐津。
掛け合いではないんですね~。
・河津三郎って、曾我兄弟のおとっつぁんのあの河津三郎なんでしょうか。
だとすると、
おとっつぁんの男前ぶりは、お兄ちゃんの十郎へ、強いところは弟の五郎へ
遺伝したんでしょうかねぇ。
でも、喜瀬川は曾我兄弟のおっかさんではないし、どうしたんでしょうねぇ、
このあとの三郎と喜瀬川の二人は・・・
◆のたりの眼
・長唄
5×5。池の上の山台が(^_^;)
・背景
上では 真っ黒でした。
下では・・・あれ?どうだったかな。
・菊之助さん
菊之助さん、「恋湊博多諷」の小女郎の時も、鬘に紐が使ってありました。
あんな簪バリバリの大きな鬘を2回をつけるんだから、菊之助さん、今月は、
肩凝りそうだなぁ(^_^;)
あ、そういや、喜瀬川、裸足だったなー。
・海老蔵さんと松緑さん
ふたりで線対称な動きをすることが多いのです。
松緑さんの方が、衣装がごっついせいか、ちょっと動きにくそうでした。
海老蔵さんの方が、大きいのに腰は松緑さんよりも落ちてたような気がします。
海老蔵さんは、自分の見せ方、うまいですね。
・松緑さんの刀とお顔
おしどりの雄を殺したあと、殺したおしどりを池から拾い上げる取り際に
太刀を腰にさすのですが、なぜか私が観た日は、この太刀がなかなか腰にさせなかった
ようで、苦労してました松緑さん(^_^;)
・顔の色
前半の最後で、松緑さんがおしどりの雄を小脇に抱えて、花道を引っ込んで行く
のですが、なんか赤っ面の松緑さんと、雌よりカラフルなおしどりの雄と
なんか顔の色が似てるな~(^_^;)と。
・おしどり
そうか、差し金なんだ(^_^;)
・後半
イヤホンガイドが解説してくれたので、わかりましたが、
解説なしに見ると、「なんで河津三郎がまた出てくるの?」と
思ったかもしれません。
ぶっかえって、鳥の精の本性?を表した菊之助さんと海老蔵さんは
とても華やかでキレイです。
ところで、おしどりの雌はやっぱり死んじゃったんでしょうか?
・ラスト
緋毛氈のお立ち台におしどり夫婦がのっかってフィニッシュです。
とても絵になる場面です。これで打ち出しは気持ちよくてうれしいな~
・元 新三之助
松緑さん、海老蔵さん、菊之助さんの元 新三之助だけがそろっての演目は
なんかちょっと久しぶりな感じが。
みんな売れっ子になっちゃって、以前はたくさんあった3人が共演する機会、
大分減っちゃいましたからね。
しかし・・・この3人だけの演目がラストってことは、
「あとは若いのにまかせて」とお父さんたちはとっとと帰っちゃうのかな(^_^;)
◆花道度:中
雌のおしどりの精がすっぽんから出てきます。