のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

2007年12月:歌舞伎座 夜: 笑い涙に袖が濡れ

2007-12-11 02:17:25 | 観たぞ: 観てきて一言
今月の最初の観劇は歌舞伎座の夜の部。

が、仕事の都合で「寺子屋」は断念。
「粟餅」も途中からの観劇となり、ほぼ「ふるあめりかに~」の幕見という
ような観劇でしたが、今月の歌舞伎座出演の役者さんがほぼ総出演状態の
この1本、笑い涙に袖を濡らして堪能させていただきました♪

今月はちょっといつものように感想書いてる余裕がないので、
ちょこっとメモのみになると思います。

※ネタバレしてるかもしれませんので、この先お読みいただく場合は
その点、ご承知の上でお願いします。


・玉さんおばちゃん節全開(^_^;)
うーん、見た目はきれいな玉さんなんですが、
セリフや口調から湧き上がるイメージは、おばちゃんというか、
年季がはいって、歳も結構いってる感じの芸者さんです。

前半は中村玉緒さん、後半は岸田今日子さんを、ふと思い浮かべて
しまいました(^_^;)
まぁこういう玉さんも、とても好きですが♪

一方、最後の場面は、玉さんの絶叫にその悲しみが痛いほど伝わってくる
思いでした。

玉さんの色んなよさとすごさが詰め込まれた、そんな一本でした。

・唐人口のみなさま(^_^;)
トップバッターが笑也さんだったと思われますが、
イヤホンガイドさんに教えてもらわないと気がつけなかったかも(^_^;)
観て判別ついたのは松也さんと芝のぶちゃんと福助さん。
吉弥さんもわからなかったな~(^_^;)
新悟君は恥じらいの松也さんの後だったせいか、はじけっぷりというか
ふっきれっぷりのよさに笑ってしまいました♪

特に出番の一番多い福助さんは、最後の最後まで楽しませてもらいました♪
私は観にいきませんが、千穐楽、どんなことになるのか怖いくらい(^_^;)

・違和感ない異人さん
彌十郎さんも、声聞くまではわかりませんでした(^_^;)。
背の高さが上手い効果になって とても違和感のない異人さんっぷりでした♪

・芸者のみなさん
唄では笑三郎さんの声がはっきりわかりました。
笑三郎さんの声、好きだな~♪
みなさん、椅子にすわってのお三味線なんですが、
椅子にすわっても着物の裾のさばきがとてもきれいでした♪

あと後半に出てくるオフの時間のラフな格好の艶っぽさも見逃せません♪


・浪人のみなさん
うーん、海老蔵さん、声がやっぱりすごい。
張り艶のある、重みのあるいい声です。
浪人仲間に右近さんも発見♪海老蔵さんと右近さんが
同じグループ?を組むお役で舞台に立つというのも
なんかめずらしいですね~。

浪人衆のなかでは海老蔵さんのお声と
右近さんのお声が飛びぬけて存在感あるように感じました。
私、右近さんの声も結構好きなんですよね~♪

・おいしい勘三郎さん
異人さんの勢いに気絶しちゃうような亀遊を、異人さんにお金で売っちゃう
ごうつく楼主かと思えば、藤吉のアメリカ行きを知ってて見逃す?
侠気もあって、なんだかんだで「儲け役」ってやつなのかな?
という感じのお役でした。

このくらいのはじけっぷりだと、個人的には許容範囲で助かるのですが(^_^;)。
そういや、途中で「なんか欽ちゃんに似てる(^_^;)??」とふと思いました。
あと、英単語の覚え方がいいな~♪

・思誠塾のみなさん
この顔合わせでグループ?を組んだ配役というのもめずらしいですが、
これまた、みなさん、それぞれの個性というか持ち味というかを
いかした演技で、楽しませてもらいました♪

いい声の段治郎さんに注目でしたが、最初の方、なんかセリフが難しくて(^_^;)


・門松さん♪
いたいたいた~♪亀遊の攘夷女郎の噂を聞いて岩亀楼にやってきた
ひやかし?のお客さんのひとりです。延夫さんも一緒でした♪

…あれ?でもイヤホンガイドさん、門松さんのこと「名題昇進お披露目」
って紹介…してたかな?? ちゃんと「門松」と言ってはいたと思いますが。

※ここの時、近くのお席の方のビニール袋のカサカサ音に遮られて
ちゃんと解説きけなかったもんで。
そういや、今日はずいぶん「カサカサ」音が聞こえてたような。
あれ、結構、響きますよ~(^_^;)


あと門松さん、法被?に「ねずみとり」と書いてあったようですが…
なんの職人さんなんだろう??(^_^;)

・私が亀遊さんの親友だったら
それが商売とはわかっていても、お園さんだって、悲しいとはわかっていても、
お園さんのあの語りにはガマンならないかもしれません。
でも、やっぱり玉さんの語り(騙り?)っぷりに笑ってしまうんですよね~(^_^;)

・原作、読んでみようかな
私はこのお話、タイトルは知ってますが新派で時々やってるくらいの印象で、
原作を読んだことがないんですが、こんな笑える話になっちゃってて
いいんですかねぇ(^_^;)。

チラシ裏のあらすじなんかを読んだ限りでは、なんとなく、
もっとこう、不条理的に悲しいお話なのかと思ってましたが。

それとも、元々原作もこんな面白い展開なんでしょうか(^_^;)??
原作、読んでみようかな という気になってきました。


・横浜と品川の距離
岩亀楼で機嫌を悪くしたお客さんが「河岸を変えて品川で」
というのが2回くらいあるのですが、当時、そんな簡単に横浜から
品川に行けちゃったんでしょうか?

今、横浜・品川間といえば、東海道線で約20分ですが、
当時、汽車が走ってたとしても、もっと時間かかりそうですし、
汽車って夜にも走ってたんですかね。
なんとなく気になりました。

■花道
…そういや、一度も使わなかった??
コメント (2)
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