海外勤務を打診されて困惑しています
相談者:メーカー会社 研究開発/30歳/男性
悩み@@
当社は、ある自動車メーカーの部品製造を長年請け負ってきました。お陰様で、大手自動車メーカーから指名で製品の受注を頂いています。私は、その会社で製品の研究開発部門に所属しています。今回の悩みは、そのメーカーが中国に工場を建設するので、当社も進出して欲しい、そして現地で技術指導スタッフとして私が勤務してくれないかという打診をされたことです。
会社からの打診であれば、まだ断ることもできるかなと思ったのですが、今回は、会社を飛び越えて、取引先から直の打診でした。早速、上司に相談してみると、「〇〇さんからのオーダーなら断るわけにはいかない」ということでした。たしかにそこから当社への発注は売上の相当量を占めているとのことなので、当然の判断なのかなとも思いました。
ですが、私も家族がいますし、技術指導スタッフといっても、少なくとも3年は行って欲しいと要請されています。言葉も不慣れな土地での勤務には正直気が進みません。また、勤務地は工場ですが、周辺は何もないような地方の一角ですから、治安等もあまりよくないようです。できることなら、断りたいのですが、それは、今の会社を退職することを意味するようなものです。
堂々巡りで悩んでいると、仕事にも集中できなくなってしまいました。どうすればいいでしょうか?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
●事を堂々巡り(マイナス・パイラル)にしたのは、あなた自身です
一見すると、前門のトラ、後門のオオカミ、つまり、心理学で言う、「マイナスーマイナス葛藤事態」のようですが、実は、この状況を、そのようにあなたがしてしまったのです。
中国勤務はいや(前門のトラ)
退職もいや(後門のオオカミ)
「いや」というマイナスの気持ちにあなたが固執してしまったことが、堂々巡りの発端です。
これに固執する限り、解決策は、最終的には退職、転職しかありませんので、これで回答は終わりです。ただし、その結果は、あまりよい方向にはいかないようには思います(脅かしのようになってすみません)。
しかしながら、もしかして、その「マイナスの気持ちベースの判断」を変えて、「理性ベースの判断」、結果としてポジティブな方向への解決があるかも、との期待で、2点ほど、書いてみましたので、参考にしてみてください。
●仕事と家族、どっちをとる?
長く仕事をしていれば、何度か、この判断を求められる状況に直面します。だいたいは、なんとか両者の折り合いをつけてしのぎます。
「どっち」と2者択一の形で問題を設定してしまうと、事が解決不能の様相を呈してきます。
どこかで折り合いをつけることはできませんか。
家族と話しあってみるのが、一番です。意外にあっさりと解決がついてしまうかもしれません。そして、家族のありようが新たな段階へステップアップするかもしれません。
●仕事への使命感は、どうなっている?
3年間の期限付きでの中国での仕事。しかも、周りからあなたの技量を買われての依頼。
日本のおかれている現在の経済状況では、ごくごく普通の業務命令のように思えます。
会社への貢献意識、さらに仕事へのあなたの使命感がまったくないなら話は別ですが、ごく普通にそれらがあれば、2つ返事で引き受けるべき提案ではないでしょうか。
さらに言うなら、新天地の中国で自分の力を試せる絶好の機会ととらえることはできませんか。
この機会を与えてくれた会社に感謝する気持ちにはなれませんか。
このように事をポジティブにとらえ直すことができれば、気持ちも変わるはずです。
繰り返しますが、「とらえなおす」のは、ひとえにあなた自身の理性です。
相談者:メーカー会社 研究開発/30歳/男性
悩み@@
当社は、ある自動車メーカーの部品製造を長年請け負ってきました。お陰様で、大手自動車メーカーから指名で製品の受注を頂いています。私は、その会社で製品の研究開発部門に所属しています。今回の悩みは、そのメーカーが中国に工場を建設するので、当社も進出して欲しい、そして現地で技術指導スタッフとして私が勤務してくれないかという打診をされたことです。
会社からの打診であれば、まだ断ることもできるかなと思ったのですが、今回は、会社を飛び越えて、取引先から直の打診でした。早速、上司に相談してみると、「〇〇さんからのオーダーなら断るわけにはいかない」ということでした。たしかにそこから当社への発注は売上の相当量を占めているとのことなので、当然の判断なのかなとも思いました。
ですが、私も家族がいますし、技術指導スタッフといっても、少なくとも3年は行って欲しいと要請されています。言葉も不慣れな土地での勤務には正直気が進みません。また、勤務地は工場ですが、周辺は何もないような地方の一角ですから、治安等もあまりよくないようです。できることなら、断りたいのですが、それは、今の会社を退職することを意味するようなものです。
堂々巡りで悩んでいると、仕事にも集中できなくなってしまいました。どうすればいいでしょうか?
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●事を堂々巡り(マイナス・パイラル)にしたのは、あなた自身です
一見すると、前門のトラ、後門のオオカミ、つまり、心理学で言う、「マイナスーマイナス葛藤事態」のようですが、実は、この状況を、そのようにあなたがしてしまったのです。
中国勤務はいや(前門のトラ)
退職もいや(後門のオオカミ)
「いや」というマイナスの気持ちにあなたが固執してしまったことが、堂々巡りの発端です。
これに固執する限り、解決策は、最終的には退職、転職しかありませんので、これで回答は終わりです。ただし、その結果は、あまりよい方向にはいかないようには思います(脅かしのようになってすみません)。
しかしながら、もしかして、その「マイナスの気持ちベースの判断」を変えて、「理性ベースの判断」、結果としてポジティブな方向への解決があるかも、との期待で、2点ほど、書いてみましたので、参考にしてみてください。
●仕事と家族、どっちをとる?
長く仕事をしていれば、何度か、この判断を求められる状況に直面します。だいたいは、なんとか両者の折り合いをつけてしのぎます。
「どっち」と2者択一の形で問題を設定してしまうと、事が解決不能の様相を呈してきます。
どこかで折り合いをつけることはできませんか。
家族と話しあってみるのが、一番です。意外にあっさりと解決がついてしまうかもしれません。そして、家族のありようが新たな段階へステップアップするかもしれません。
●仕事への使命感は、どうなっている?
3年間の期限付きでの中国での仕事。しかも、周りからあなたの技量を買われての依頼。
日本のおかれている現在の経済状況では、ごくごく普通の業務命令のように思えます。
会社への貢献意識、さらに仕事へのあなたの使命感がまったくないなら話は別ですが、ごく普通にそれらがあれば、2つ返事で引き受けるべき提案ではないでしょうか。
さらに言うなら、新天地の中国で自分の力を試せる絶好の機会ととらえることはできませんか。
この機会を与えてくれた会社に感謝する気持ちにはなれませんか。
このように事をポジティブにとらえ直すことができれば、気持ちも変わるはずです。
繰り返しますが、「とらえなおす」のは、ひとえにあなた自身の理性です。
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