海外での出会い
26歳頃、徳島大学にいた頃、動機は思い出せないが、10日くらいのハワイへの語学研修旅行にいったのが、海外はじめてであった。その後、娘が中学に入った頃だから38歳頃になるが、文部省の在外研究が許可されて、カリフォルニアのUCLAに10か月滞在した。その頃の思い出である。
実は、この10か月が、その後の自分の人生を変えたといってよい。公私ともにである。
「私」のほうは、さておくとして、
「公」のほうについては、全部思い出せば一冊の本になるくらいの思い出があるが、ここでは、その後の研究生活の激変のきっかけについて話をしてみたい。
38歳頃というのは、研究者として油の乗り切った頃である。海外での10か月は、油に火を注いでくれるはずとの強い期待で出かけた。
ところがである。英語がぜんぜんだめ。話を聞き取ることができないのだ。実は、こんなときのため、ということで英会話は大学生の頃からおりにふれ勉強はしてきた。英文の研究論文も1日に何編も読んでいた。英検1級の資格もとっていた。
それがネイティブとの会話ができないのである。このショックは、衝撃的だった。すっかり外出恐怖症になってしまった。
余談だが、そんな話を日本から来た英語のしまおか先生にしたら、へんに自信をもって海外にくる人にそういう人が多いこと、しかも、高校の英語の教員の海外研修でかえって自信喪失に陥ってしまう人が多いとのこと。大いに納得したものだった。
そうなると、つきあうのは、日本人仲間ばかり。その中に、K氏がいた。彼との出会いが、帰国後の自分の研究生活を激変させてくれたのである。
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