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記憶範囲(memory span>学生が解説すると

2019-08-24 | 心理学辞典
  
記憶範囲(memory span>

 皆さんに問題を出します。今から私が読み上げる言葉を、その順番通りに覚えて下さい。「をるぬりちとへほにはろい」…さて、皆さんはいくつ正確に覚えていられましたか?
 この時に、皆さんが完全な順序で記憶できる項目の最大の数のことを「記憶範囲」と言います。この記憶範囲は、ほとんどの大人が7±2であるということが数々の実験から判明しています。つまり、一般的な大人は5~9個まで、問題に出したような単語を順序通りに正確に覚えていられるということです。
 この記憶範囲は、必ずしも7±2に限られているというわけではありません。例えば、私が出した問題の単語の列をもう1度思い出して下さい。実は、先ほどの単語を反対から読むと「いろはにほへとちりぬるを」となるのです。このことに気がついた人は、気がつかなかった人よりも沢山の数を覚えていられたでしょう。このように、意味のあるかたまりにして記憶することを「チャンキング」と言います。チャンキングによって、記憶範囲の容量はもっと大きくなるでしょう。(NA)

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心理学者ミラーによると、成人の記憶範囲の限界は7±2(つまり、5~9)だそうです。この記憶範囲というのは例えば、いくつかの数字や文字などを見せて、その直後に思い出せるそれらの数字や文字の数が7つであるということを指します。この記憶範囲は、その文字や数を意味のあるかたまり(チャンク)にすることで増やすことができますが、やはり7±2が限界だそうです。
これを用いて、例えば会社が商品の説明をするときにセールスポイントをいくつも並べても、人は覚えられないので意味がありません。最も言いたいことだけを、5~7個に絞ることで、消費者の記憶には残るでしょう。9というのは限界ぎりぎりなので、避けたほうがいいとは思います。また、4つや5つに絞ってしまえば記憶しやすいだけでなく、説明される側も分かりやすいと感じます。情報がどうしても多すぎる場合は、2つに分類すればそれは2つのチャンクとなり、記憶できる、ということになります。その他にも、記憶するための工夫としては、何度も思い出すリハーサルや、自分に何か関連付けて覚える事故関連付けなどがいいと言われています。(SS)
  

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