◆失認/失語(agnosia/aphasia)〔1991年版 心理学〕
感覚器官は正常に機能しているのに、それが何であるかわからない(物体失認)、位置関係がわからない(視空間失認)、誰の顔かわからない(相貌失認)、リズムがわからないなど、世界の意味を知るための象徴機能が働かなくなる症状を失認と呼ぶ。失語とは、ことばにかかわる理解機能(感覚性失語)、表出機能(運動性失語)が失われることである。
脳の損傷部位と症状との対応がわかっているものが多い。しかし、脳の一部に局在させては説明できない症状もかなり存在するのも事実である。