ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

市民参画推進局への質問 質問・答弁の要旨

2018-03-13 12:51:58 | 日記
3月6日の市民参画推進局への質問と答弁の主な内容は以下の通りです。

1.協働と参画のまちづくりについて

Q:協働参画3条例の成果や課題、また都心や駅周辺での高層マンションの増加を見越したまちづくりや地域との協働についてどのように取り組んでいくのか?

A:マンション住民同士のつながりやマンション住民と周辺の地域住民のつながりに課題があり、顔の見える地域づくりが重要なポイントで、マンションセミナー等を通じて、マンション内におけるコミュニティーの形成や周辺の地域住民との連携の必要性について啓発を行っている。
タワーマンションの実態調査では、特に防災に関心が強いという結果も出ていることから、例えばマンションにおける防災対策などをテーマにしたワークショップなどを通じてコミュニティーの必要性を認識してもらったり、各戸のベランダの間仕切りの蹴破り体験や保存食の試食など体験型のイベントなども実施し、子供たちも含めて住民の方々が参加しやすいセミナーになるように工夫をしている。
これらの調査結果や取り組みなどを踏まえ、マンション住民と地域住民による良好なコミュニティーの形成につながっていくよう、より効果的な施策を引き続き検討し、実施していきたい。

Q:管理組合とマンション周辺の自治会・連合自治会等を含めて地域団体との連携の交流の促進や、管理組合に対しての支援の充実は考えられないか?

A:住まいまちづくり公社と共催でマンションセミナーを実施するなどの連携を図っているが、大規模修繕、建物の管理、メンテナンスなどの講座にコミュニティー関係のメニューを加えた合同講座などが新たにできないか検討している。
管理組合については、管理組合費が共有財産の管理を使途とし、財産管理に関係しないコミュニティー活動に充てることは適切でないという法的な制約があり、難しい面はあるが、どのような効率的な支援ができるか、すまいまちづくり公社とも相談しながら対応をしていきたい。

Q:マンションコミュニティーに限らずコミュニティーへの住民参加度を高めるため、地域コミュニティーごとに使えるグループウエアの導入などICTやSNSを活用した地域団体への支援策など、住民同士や外部の地域団体などと交流が図れるような支援策を考えてはどうか?

A:自治会でホームページを作成したり、SNSなど地域内で情報を共有できるアプリケーションを使い、近所の医療機関や子供の遊び場など身近な情報を住民間で共有をしている例も出てきている。このようなアプリケーションを運営会社と連携して情報発信等に活用している自治体もある。
ICT・SNSを活用することは有効な手段であり、市としてどのような支援ができるか、先進事例の情報収集等をしながら検討していきたい。

2.音楽を活かしたまちづくりについて

Q:第9回神戸国際フルートコンクールを中心に、平成29年3月から6月にかけて実施された神戸国際フルート音楽祭について、どのように評価しているか?

A:約3カ月の期間中に140のプログラムを市内各所で実施をし、約7万人の参加があった。コンクールも、前回を約800人上回る約4,000人の来場があり、多くの市民に世界トップレベルの演奏に触れてもらう機会ができた。
音楽祭では、神戸で活躍する音楽家による酒蔵や教会などの神戸らしい会場でのコンサート、町なかや駅ナカでのコンサート、旧居留地で開催したフルートの300人アンサンブル、神戸国際ちくわ笛音楽祭、コンクール出場者による小学校へのアウトリーチなどの取り組みを通じ、フルートのまち神戸の市民への浸透、その魅力の発信を図ることができた。
市民への浸透や還元が課題であったが、認知度は向上した。
また、経済界の有志によりガラコンサートと祝賀記念パーティーが開催されるなど、産官連携の活動もでき、予想を超える成功をおさめることができた。
次回も今回好評だった町なかや駅ナカでのコンサートやフルートの大人数の演奏会などの事業を継続して実施をし、さらなる市民への浸透を図り、次回コンクールでも多くの市民に支えてもらえるよう取り組んでいきたい。

Q:ヤマハのおとまちなど、音楽によってまちづくりやまちおこしをしようとする取り組みがあるが、地域でのバンドの結成や音楽イベントの実施、音楽に限らず地域の芸術文化活動を支援することを通じて市民の地域参加を促して、地域コミュニティーの活性化をつなげていくということは考えられないか?

A:例えば、アスタ新長田スティールパン振興会が新長田で定期コンサートや地域のお祭り、福祉施設の演奏、全国のスティールパンの演奏家が集うライブを毎年開催するなどしているが、芸術文化活動助成によってコンサートなどに対して助成を行っている。
また、本市の支援などで2015年から開催している下町芸術祭は、新長田エリアの特性を生かした路地・古民家・ふたば学舎などを会場に、アート作品の展示や住民参加型のパフォーマンスを実施しているが、他の地域からのボランティアスタッフなども含め、さまざまな地域住民が参画し、独自のコミュニティーづくりにも役立っている。
この他、農村歌舞伎への上演の助成など、演じ手の育成や幅広い世代間、地域間の交流の支援を行っている。
今後も地域コミュニティーの活性化につながるような形を考えていきたい。

Q:ジャズも神戸の音楽のテーマとして盛り上げていく必要がある。神戸の大きな音楽のイベントとして神戸ジャズストリートがあるが、楽器演奏体験、パーカッションの貸し出しなどによる参加型オープンスペース等でもっとみんなが自由に楽しめるイベントにして、神戸のまちの魅力を高めることはできないか?

A:新開地で神戸新開地音楽祭が行われているが、バンドを広く募集し、昨年は250を超えるバンドが出演し来場者も8万人を超えるというような状況になっている。
一方でパーカッションの面では、ことし1月に神戸国際taiko音楽祭が開催され、100人以上の演奏者の一般公募をし、さらに2,000人の客席とともに手づくり太鼓での合奏の参加を楽しまれ、手応えを受けた主催者から将来的にパーカッションのお祭りにしたいとも聞いている。
引き続き市民参加型のものにもできる限りの支援をしていきたい。

3.新・文化ホールについて

Q:文化ホールは、三宮の再整備の計画の中で、大ホールをバスターミナルのビルの中に、中ホールを市役所の新2号館に整備をする予定と発表がされている。新しい文化ホールは、芸術・文化の発信拠点であり、にぎわいや経済の活性化、まちの魅力向上にも資する重要な施設だが、どのような機能や規模のホールを整備しようと考えているのか?

A:大ホールは最低でも1,500席以上が必要と考えているが、これをバスターミナルビルに。また中ホールは700席から900席ぐらいの間ぐらいが適当と考えているが、市役所の新2号館に整備をしたい。
これにより、まちの回遊性を高め、新しい人の流れを創出するとともに、多様な人材の交流にも役立つと考えている。
 
4.ワーク・ライフ・バランスの推進について

Q:少子・高齢化の進む日本では、女性の進出・参画は必要不可欠で、また子育てや介護の問題からも働きやすい環境づくりが重要になってきており、働き方や雇用形態を変え、家庭生活や地域活動を大切にするワーク・ライフ・バランスの推進が全国的に行われている。また、女性の社会進出の進展のためには、男性の家事や育児の参加が重要な課題だが、そのためには,結婚・出産期や、あるいは上司だけへの啓発だけではなく、時期や対象について幅広い啓発が必要だが、市としてどのように啓発し、ワーク・ライフ・バランスを進めていくのか?

A:ワーク・ライフ・バランスなどの取り組みが進んでいる事業所を表彰する神戸男女いきいき事業所の表彰、企業経営者や人事担当者を主な対象にワーク・ライフ・バランスの必要性や女性活躍推進等をテーマとした企業セミナーの実施、管理職等を対象に部下のワーク・ライフ・バランスを考え応援するイクボスの養成を目的としたイクボス養成プロジェクトの実施し、将来の女性リーダー育成を目的とし女性活躍推進プログラムなどに取り組んでいる。
また、市民対象に男性による家事や育児が大事というのをテーマにした講演会の実施、男性を対象とした男性の生き方セミナーの実施、毎年父の日にハーバーランドのumieでこうべイクメンの日イベントの実施などで啓発活動を実施している。
テーマ別に受講者を募ったもの、管理職を対象としたものなど、より効果的となるような工夫を凝らしながら施策の推進に努めている。
現在の施策を整理の上、より体系的、横断的に実施するとともに、さらに効果的な施策についても引き続いて検討していきたい。

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