ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

海外視察@カンボジア その4

2013-07-24 22:12:56 | 日記
さらに、カンボジア王国軍Brigade70を訪問し、NPO法人日本国際救急救助技術支援会(JPR)会長の正井潔さんにお話をお伺いしました。

正井潔さんは元神戸市消防局職員で、平成22年よりカンボジア王国軍内に組織された救急救助・消防専門部隊(RRC711)に技術指導をおこなっています。

カンボジアにも消防隊はあるが、示談金を要求したり技術が低いといった問題があり、示談金を要求せず技術も高いRRC711は市民から喜ばれている。

さらに支援を拡大していきたいが、軍隊へ支援していることから、JICAなどより支援を受けることができず、現在はCLAIR(クレア/財団法人自治体国際化協会)から240万円の補助を受けているのみ。

日本から技術指導に協力してもらえる方に来てもらったり、日本へ研修などに派遣したいと思っても、渡航費がなく、人材と財政が不足している。

消防学校を作りたいと思っているが、国軍の中ではなく保健省など他の省庁の施設として作ってもらう様お願いしている。

また、消防車など車両・装備も不足している。
カンボジアでは消火栓がないので、特にポンプ車はいくらあっても足りない。
日本からは資金面の援助だけでなく、車両・装備の寄贈などもお願いしたい、

といったお話でした。

熱烈な歓迎で迎えていただきました。
それだけRRC711にかけるカンボジア国軍と正井さんの熱意と、人材・車両・装備が不足している状況と大変さを表していたのではないでしょうか。
お話を聞いて、日本で当たり前に思っていた消防・救急が世界最高水準のレベルにあることと、国際貢献できることがわかりました。
日本には最高レベルの消防・救急があること認識するとともに、国際貢献・人的貢献として消防・救急の技術指導や古くなっていてもまだ使える車両・装備の提供などをもっと積極的に行うべきと感じました。

参考:NPO法人日本国際救急救助技術支援会(JPR) ホームページ http://www.jpr.gr.jp/


訓練の様子


隊員のみなさんと。

左から3人目が正井潔さん

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