ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

フランス視察~全体を通して~

2015-11-21 23:06:28 | 日記
その後、港湾地域の再開発地区に移動し、以前はドックや倉庫などであったところが、新しく商業施設などに変わっているのを見せていただきました。




ドックの建物をそのまま活用して、レストランなどに。


こちらもドックを改装したショッピングモール「テラス・デュ・ポート」。
港を眺めながら、くつろいだり、飲食ができるようになっている。


今回のフランス視察全体を通して、
①パリ、リヨン、マルセイユの各地で今後経済ミッションを含めた神戸との交流を拡大するために重要な方々とお会いすることができ、つながりをもつことができた、
②フランス人関係者の中国への関心の高さとそのことに対する日本人関係者の危機感を感じた、
③神戸市の施策に参考になるお話をたくさんお聴きできた、
といえると思います。

パリのモンマルトル協会・マルセイユ市の方々には特に熱烈に私たちの訪問を歓迎していただき神戸との交流をさらに拡大していきたいという思いを、リヨンのバイオビオポールは、昨年神戸市長がリヨンを訪問した際にはお会いすることはできなかったが、神戸の医療産業に大きな関心をもっておりぜひ連携していきたいという思いを聞かせていただきました。

在リヨン領事事務所の小林龍一郎所長、在マルセイユ総領事館の池崎保総領事にもお会いでき、お二方とも神戸とリヨン・マルセイユの交流拡大への協力の意向と具体的なご提案をお聞かせいただきました。

各視察先でフランス関係者からは市場の大きさ等から中国への関心が高いことを聞かされていた中、お二人とも日本の売り込みと地位向上に情熱をもって取り組んでおられ、広い人脈と行動力をお持ちであり、心強く感じました。

今回の訪問でフランス人関係者・日本人関係者ともに神戸との交流拡大への思いを共有できたことから、市長をはじめ担当部局にはこれらの方々との連携を強化し、具体的な成果の実現に取り組んでいただきたいと思います。

また、リヨンとマルセイユでそれぞれ再開発の取組みについてお伺いしました。

日本との法律の違いや取り巻く環境の違いはあるが、どちらも建物の新築だけでなく既存建物のリノベーションやWWFとの連携による快適空間の創出、スマートシティの取組み、海水を活用したヒートポンプによるエネルギーの活用など環境対策とリンクさせて取り組んでいました。

その環境対策は、建物の壁面にデザイン性のあるパネルを設置するなど、意図したものではないかもしれないがデザイン性の向上にも寄与するものとなっていました。

手法も、高速道路の地下化を一部分だけ行ったり、カバーをかけて橋やテラスにするなど様々あることを聞かせていただきました。

神戸の都心部の再整備やオールドタウンの活性化策を進めていくにあたっては、環境対策やデザインの観点を盛り込み、柔軟な発想で手法を検討できるよう議会の中でも提案していきたいと思います。

たいへん収穫の多い視察となりましたが、これを基にさらに具体的な成果に結びつけることができるよう行政とも連携しながら取り組んでいきたいと思います。

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