3月14日の予算特別委員会の総括質疑での質問と答弁の主な内容は以下の通りです。
1.シティプロモーションと観光施策について
Q:今年から来年にかけて、保健大臣会合の開催や神戸港開港150周年、神戸を舞台としたNHK連続テレビ小説の放映など、国内外に神戸の魅力を発信するチャンス。イベント等を一体的に広報するなど戦略的に情報発信すべきでは?
A:関係部局が情報を共有し連携できる体制を整え、民間事業者や市民とともに情報発信するという姿勢で取り組む。
Q:開港150年イベント等は、神戸ならではのライフスタイルの魅力を知ってもらえる機会でもある。例えば「食都神戸」のイベントを実施するなど、「食都神戸」との連携を強化していくべきでは?
A:評価が高かった「ファーマーズマーケット」を30回東遊園地で開催するとともに、開港150年イベントでは、神戸産の食材を使い「食都神戸」のPRを行うことにも力を入れていく。
Q:来年秋にアートイベント「(仮称)神戸開港150年記念アートプロジェクト」を企画しているが、この他にも「ジャズの街神戸発信事業」や「神戸国際フルート音楽祭」等と連携できないか?
A:一年を通して市民が音楽やアートに触れられる機会を増やし、神戸文化創生都市づくりを進めていきたい。
Q:全市統一のルールによる案内サインの再整備を早急に進めるべきでは?
A:案内サインはデザインが統一されておらず、全体として効率的な配置になっていない。現在、基準づくりを進めている。まずは来年度に120基を改修したい。
2.スタートアップ事業について
Q:大学のビジネススクールを活用したスタートアップ支援プログラムを実践するなど、市内の大学と連携し、学生がよりスタートアップに挑戦できる仕組みづくりが必要では?
A:スタートアップ育成支援ではビジネススクールや大学との連携を重視しており、関西学院大学のビジネススクールである専門職大学院経営戦略研究科の教授に人脈・ノウハウを活かしたアクセラレーションプログラムを統括していただいている。
また、シリコンバレーに若手IT人材を派遣するプログラムで参加者募集の際に神戸大学・兵庫県立大学・関西国際大学などの教授に学生への周知、優秀な学生の推薦をしていただいた。
さらに、国内外で活躍する起業家を市内学校に派遣して交流を行うキャリア教育起業家派遣プログラムを神戸大学で実施した。
引き続き市内をはじめとする大学との連携を重視し、学生が挑戦しやすい仕組みづくりを考えていきたい。
Q:さらに国内外から優秀な人材を多く神戸に集めるためには、ビジネスプランの発表会であるデモデイを定期的に開催し、関東圏の大学やアジア等の世界各地の大学からも参加をしてもらい、優秀なプレゼンテーションを行った学生の神戸での起業を支援するなど、神戸市にある大学以外の国内外の大学との連携が必要だと考えるが?
A:デモデイはスタートアップオフィスにおける重点支援プログラムの一つであり、プログラム終了の後に毎期開催する。
加えて、シリコンバレーでアクセラレーションプログラムの提供を行っている世界トップレベルのアクセラレータによるプログラムを神戸で実施することになっている。
これは国内だけでなく海外からも大学生を含めた優秀な若者が神戸に集う機会になる。
この取り組みを通じで一層注目されることで、さらに国内外のスタートアップや投資家等を神戸にひきつけ、人の流れを生み出すことにつなげたい。
そういった取り組みの中で世界の大学との連携についても考えていきたい。
3.医療産業都市について
Q:さらに医療産業都市が発展し市民福祉を向上させるためには、日本人の三大疾病である「がん・心筋梗塞・脳卒中」などを中心にさらなる高度専門病院群の集積をはかるべきでは?
A:医療産業都市では、様々な分野で新しい医療技術の実用化に取り組んでいるところであり、さらなる病院の集積が必要である。
神戸医療産業都市推進協議会で検討を行っている「神戸健康科学(ライフサイエンス)振興ビジョン」の改訂案において、大学病院やナショナルセンターの誘致が盛り込まれる予定であり、これらの誘致に取り組み、メディカルクラスターの一層の充実を図っていきたい。
4.次代の基幹産業の育成・支援について
Q:航空機産業への参入促進のためインダストリー4.0神戸プロジェクトとして、IoTを活用したつながる工場のモデル実施に取り組むとのことだが、重要業績評価指標KPIを達成するために、どのような施策を展開するのか?
A:神戸地域には業種や取引先の景況により企業経営を業績に左右される中小製造業が集積しており、「つながる工場」を実現し、複数企業間の設備や人員などの相互活用やサプライチェーンの最適化を図ることは、生産性の向上やコスト削減・人手不足といった課題に資すると考えられるため、神戸においてもIoTの活用は有意義だ。
そこで2つの取組みを進める。
1点目は、神戸の製造業におけるIT・IoTの活用実態も踏まえながら、「つながる工場」を実現するため、①IoTの導入によってもたらされる具体的な効果、②複数企業の工場をつなげるための設備やソフトウェア、③IoTを有効に活用する上で必要な人材や社内体制、④社内機密を守るためのセキュリティ対策などの要件整理を行う。
まずは産業界のみなさんとしっかり素地づくりをしたい。
2点目は、IoT導入のモデルとして、航空機産業分野における生産管理システムの開発を支援する。
材料調達から機械加工、熱処理、表面処理、非破壊検査を経て納品に至る航空機部品の一貫生産を複数企業が分担して行う。
それぞれの工場における作業の進捗状況をリアルタイムで把握し、生産最適化を図るものである。
この1点目の調査の結果と2点目のモデル実施を通じて抽出された課題を踏まえ、他の業種や企業群での「つながる工場」の実現に向けた施策展開を検討していきたい。
Q:ITを中心とした最新技術を使うことになるため、IT産業との連携は欠かせないと思われるが、次代の基幹産業の育成とIT産業の連携促進策をどう考えているか?
A:IoTやインダストリー4.0の取り組みを進めていくためには、大手ベンダーを含め、この分野において本格的に研究・試行をしている大手企業との連携が必要であり、同時に神戸市内のIT企業群のみなさんにもこのような取り組みに参画してもらい、工場をつなげるという意味でのIT技術をどう活用するのか考えないといけない。
両方の分野のコラボレーションについても取り組んでいきたい。
1.シティプロモーションと観光施策について
Q:今年から来年にかけて、保健大臣会合の開催や神戸港開港150周年、神戸を舞台としたNHK連続テレビ小説の放映など、国内外に神戸の魅力を発信するチャンス。イベント等を一体的に広報するなど戦略的に情報発信すべきでは?
A:関係部局が情報を共有し連携できる体制を整え、民間事業者や市民とともに情報発信するという姿勢で取り組む。
Q:開港150年イベント等は、神戸ならではのライフスタイルの魅力を知ってもらえる機会でもある。例えば「食都神戸」のイベントを実施するなど、「食都神戸」との連携を強化していくべきでは?
A:評価が高かった「ファーマーズマーケット」を30回東遊園地で開催するとともに、開港150年イベントでは、神戸産の食材を使い「食都神戸」のPRを行うことにも力を入れていく。
Q:来年秋にアートイベント「(仮称)神戸開港150年記念アートプロジェクト」を企画しているが、この他にも「ジャズの街神戸発信事業」や「神戸国際フルート音楽祭」等と連携できないか?
A:一年を通して市民が音楽やアートに触れられる機会を増やし、神戸文化創生都市づくりを進めていきたい。
Q:全市統一のルールによる案内サインの再整備を早急に進めるべきでは?
A:案内サインはデザインが統一されておらず、全体として効率的な配置になっていない。現在、基準づくりを進めている。まずは来年度に120基を改修したい。
2.スタートアップ事業について
Q:大学のビジネススクールを活用したスタートアップ支援プログラムを実践するなど、市内の大学と連携し、学生がよりスタートアップに挑戦できる仕組みづくりが必要では?
A:スタートアップ育成支援ではビジネススクールや大学との連携を重視しており、関西学院大学のビジネススクールである専門職大学院経営戦略研究科の教授に人脈・ノウハウを活かしたアクセラレーションプログラムを統括していただいている。
また、シリコンバレーに若手IT人材を派遣するプログラムで参加者募集の際に神戸大学・兵庫県立大学・関西国際大学などの教授に学生への周知、優秀な学生の推薦をしていただいた。
さらに、国内外で活躍する起業家を市内学校に派遣して交流を行うキャリア教育起業家派遣プログラムを神戸大学で実施した。
引き続き市内をはじめとする大学との連携を重視し、学生が挑戦しやすい仕組みづくりを考えていきたい。
Q:さらに国内外から優秀な人材を多く神戸に集めるためには、ビジネスプランの発表会であるデモデイを定期的に開催し、関東圏の大学やアジア等の世界各地の大学からも参加をしてもらい、優秀なプレゼンテーションを行った学生の神戸での起業を支援するなど、神戸市にある大学以外の国内外の大学との連携が必要だと考えるが?
A:デモデイはスタートアップオフィスにおける重点支援プログラムの一つであり、プログラム終了の後に毎期開催する。
加えて、シリコンバレーでアクセラレーションプログラムの提供を行っている世界トップレベルのアクセラレータによるプログラムを神戸で実施することになっている。
これは国内だけでなく海外からも大学生を含めた優秀な若者が神戸に集う機会になる。
この取り組みを通じで一層注目されることで、さらに国内外のスタートアップや投資家等を神戸にひきつけ、人の流れを生み出すことにつなげたい。
そういった取り組みの中で世界の大学との連携についても考えていきたい。
3.医療産業都市について
Q:さらに医療産業都市が発展し市民福祉を向上させるためには、日本人の三大疾病である「がん・心筋梗塞・脳卒中」などを中心にさらなる高度専門病院群の集積をはかるべきでは?
A:医療産業都市では、様々な分野で新しい医療技術の実用化に取り組んでいるところであり、さらなる病院の集積が必要である。
神戸医療産業都市推進協議会で検討を行っている「神戸健康科学(ライフサイエンス)振興ビジョン」の改訂案において、大学病院やナショナルセンターの誘致が盛り込まれる予定であり、これらの誘致に取り組み、メディカルクラスターの一層の充実を図っていきたい。
4.次代の基幹産業の育成・支援について
Q:航空機産業への参入促進のためインダストリー4.0神戸プロジェクトとして、IoTを活用したつながる工場のモデル実施に取り組むとのことだが、重要業績評価指標KPIを達成するために、どのような施策を展開するのか?
A:神戸地域には業種や取引先の景況により企業経営を業績に左右される中小製造業が集積しており、「つながる工場」を実現し、複数企業間の設備や人員などの相互活用やサプライチェーンの最適化を図ることは、生産性の向上やコスト削減・人手不足といった課題に資すると考えられるため、神戸においてもIoTの活用は有意義だ。
そこで2つの取組みを進める。
1点目は、神戸の製造業におけるIT・IoTの活用実態も踏まえながら、「つながる工場」を実現するため、①IoTの導入によってもたらされる具体的な効果、②複数企業の工場をつなげるための設備やソフトウェア、③IoTを有効に活用する上で必要な人材や社内体制、④社内機密を守るためのセキュリティ対策などの要件整理を行う。
まずは産業界のみなさんとしっかり素地づくりをしたい。
2点目は、IoT導入のモデルとして、航空機産業分野における生産管理システムの開発を支援する。
材料調達から機械加工、熱処理、表面処理、非破壊検査を経て納品に至る航空機部品の一貫生産を複数企業が分担して行う。
それぞれの工場における作業の進捗状況をリアルタイムで把握し、生産最適化を図るものである。
この1点目の調査の結果と2点目のモデル実施を通じて抽出された課題を踏まえ、他の業種や企業群での「つながる工場」の実現に向けた施策展開を検討していきたい。
Q:ITを中心とした最新技術を使うことになるため、IT産業との連携は欠かせないと思われるが、次代の基幹産業の育成とIT産業の連携促進策をどう考えているか?
A:IoTやインダストリー4.0の取り組みを進めていくためには、大手ベンダーを含め、この分野において本格的に研究・試行をしている大手企業との連携が必要であり、同時に神戸市内のIT企業群のみなさんにもこのような取り組みに参画してもらい、工場をつなげるという意味でのIT技術をどう活用するのか考えないといけない。
両方の分野のコラボレーションについても取り組んでいきたい。