《英語はあくまで、情報伝達における最優位の道具であるにすぎない。ウェブや科学論文でどれだけ英語が幅をきかせていようが、英語文化が世界のあらゆる人々の心のありようまで規定できるわけではない。そこにしばしば、米英の夜郎自大的勘違いが生じる。欧州大陸を歩いても、英語の存在感はまったく希薄である。都市の一部を除けば、フランスやイタリア、スペインなどでは英語はほとんど通じない。英語を抜きにした豊かな歴史と文化と生活があり、米英人はここでは肩身が狭い。世界が米英中心に回っているとは、欧州大陸の市民たちは毛ほども思っていないことだろう。イラク戦争を主導した米英やオーストラリアが英語圏国で、かつ海洋国家だった事実は、単なる偶然とは思えない。優位言語が文化まで支配できる言語であるという思い込みと、外敵への過剰反応が、世界を見えなくしたのではないか。欧米とひとくくりにすることも、英語圏のフィルターだけで世界を理解しようとすることも間違いのもとだ。》
※ 夜郎自大《「史記」西南夷伝にみえる話で、昔、夜郎が漢の強大さを知らずに自分の勢力を誇ったところから》自分の力量を知らずにいばること。また、そのさま。
これは、9月1日付毎日新聞2面「発信箱」という小さなコラム、毎日新聞欧州総局小松浩記者が書いている文の一部。
英語を話すことがどうしても必要だということを旅行するたび思いこんで、ずいぶんとムダな苦労をしてきた。が、いまほど日本人が世界中でバカにされている時代はないな、と感じるこのごろ、もうやめることにする。日本の文化、日本語を大事にすることを生き甲斐にして生きたい。
アメリカを宗主国とする小泉内閣、文化も経済も政治も外交も植民地的価値観で貫き通すというのが小泉流「改革」というものだろう。これには言語が大きく関わりを持つと思う。アメリカ的、イギリス的発想で日本を支配させてはいけない。
※ 夜郎自大《「史記」西南夷伝にみえる話で、昔、夜郎が漢の強大さを知らずに自分の勢力を誇ったところから》自分の力量を知らずにいばること。また、そのさま。
これは、9月1日付毎日新聞2面「発信箱」という小さなコラム、毎日新聞欧州総局小松浩記者が書いている文の一部。
英語を話すことがどうしても必要だということを旅行するたび思いこんで、ずいぶんとムダな苦労をしてきた。が、いまほど日本人が世界中でバカにされている時代はないな、と感じるこのごろ、もうやめることにする。日本の文化、日本語を大事にすることを生き甲斐にして生きたい。
アメリカを宗主国とする小泉内閣、文化も経済も政治も外交も植民地的価値観で貫き通すというのが小泉流「改革」というものだろう。これには言語が大きく関わりを持つと思う。アメリカ的、イギリス的発想で日本を支配させてはいけない。
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