三流読書人

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ドングリ小屋住人 

与謝野晶子「或国」

2005年01月21日 10時19分23秒 | 教育 
与謝野晶子(1878~1942)に次のような詩があります。


 或国(あるくに)

堅苦しく、うはべの律儀のみを喜ぶ国、
しかも、かるはずみなる移り気の国、
支那人ほどの根気なくて、浅く利己主義なる国、
亜米利加の富なくて、亜米利加化する国、
疑惑と戦慄を感ぜざる国、
男みな背を屈めて宿命論者となりゆく国、
めでたく、うら安く、万々歳の国。


100年前「君死にたまふことなかれ」を発表した与謝野晶子は上のような詩も残しています。
或国とはどこの国かわかりますよね。今の私たちが皮肉られているような気がします。

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