福岡市と東京都が名乗りを上げていた2016年夏期オリンピックの国内候補について日本オリンピック委員会は30日東京都を立候補地と決定した。さっそく東京都石原知事が次期首相と目される安倍晋三氏に支援の依頼のために挨拶をしたというような報道があった。おそらく巨額の国費も使われることになるだろう。
もうやらなくてもいいって。
石原の最後の置きみやげに税金を使われたり、動員をさせらりたりはうんざり。
国民やら都民のことをしっかり考えろ。
一方で北京は張り切っている。 今日の『毎日新聞』の「発信箱」はそのことに触れている。
『毎日新聞』「発信箱」「ほほ笑みを測る」 担当は飯田和郎氏(中国総局)
《 北京の街角で見知らぬ若い女性から声をかけられた。「さあ笑って。心が明るくなりますよ」。たじろぐ私を前に、これ以上ない笑みの彼女。「笑顔1500万人運動」の学生ボランティアだと名乗った。
北京五輪まで8月で2年を切った。近く1500万人になる市民すべてが、笑顔で建国後最大の行事を迎えようと呼びかける活動だ。
店員が無愛想に客に応じる。乗り物にわれ先に殺到する……。 中国を訪れた外国人が腹を立てる場面は少なくない。たまに笑顔を向けられれば、何か企みがあるのではと勘繰る時もある。
胡錦涛主席は「和睦社会」(調和のとれた社会)を目指し、「以人為本」(人間本位)の実践を掲げる。
最高指導者の号令には、人々の奉仕の精神に欠け、その行為に伴う奉仕の精神が乏しいという背景があるからだろう。
五輪の誘致・開催を都市の発展の起爆剤と考えるのは、16年五輪の国内候補地選定で綱引きを演じた東京都、福岡市の例をまたない。
社会主義・中国の権力が集中する北京で開く五輪ならインフラ整備は難しくない。開催地にふさわしい総合力は人的ソフトがカギになる。
「北京の名刺は微笑み」(五輪組織委員会)を合言葉にした官主導の取り組みは、北京が己の力不足を熟知しているがゆえでもある。
市民のほほの筋肉はまだ硬いが、笑顔の浸透はGDP(国内総生産)や外貨準備高の伸びより、ある意味で価値がある。
街に自然な笑みがあふれる時こそ、この国は変わる。 笑顔は中国社会の進化を観察する上でのポイントになる。 》
今の日本がなんぼのもんかということを忘れずに中国のこと考えたい。
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