鏡の国のアリス:短評

鏡の国のアリスの本を読みながら短評をする

虫だけが大きな世界(GLASS3-22)

2008-04-18 22:43:36 | Weblog
さてアリスがワープした先の4の目の世界にブヨがいて小枝に止まり羽でアリスを扇いでいた。このブヨとアリスは3の目の世界でこれまで話していた。以前はこのブヨはものすごく小さかったが、この新たな世界では巨大なブヨで「ニワトリぐらいの大きさだわ」とアリスが思う。ただし彼女はこの巨大さに恐怖を感じなかった。というのはこれまでずっと互いにしゃべってきたから。しかしワープした先の世界でアリスの大きさが変わらないのに一緒にワープしたブヨだけ大きさが巨大になるとは一見理解しがたい。ではどう考えたらいいのか。4の目の世界は虫だけが大きな世界と想定されているのである。この場合にはワープしてもアリスは大きさが変わらずブヨだけが巨大となるといえる。