以前に、麻の生成生地ののれんを、まずは茜染をして、茜色にした後、藍染でグラデーションを入れていき完成させました。
その時の様子は、このブログの中の麻ののれんを織って、後染めをする。の終わり頃にあります。
今回は、藍色の部分を多くしたものを作りたいと考えました。
そこで、藍染と茜染のタペストリーを作ることにしました。
茜染で、麻の生成生地で作ったタペストリーをまずは茜色に染めました。
下染のインド茜による朱色は、二回に分けて染め込みました。麻の生地がかなり分厚く、麻の薄い草色がなかなか抜けませでしたので、朱色に染まるのがなかなかでした。
何回も染め込むともっと茜色に染まると思います。
まず、真ん中で半分に折っておいて、ハンガーにジグザグにぶら下げておきます。
今回は、かなりつけるところからスタートして、藍色の部分の面積を多くしました。
真ん中で半分に折ってあるので、広げると、中央から左右へのグラデーションができます。
左右からのグラデーションのみということで、こういう作品ですということにして、ここで完成にしても良かったのですが、今回は、これに、さらに上下のグラデーションもつけていきたいと考えていました。
藍がめの藍の調子は、昨日の糸染めでもえらかったと思います。
それに加えて、今日は気温も低く、かなり弱ってきているところへ、のれん二枚分というかなりのことをさせてしまったので、後半息切れ状態でした。
乾くと、もっと色が薄くなると思います。
次は、上下に、真ん中で半分に折ります。
それから、上下のグラデーションをしていきました。
当然ですが、いつもの二倍ほど時間がかかりました。
暗闇の向こうに、明るい灯りのついた窓が光っているようなイメージで作りました。
もしくは、晩秋の夕焼けの終焉みたいな感じでも思っています。
四スミがグラデーションをつけていく中でも、色が重なって一番濃い藍色です。
他の場所は、下染のインド藍の朱色の関係で、淡い藍色です。
藍の色合いを朱色と重ねながら楽しみたかったので、紫色っぽいところが増えましたが、この前ののれんは、茜色の中に藍色だったのに対して、今回のタペストリーは、藍色の中に茜色を囲ってみました。予想通りの物ができて満足しています。