私の織物体験、第2弾、
「麻ののれんを織る」
です。
前回は、「初めて、織機で麻のテーブルセンターを織る」でした。
今回は、45センチ幅を3メートルと言うことで、大きく長くなりました。
クローバー製のこの織機の良いところは、縦糸を取っていくとき、いろいろジグザグにしながら、目の前で、そろえていけるところです。
縦糸が取れてから、縦糸を張る作業があります。
これが難しいのです。
まず、巻き付けていくところに、ロール紙を用意します。
カレンダーの切れはしで十分ですが、ビッグプリンターの入らなくなったロール紙は長い作品の時に楽です。
整経(せいけい)をしていきます。
そして糸を巻き付けていきます。
縦糸をとって、固定して、いよいよ横糸を織っていきます。
織れたら、半分で切って、真ん中の上の部分を縫いつけて、のれんを作りたいと思っています。
藍染めで、後染めをしたいと考えています。
どんな染め方にしようか考えています。
縦にオーソドックスにグラデーション、両横から中央にグラデーションなどなど考えていますが、でも、しっぽりいかず、まだまだ考えなければと思っています。
9月22日の夜から、織り始めました。そして、27日の朝に織り終わりました。3mあります。
どんなデザインにしようか考えています。
大柄の板締めしぼりも良いのですが、色の変化をたのしみたいという気持ちもあり、できるかどうかわかりませんが、草木染めの下地に藍でグラデーションをしていって最後は藍で締めるということができないかやってみようと思います。
舞鶴にちなんで、海をモチーフに、冠島やオオミズナギドリが描けないか考えています。
グラデーションは必須ですね。
麻の織物が終わりまして、今日、のれんに仕立ててみました。
これは、絵描きさんでいうと、キャンバスができただけ・・・。
画用紙の材質を決めただけです。
でも、自分で織った訳だから、自分ですいた和紙を使って絵を描くという感じかな?
一枚しかない画用紙だから、納得のいく染めをしたいのですが、それが難しいです。
さて、どんなデザインにしようかな・・・? 満足のいく物を作りたいな! もちろん失敗は成功の素ですけれど・・・。
10月12日、学校から寸胴鍋を貸してもらって、うちのお風呂場で麻の無地ののれんをインド茜で染めてみました。
自分で織った麻ののれんは置いておいて、今回はとりあえず麻との相性が実験してみたかったので、既成の麻生地ののれんを買いました。6000円くらいしました。細い繊維でぱりっと詰まった平織りです。
これで、すでに白ということでいうとのれんとして完成しています。
できれば、自分のところの畑で育てた紅花とか日本茜でしていきたいのですが、畑の狭さの問題や日本茜をまだ知らないし栽培したこともないので、今回は市販のインド茜に頼ることにしました。
まずはインド茜で下染めをしておいて、後から藍で少しずつグラデーションを入れていきたいと思っています。
今までしてきた玉葱の皮とかペパーミントの葉っぱの草木染めのやり方と同じです。
媒染はミョウバンです。
麻は、綿に比べてよく染まることがわかりました。
一旦煮詰めてしまうとせっかくのぱりっとして麻がくしゃくしゃになってしまいました。しょうがないとは思いますが、湿っているときにアイロンをていねい当てておけば良かったです。
色としては、インド茜の明るい優しい赤がでて良かったです。
次回は、縦にグラデーションを入れていこうと思っています。
藍とのグラデーションの中でどんな融合をするか楽しみです。
さっそく、インド茜で昨夜染めた麻ののれんを学校に持って行きました。
学校に着いてから、いつも7:30~8:30が私の染色時間です。事前研究と申しましょうか?教材研究と申しましょうか?遊びの時間です。
藍甕の前に行き、ハンガーにのれんを洗濯ばさみでジグザグに固定しました。
丸い塩ビのパイプに巻いて立てながら染めていこうと思いましたが、このハンガーの方が楽だと思いました。先に茜が染めてあるので、藍で染めるときれいな紫色が出てきました。
うれしくなってきました。今まで染めてきた中で一番鮮やかな色だったのです。
染色後、水洗いをして、酢に漬けた後、また水につけました。
かなりくしゃくしゃになりましたが、アイロンでしわを伸ばしていきました。
あざやかにグラデーションができました。
もっと藍色の部分が多い方が良かったかと思いましたが、美術の先生が、「いずれにしても赤が強いので、これでよいと思います」といってくれましたので、あえて二回目を染めませんでした。
インターネットで見てもらえた大阪の方から、
「のれんは、とても鮮やかで燃えるような夕焼けの中に
爽やかな海のような暖かさが感じます。 」との感想を頂きました。
学校があります舞鶴の海と茜色の夕日をイメージしていますので、ドンピシャです。
ありがとうございます。