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ヒライのサッカー中心のWEB LOGSです。

自分らですいた和紙を使っています!

2008年03月28日 | 藤の芯材のランプシェード

今年度も生徒と一緒に、藤蔓を使ったランプシェード作りに励んできました。
今回の特徴は、同じ担任団の先生が行われた、「竹炭作りと紙すき」の授業で、生徒や私たちが実際に紙すきをした和紙を使って製作してみました。
Dsc04868 給食の時に出る、牛乳パックをつぶしたり、色つきのちり紙を破いて入れてミキサーで粉砕してから、メッシュのステンレスの網ですきました。メッシュの荒さ加減にこだわられて、授業研究をされていました。
細かすぎても、荒すぎてもいけないので、経験から導き出していました。また、木枠も手製で製作されていました。(補助具を自分で作ってしまうところがすごいのです。)

この和紙は、竹炭をラッピングするのに使われたり、学部の修了証書に使われたり、そして、ランプシェードに使われたりと、大活躍でした。

Dsc04869 昨年の市販の和紙よりも、素朴で柔らかくて、ランプシェードに合っています。軽く穴が空いた薄い感じや、まだらの感じが出せたり、色もいろいろ用意できたりと、良かったです。
木工用ボンドで、貼っていくとき、紙を切ってそろえるというより、引っ張ったら、ちぎれるように自然と取れて、よい感じにくっつきます。はさみを上手に使えない子にもむいています。

Dsc04870 すべて自分らで作ったというのが良いですね。

じつは、テーブルセンターは、織物の授業で製作しましたし、コーヒーカップと食器は、陶芸の授業で制作したものです。

水槽には、自分らで採ってきた、カブトムシの幼虫がいます。

観察をさせてみようと思っています。


教材研究に、和びデザインさんへ行く!

2007年04月22日 | 藤の芯材のランプシェード

ランプシェード作家として、京都でも有名な和びデザインさんへ、また、教材研究に行かせていただける機会を得ました。

昨年度の3学期早々(1月21日)、行かせてもらって以来です。その時のブログ記事です。

http://blog.goo.ne.jp/hiraipotter/d/20070122

和びデザインさんのホームページです。
http://<wbr></wbr>www.wa<wbr></wbr>bi-des<wbr></wbr>ign.co<wbr></wbr>m/sale<wbr></wbr>s/tkxc<wbr></wbr>gi/sho<wbr></wbr>p/shop<wbr></wbr>_index<wbr></wbr>.cgi

作品を製作し出す前に、1月21日に、先生に初めてお会いして教えてもらってから、ランプシェードを作ったり、学校内でランプシェード展をしたことなどの、その後の話をしました。ランプシェード展の時のホームページは、

http://www1.kyoto-be.ne.jp/maizuru-s/tyuugakubu/tyuugaku-5/tyuugaku-5.html

今回は、実際に講習を受けさせてもらって、ABS板という、熱に強い樹脂で形を整えながら、藍染のハンカチをつかって、ランプシェードにできないかということで、ノウハウを教えていただきました。

Dsc01373 まず、今回題材にした藍染ハンカチにアイロンをかけました。

この染め方は、福知山藍同好会で教えていただいた、注射器を使った、スプラッシュ染です。

スプラッシュというと、スプラッシュマウンテンとか、しぶきみたいな感じですが、注射器を使って、藍液を直に布にかけていって、染めています。

Dscf0003_10 ちょっと、その時の染めたやり方を振り返ってみますと、ハンカチを16の扇折りにして、割り箸で板締めしておきます。
そこへ、80円の注射器から、すきまに振りかけていきます。

Dscf0006_12 一カ所ができたら、水で洗って、次の場所を板締めしていきます。外から内側に向かって染めていきました。はなびらのような、幾何模様になるのがおもしろいですね。

Dscf0011_3ランプシェードの題材として使うとしたら、白っぽい方がよいので、このハンカチを使うことにしました。ハンカチにこだわらず、切って縫製した木綿の生地に、白影絞りを施して、白っぽい感じを出すとか、機械すき和紙(障子紙みたいな感じ)を直接染めても良いですね。

Dsc01374さて、今回の講習の方では、まずABS板で、形を作りました。

以前に、このABS板を、舞鶴の教育教材業者に注文しましたところ、手に入りませんでした。

Dscf0010_11 それで、その時はポリエチレンを使って、円筒形のランプシェードを作ってみたのですが、どうも熱でゆがみが生じて失敗してしまいました。その時の写真です。今回と同じハンカチを巻いて作っています。

Dsc01378 ABS板と木綿生地の中間に、和紙をはさむんですが、その和紙に、切り込みを入れました。

Dsc01379 切り込みを入れたところと入れていないところで、映り方の変化を楽しむためです。 光の透け方が違うわけです。

Dsc01380 和紙に切り込みを入れていく際に、気がつけば、自分の家の、細川九曜の紋を、また、あしらっていました。(ちょっと丸の位置が違いましたが)Tシャツにも、型染めしている、太陽みたいなマークです。
舞鶴のお殿様の細川幽斎も、これなんです。(ちょっと説明の順が違いました。細川家と、我が平井家が同じなんです。)

最後に、自分の染めた藍染ハンカチを巻きました。
そして、和紙に両面テープをしたもので、縁を固定していきました。その上を、クリップみたいな感じで、封をする感じにしました。

Dsc01382 できあがったものを、さっそく点けてみました。
藍染の模様が、すかしの模様とダブるはずでしたが、ちょっと、ハンカチの方が上にずれてしまいました。

生徒も、よく、七夕飾りの中で、折り紙を折っておいて、はさみで切り込みを入れて、こんな細工をしているので、慣れています。

こういう、幾何学模様もおもしろいかもしれません。

Dsc01394 ランプシェードを授業として組み込んでいく上での、教材観・生徒観についての話し合いの方も、うれしかったです。

Dsc01384

いろいろなアイデアを頂ける、すばらしいお話でした。
先生自体が、さりげない中に、デザインのかたまりという感じでした。デザイナーの方って、一挙手一投足がデザインになるような、こういう存在なんだなと改めて感服しました。

また、私なりに、かみ砕いて作品作りをしたいです。また、生徒に還元していきたいです。


モチモチのきのイメージでランプシェードを集めてみました。

2007年03月01日 | 藤の芯材のランプシェード

前々から流木アートの得意な学校の先生から、大きな流木を分けてもらっていたので、なんとか細工をしてみました。

Dsc00426

なんか「モチモチのき」みたいなイメージで、全部のランプシェードで、花が咲かないかなと考えました。

Dsc00436 とりあえず、台座みたいな物をつけていって、ランプシェードを置いてみました。

Dsc00434今回はランプシェードですが、他にもいろいろと載せそうです。
えさ場を置いて、鳥を呼ぶのもいけそうですね。
小さなぼんぼりみたいなシェードを載せてもいけそうです。

Dsc00437  「やい木ィ、モチモチの木ィ、実ィ落とせ!」
 いつもは夜見ると怖い大木の向こうに満月がかかってとても美しい光景になる。言われて見るとモチモチの木のイメージ、ちょっとありますねとマイミクの方から感想を頂きました。

そんなイメージを出したかったです。

Dsc00435 流木を分けていただいた学校の先生も、この作品を見ていただけました。
「癒しの光だね。ずっと見ていたいわ。」と言ってくださったので、うれしかったです。

Dsc00432

ありがとうございました。


竹で作った常夜灯

2007年02月22日 | 藤の芯材のランプシェード

この前、みんなで、かにを食べに行ったお店が、玄関の前の庭に、竹で作った常夜灯をしていました。
すごく、気に入ってしまって、自分でも試しにやってみようということになりました。

P1040474
   居酒屋さんの店先のものは、軽く炭焼きをしてコーティングしてありますね。防虫・防水・防カビ・長持ち加工です。

Dsc00007 それに、田の字のように、窓を開けたり、ドットマークのように、丸い穴を開けてみました。まだ窓に和紙を貼って柿渋液防水加工はしていませんが、こんな感じです。

20070221075525 玄関先に置いてみました。
奥に見える、桜の花びらのシェードは、うちの学校の高等部が作った陶芸の傘立ての中にランプを入れた物です。
手前の大きなランプが今回作った物です。
携帯で撮った写真なので見にくいですね。

Dsc00015

あれから快適に使っています。

玄関のひさしがあって、雨の日は、直接雨がかからないようにしていました。

でも常夜灯は、玄関からちょっと離れた雨ざらしのところにあって、玄関に、足下を照らしながら客人を促すというのが役目なので、ちょっと細工をしてみました。

Dsc00549 100円ショップで、竹で編んだザルを買ってきまして、藤の木の芯材も使って、骨組みを作りました。

Dsc00550 ちょうど、帽子みたいな感じで、固定しました。

そして、和紙を貼っていきました。

Dsc00551 和紙を貼った後で、柿渋液を、和紙の上に、塗ってみました。昔の雨傘みたいな感じで、水をはじいてくれると思います。


「癒しの光とならん」作品展の看板

2007年02月15日 | 藤の芯材のランプシェード

藤の芯材で、ランプシェードを作り出した最初の頃に、子供が喜ぶそうな大きな魚型のランプシェードを作りました。

大きな魚の形のシェードに、字の達筆な先生に、今回の校内グループ展の看板として、作品展のテーマを書いていただきました。

Dscf0006_11 こんな看板としての使い方ができるようにと、あらかじめどうなることかと案じながらも、大きなシェードを作っておいていました。
分かりやすい字で書いてくださったので、喜んでいます。

Dscf0007_8 学校内で作品展を来週一週間するのですが、これが点いていたら、開いていますという合図にしようと思っています。

そして、作品展用のポスターには、こんな説明書きをしました。
「作業学習(農園芸)の時間に、藤の木の芯材を使ったランプシェード作りに取り組みました。高等部の先輩が、藤の木の樹皮の繊維で「藤織」に取り組んでいますが、繊維を取った後の芯材部分を譲り受けてランプシェードを作ることにしました。
 裸電球からでた、25Wや40Wの弱い光は、和紙を通り抜け、あたたかく乳白色に照らします。「ライト・テラピー」として、体にも心にも優しい、ほんわか明るい感じの「癒しの光」が、どんなふうにみなさんの心に映りますか? ぜひご覧になって、楽しんでいただけたらうれしいです。」

癒しの光となれるかどうか? がんばってみます。


傘立てでランプシェード

2007年02月12日 | 藤の芯材のランプシェード

うちの学校の高等部の作品の傘立てです。
うちの学校のホームページのインターネット販売のサイトで買うことができます。 http://www1.kyoto-be.ne.jp/maizuru-s/work/internet/seihin.html

Kasatate 1800円で、私も買いました。
校長先生が、傘立てもよいけど、ランプシェードにしたらおもしろいよと意見してくれていたのを思い出してしてみました。

Dscf0006_10 

20Wの白熱電球を中に入れてみました。
傘立ては、表に桜の花びらの形、裏側に紅葉の葉っぱの形にくりぬいてあります。季節によって、見せる側を変えていきます。

そこから光が出ていくわけです。

Dscf0007_7 玄関先で、こんな風に光っています。

さすが、校長先生!ランプシェードとして使ってみます。


藤蔓(ふじつる)みだれ編みランプシェードを試作してみました。

2007年02月11日 | 藤の芯材のランプシェード

余っていた藤蔓を使ったり、樹皮の紐状の物を使って、みだれ編みをしてみました。
Dscf0003_9 まずは、新聞紙で大まかに形を取りまして、ガムテープで貼っていきます。

今回は、烏帽子型にしようと思いました。

Dscf0004_12 それに、藤蔓(ふじつる)を巻いてきます。
このつるも水につけておくと柔らかくなります。
柔らかいうちに編んでいきます。

みだれ編みというやり方で、適当に上下上下という順序で編んでいきました。

Dscf0005_6 みだれ編みが編めたら、下から、新聞紙を取り外しました。

Dscf0006_7 なるべく細かく編んでいけたらよいのですが、籐(とう)とは違って、太さや堅さがまちまちなので、むずかしいです。

Dscf0008_8 これまでのランプシェードを作る時に使った、和紙の切れ端も一杯たまってきました。せっかくの和紙がもったいないです。

Dscf0009_6 一度、ミキサーでちりちりにしておいてから、このみだれ編みで紙すきをして、膜みたいな物が表面にできないかなと思っています。

かすかにできた紙がランプシェードにならないかなと思っています。
廃物利用のデザインなので、ちょっといびつですが、何とか試作を完成させてみたいです。
このままでも面白いのですが、あえて漉いてみようと思っています。
ミキサーがどこかに行ってないので、困っています。

とりあえず、編んだままでランプシェードとして使っていたのですが、他のクラスの先生がミキサーや液糊を持っておられていっしょに紙すきをしてあげるというので、今までの切れ端の和紙を細かく切ってミキサーにかけていきました。 Kamisuki1
そして、紙すきができるようにしておいてから、シェードで紙すきをしていきました。

Kamisuki2 初めは、内側に紙を入れておいて外側にすいていたのですが、外側がいまいちうまく膜になっていなかったので、今度は、コップで外側から液をかけていくというやり方でやりなおして見ようと考えました。

Kamisuki3 初めは、シェードを横にして、シェードの中に紙すきの水を流し込ませて、上にゆっくり上げていくやり方をしていました。

ということは、内側がしっかり紙になっているのに対して、外側は、まだ骨組みが見えているという感じです。

確かに、きれいに内側は積もっていました。

やっぱり外側から膜を張るようにしたいので、やりなおしました。

Takenoko コップに、紙すき用の水をすくっておいて、骨組みにかけていくというやり方です。もっと、紙すき用の水が、深ければよかったと思いました。

どうしても、かけていくというやり方なので、すいていくよりも水のスピードが速く、膜になりにくかったですが、こんな感じに仕上がりました。

なかなか穴が埋まりませでしたがそれはそれで味になるかなと思っています。


のぞみ型ランプシェードと今後の方向性

2007年02月03日 | 藤の芯材のランプシェード

前回は、しずく型ランプシェードをデザインしていたのですが、今回は500系のぞみ型ランプシェードを作りました。
Dscf0002_9 今回も藤蔓が作る流線型の良さを出したくて、作ってみました。

Dscf0007_6 他のクラスの生徒が見に来てくれたときに、喜んでくれないかな?と思っています。

Dscf0006_6 おもちゃみたいな感覚で光っている、和紙を抜けてきた光を楽しんでくれないかなと思っています。

Dscf0008_7 骨組みをきちんときれいに成形するというのではなくて、生徒のごく自然に留めていくだけという方が、藤のつるの良さが出て、より生命の自然なダイナミックさが伝わってくるということを 生徒が教えてくれました。こちらが凝れば凝るほど、不自然になっていくという矛盾も味わいました。

しかし、今回はあえて凝る方に進んでみました。藤の木の芯材の丸みだけを取り出したかっただけなのです。

Dscf0010_10 裸電球からでた、25Wや40Wの弱い光は、和紙を通り抜け、あたたかく乳白色に照らします。
私は40代ですが、昔を思い出し、小学校時代までの懐かしい感じがして、郷愁からか心が癒される感じがしています。

Dscf0012_5 真っ暗な中に、玄関や廊下を、ほんわか明るくしてくれる灯火はゆっくり見ていても楽しいです。
今の子供達は、生まれたときから蛍光灯で昼間のような明るい夜を、ファミコンやカラフルなテレビそしてパソコンで生活していますので、ほんわか明るい感じがどんなふうに心に映るのか楽しみです。

「ライト・テラピー」として、体にも心にも優しい「癒しの光」が、うちの学校の子供達にどんなふうに映るのか楽しみです。
クラスの生徒作品と担任作品でする「癒しの光とならん」校内グループ展の、他のみんなの感想が楽しみです。
ところで、うちの学校には、リラックスルームというのがあります。
リラックスルーム(スヌーズレンともいう)は、音や光などの感覚刺激に過敏な児童生徒のカームダウンする場として使われています。そこで、この癒しの光が使えないかなんて一人で考えています。


ランプシェードの続編と今後の課題

2007年01月31日 | 藤の芯材のランプシェード

いろいろと、あれから、ランプシェードの続編を作っていますが、なかなか、すきっと納得いけるものができずに悩んでいます。

Dscf0008_6 しずく型ランプシェードです。しずくというより、なすびに似てきました。

一滴のしずくをイメージをしたのですが、藤の芯材が作っていくに連れて、歪曲してきてこんな形になりました。Dscf0010_9

Dscf0001_11 ボール型ランプシェードです。もっと球に近い形にしたかったのですが、左側の斜面がくっきり出過ぎてしまいました。Dscf0003_8

Dscf0012_4

竹を割ったイメージで作りました。

できた物へは、それぞれ愛着があったり、あかりとしての味わいがあるのですが、デザインとして、満足が・・・・・? Dscf0011_2

頭の中のデザインも、いまいちなのかもしれませんし、作り方も、材料もいろいろと考えてしまいます。
積んでは崩し、積んでは崩しです。

授業では、生徒もそれぞれがんばって作っています。
今から、骨組みをくくったり、和紙を貼ったりという難関が待っていますが、味わいを大切にしたいです。
そして、その後の状況としては、骨組みをじぶんのしたい形にくくっていったり、結ぶのが困難な人はテーピングで留めたりしました。
骨組みをきちんときれいに成形するというのではなくて、生徒のごく自然に留めていくだけという方が、藤のつるの良さが出て、より生命の自然なダイナミックさが伝わってきました。 生徒が教えてくれました。
それが出したくて、藤蔓という素材を選んだはずなのに、こちらの意図で不自然に成形しすぎていたという事がわかりました。ということは、自然な感じをどう出すか?というよりも、自然からどんな良さを引き出すか? ですね。
ちょっと、力みすぎて、こちらの意図が不自然に入りすぎていたのかもしれません。
生徒が紙を貼った後、スイッチを入れて浮かび上がるシルエットが楽しみです。

担任の先生にも作ってもらって、私の作品もいっしょに並べて、学校内で、1つの教室をみんなのあかりでいっぱいにして「癒しの光とならん」グループ展を開きたいと思っています。


京都のランプシェードの工房を訪ねて

2007年01月22日 | 藤の芯材のランプシェード

京都新聞を取って読んでいますと、月一度「トマトマガジン」という雑誌が入ります。
私は全然気も留めていなかったですが、奥さんが「これ読んだら参考になるのに」と言ってくれました。
特集は、「ぬくもり感じて作り手の見える一品」ということで京都と滋賀の作家の特集でした。
「さあ、おとうさんが京都に行きたいと言うで」と私の思考回路を見透かした言葉も言ってくれました。
今、私は藤の木の芯材を使ったランプシェード作りに凝っているのですが、あかりをデザインされている京都の作家さんの記事に目がとまりました。

nokiro-art-net
築90年の町家の中で、約80人のクリエーターが丁寧に作ったアイテムに出会えると書いてありました。
http://www.nokiro-art-net.com/

和びデザイン
心にも体にも優しい明かりを提唱する照明士、水野美代子さんの工房です。
http://www.wabi-design.com/sales/tkxcgi/shop/shop_index.cgi

あかりデザイン工房
手漉き和紙を使った、オリジナリティーあふれる照明具のギャラリーです。
http://www1.odn.ne.jp/akari-design/index.html/

実際の作品を自分の目で見たい!
工房で手作りされる究極の一品の極意を聞きたい!
プロの一皮むけた作品から学び取りたい!
そんな気持ちで、工房やショールームを訪ねてみることにしました。

私の場合、その道の達人の感性にじかに触れたいという欲求が、そのことで、相手をお騒がせしてしまうという自制心(遠慮)より遙かに上でして、困った物です。
そこに、授業への事前研究として子供達になんとかうまく興味を持ってくれるように提示したいという欲求も絡んできてしまうとどうにも止まりません。 僧は月下の門を敲いてしまいます。
そして、どんどん聞いてしまいます。(研修期間中に身につけました)
人間、ありがたいことに、貴人は必ず答えを返してくださいます。 暗中模索中のものに、道しるべとなるあかりをくださいます。
またまた、外に出たがりで、ついて行きたがりの奥さんと子供が脇を固めてしまいます。
今流行のmixiでさえも、暗中模索中の道しるべの灯火を常に探して、人との出会いを求めてしまって、どうもすみません。

あらかじめアポの電話を入れさせてもらっておいてから、見学に行かせていただきました。
できれば、Tシャツやショールを買って染めさせていただいています、天然色工房 手染メ屋さんにも見学に行きたかったのですが、あいにく日曜日は定休日でした。

mixiで知り合えた なぞやしきさんにも、お会いしたかったのですが、都合が悪いので、再来週に予定を入れてくださいました。

Dscf0003_7 長男は卓球の練習があっていけませんでした。北野天満宮にお参りして、長男の受験のお守りを買ったりしました。

Dscf0005_5 家族で長五郎餅を食べてきました。長男にはお餅のお土産です。

Dscf0015_3その後で、まずはノキロさんにおじゃましました。

北野天満宮からは、ほんそばなのです。
京都の町家の中で癒されながら、いろいろな作品を見て感激していました。

Dscf0009_5 あかりデザイン工房さんの手漉きのあかりもありました。

お店の方に承諾を得て、全体的な雰囲気をデジカメに納めさせていただきました。

それから、お昼御飯を食べて、西賀茂の和びデザインさんにおじゃましました。
閑静なたたずまいの中に、凛としたすばらしい空間がありました。癒される和の空間でした。
和びデザインの水野さんには、本日は本当にありがとうございました。お忙しいところを、初対面なのに、親身になって、いろいろと相談に乗っていただき、感謝しています。
また、作品を見せていただいたり、数々の新しいアイデアのヒントを一杯くださったりと、私はうれしかったです。
うちの家族がうるさいのにお宅におじゃまして、いっしょになって楽しませていただき、とても喜んでおります。子供はわんちゃんと遊べて喜んでいました。また、作品ができましたら、お手紙を書きます。担任しています中学部の生徒といっしょにがんばってみたいと思います。
それから、あかりデザイン工房に行きました。田畑さんに作品を見せていただいたり、あかりについての考え方をお聞きしました。ありがとうございました。
あかりを作るっておもしろいなと感じました。
また、藤の芯材以外でも、生活の身近な素材でのランプシェード作りがおもしろくなりそうです。


ランタン型ランプシェードと沓形ランプシェード

2007年01月20日 | 藤の芯材のランプシェード

小型のランタンみたいなランプシェードを作りました。

Dscf0008_4 水に湿らせると、好きな形に変えられ、乾燥させるとその形を保つという、形状記憶木材で、いろいろと変えられておもしろいのですが、変えてしまって良いのかというところで悩んでいます。必要最小限がよいですね。

Dscf0043_3  細い藤の芯材が、きれいなコイルみたいな形に形状記憶できたので、この部分を、ランプシェードの筒の部分に使ってみました。

Dscf0007_4 これまで作品は、作れば作るほどだんだん形が大きくなってきていたのですが、今回は小さくシンプルにしました。

Dscf0010_8 小さいですが、ランタンの部分が、ランプと近いので、明るく光ります。

Dscf0006_5

沓(くつ)形ランプシェードを作ってみました。

というよりも、卵を横にしたような形の物を作ってみようとして、初めは帽子かな?と想像していたのですが、沓(くつ)に似ているので沓形としてみました。

Dscf0003_6 藤の芯材を曲げたときにできる、なめらかな流線型を大切にしたいなと考えました。

Dscf0008_5こんな形のランプシェードもおもしろいかなと思っています。

Dscf0007_5 沓型ランプシェードの次は、冠型ランプシェードを作成して舞鶴から見える冠島と沓島を現してみようかなと思っています。


ランプシェード製作日記

2007年01月14日 | 藤の芯材のランプシェード

懲りずに、ランプシェード作りを教材研究として続けています。

_001 生徒に作らせる前に、具体物として、いろいろなパターンを見せたいと考えています。そして、いろいろと作っていくうちに私の中でも作風に変化が出てきました。
というか、いろいろとコツという物をさがしたり、気がついたりしながら、ああでもない、こうでもないとやっていまして、紆余曲折で、積んでは崩し状態です。
Dscf0043_2 水に湿らせると、好きな形に変えられ、乾燥させるとその形を保つという、形状記憶木材で、いろいろと変えられておもしろいのですが、変えてしまって良いのかというところで悩んでいます。必要最小限の方がよいということになりました。

Dscf0001_8らせん形のタワーみたいな物が作れないか考えていました。

実際にしてみると、あんまり作為的に形をこちらが自由に変えてしまうのもどうかと考えてしまいました。

Dscf0048_1 ついつい作り出すと、変に凝ってしまって何かの形にしてみたいという感情が湧いてきました。

はじめは、なんか水芭蕉みたいな形に光ったら良いなと思って作っていきました。
でも、ふと気づきました。

Dscf0050ランプシェードは自分を光らせると考えるのではなく、まわりをどんなに照らすかが大事で、自分自身はシンプルで機能的な形のほうが良いのだと・・・。
水芭蕉もなかなかこちらの計算通りにはうまくいきませんでした。 

Dscf0051ランプシェードって、それ自体が存在感ある物と、そうでなくてまわりに溶け込んでいて、フワッと明るさを提供する物とあります。わたしは、どちらを作りたいのだろうかと考えるようになりました。後者が作りたいのに、気がついたら、前者を作ろうとしている。おかしい。

和紙を通り抜けてきた、乳白色の光が、暖かみがあって良いと思っています。色を塗ると乳白色が変わってしまいます。水芭蕉の花のところに柿渋を試しに塗ってみたのですが、色が茶色い淡く変わったなという感じだけです。 水芭蕉型から、ゆりかご型に変更していきました。でも、口を大きく広げすぎているようで、ちょっと変でした。

Dscf0001_9 やっぱり、和紙が乳白色に光る部分は、多い方がよいというふうに考えました。

乳白色=お乳=おかあさん=おかあさんとゆりかご=安心
という感じでしょうか?
今回、紆余曲折しながら暴走してきた作品は、花のつぼみの形に落ち着きました。

Dscf0002_8 周りにとけこむシンプルなモノを考えているのですが、
いつも、どでかくて変な形になってしまいます。自分の性格ですね。
今回の花のつぼみも、小一の娘と奥さんからは、「鯉の口」ということになっています。ガク!!

Dscf0004_11学校に持って行ったら、
生徒が「また変なものを持ってきた」と言ってくれるかな?お手本的な物を作りたいのになかなかうまくいきません。
でも、学校の先生の中には、教室で、見本として、ランプシェードを光らせていると、廊下から見つけてくれて、「味わいがあってよいね」と教室に入ってきて、話しかけてくれます。まだまだ、暗中模索の製作日記は続いていきます。

Dscf0008_3 やっぱり、なにかの口に似ているという意見が、花のつぼみという意見より多いので、ちょっと手直しをしました。口の部分のすき間を小さくしてみました。

Dscf0010_7 ちょっとは、花のつぼみらしくなったかな?


ランプシェード第二弾です。

2007年01月06日 | 藤の芯材のランプシェード

また、藤の芯材で、ランプシェードを作ってしまいました。
第一弾はというと、ラッパ型ランプシェードでした。

Dscf0043_1 第一弾を作っているときの様子をブログにまとめています。

http://blog.goo.ne.jp/hiraipotter/d/20061226

第二弾の今回は、水につけて、やわらかくなったところを丸く曲げてひもで結んでおいた物です。本当に丸くなります。第二弾は、卵形ランプシェードです。

Dscf0000  まずは、安物のスポットライト型のランプのからの部分を電動のこぎりで切り取りました。

Dscf0001_7家に余っていた四角い天板にビスで固定しました。

40Wのホワイト球が全体を明るく照らします。

Dscf0002_7 まずは、どんな形にしようかと考えながら、螺旋状になった、大きなわっかをビスで固定しました。
ちょうど、花を生ける感じで、その時ある芯材の量とか、芯材の曲がっている形で、どんなランプシェードにしようかというデザインが決まったり、変わってきます。
それがまた、おもしろいです。

Dscf0003_4 骨組みを螺旋状に巻き上げてみました。

一番上と下には、わっかみたいな部分を作り、和紙が貼りやすいようにします。

Dscf0004_9  ここで感じたことは、なるべく骨組みは少ない方が、和紙が光って、きれいだということです。紙を貼るとき、頑丈かなと思いましたが、黒い線が目立ってしまいました。

Dscf0005_4 子供には、プーさんの好きな蜂蜜が入っている蜂の巣と言っています。
他では、こんな形の、蛾の卵が木々にひっついているのをみたことがありました。

Dscf0010_6 でも、ランプシェードを作るというのは楽しいですね。
どんな形がよいか?
どんな灯りになって、どんな明るさなのか?
スイッチをつけた瞬間が楽しいです。

柔らかな光で、結構いやされますよ。生成の和紙の色も良いのだと思います。

Dscf0003_5 壁掛け型のランプシェードも、あまった芯材で試しにしてみました。

Dscf0004_10 壁のライトの傘の部分を取り、ランプシェードを取り付けてみました。

Dscf0006_4大きい感じがしますが、あえて大きい壁掛け型のランプシェードはどんな感じになるかやってみました。

Dscf0009_4 あえて比較する意味で、3つのランプシェードをいっしょに置いてみました。

Dscf0011_1 家族から、壁掛けにしては、大きいと言われてしまったので、小さいサイズのランプシェードを作ることにしました。

Dscf0012_3 ひもで、芯材を弓なりにしておいて、下の木をくくりました。

Dscf0013_6あたたかい光です。 これぐらいの大きさの方が、バランスが取れています。

Dscf0016_4 藤織で出た芯材をつかって、今後もいろいろなランプシェードを、授業でも作っていきたいと考えています。


藤の芯材でランプシェードを作りました。

2006年12月26日 | 藤の芯材のランプシェード

私の学校では、高等部が作業学習の織物で藤織に取り組んでいるのですが、藤から皮をはいで繊維を作っていきます。繊維を取った後の木の部分(芯材)は不要になってきます。

Dscf0037_1 紙すきのコウゾの芯材でランプシェードを作られている方が多いので、私も、藤の芯材でランプシェードを作ってみることにしました。

Dscf0038_1 ランプの部分は、家にあった壊れた部品を使いました。

子供部屋にランプシェードの部分がいたんだままで、ほったらかしのものでした。

芯材をシュロひもで結んで固定していきました。

Dscf0039_2骨組みが完成しました。

デザインとしては、円錐を逆さにした感じです。

なるべく大きなシルエットにしたいと考えました。

Dscf0040_1 木工用ボンドで、和紙を貼っていきました。

逆三角形なので、張りにくかったです。

材料費としては、この和紙が800円です。

Dscf0042 まだまだ、いっぱい芯材が残っています。

三学期の教材として、みんなでランプシェードを作っても良いかなと思います。

Dscf0043 こんな感じのシルエットです。

シルエットのイメージは、ウルトラマンの科学特捜隊本部の建物のイメージです。
上に抜ける光を、壁面のタペストリーにぶつけたいと考えました。

Dscf0022_1 生徒には、円柱型も良いと思います。紙をぐるっと一周したらできあがりの方が、張りやすいでしょうね。

インテリアが一つ出来上がりました。

Dscf0023_4使える電球は40Wまでです。でも、十分に明るいです。

マイミクの方から、「電球型蛍光灯なら発熱少ないから60W型でもいけるかも。でもこういうのは明るいだけが価値ではないんですよね。電球ならクリア球がお薦めです。40Wでもホワイト球の60W並の明るさがありますし、点光源になるので印象が微妙に違います。 」との意見をいただきました。クリア球も試してみたいと考えています。

Dscf0029_1 学校から家に持って帰って、セットしてみました。

上へ抜ける光が、タペストリーを照らし出すという計算の通りになったので、満足しています。

ただ、うちの家には、ちょっとでかいかも!