舞鶴市政記念館の裏にありますまいづる知恵蔵で、平成20年1月8日から20日まで、岡田明彦の臈纈染「陰影のうつろい」が開催されていました。
そのなかで、岡田明彦さんご本人による伝統×ARTのワークショップが12・13日に行われました。 私も、第一人者の作家の方のワークショップを体験させてもらいたいと思いまして、応募していました。
「本格的なろうけつ染めの一日体験をしませんか?製作過程のおもしろさと染める楽しさ、仕上がりの喜びを体感ください。」
「伝統技法を教わりながらも自由な発想で製作をします。1日で図案おこしから染つけまでおこない、後日、脱ロウ・定着し、完成した作品をお渡しします。」
とのことでした。
講師の岡田明彦さんは、昨年の4・5月に舞鶴市政記念館のエントランスホールをすばらしいのぼりの作品で飾られていて、家族で見に行ったのを覚えています。(その時の写真です)
その方の展覧会だけでなく、ワークショップまで受けられるので、12日はわくわくして会場に出かけました。9:45頃に会場入りして、まずは展覧会を見学しました。あざやかな作品が飾られていました。
知恵蔵には、前任校で一緒だった、美術のN先生がお勤めで、大変お世話になりました。この企画の中心となって進めておられました。
どんな作品にしたいかというと、舞鶴ふるるファームから見える冠島をモチーフにして染めてみたいと考えていました。
10:00から16:00までという日程で、午前中に、簡単な実習と下書き、午後からロウを置いていって、筆で染色をしていきました。
生地はシルクです。染料は酸性でした。ロウはひび割れしないもので防染のために使うやり方です。
時間短縮のため、筆で染めた後で、ドライヤーで乾かして、またロウを置いていきました。乾くと染めていたときの色より薄くなるので、その分も計算に入れて染めていかなくてはならないのがわかりました。
ロウを置く順番や薄い色から濃い色への染色の順番が大事で、順番の作戦を立ててから、していきました。重ねて塗るとグラデーションがきれいにできる感じでした。
ロウを落とすのと、定着させるのは、業者に頼むそうです。
ロウが取れたら、白い波が浮かび上がる予定です。
この体験を、染色の授業に生かしたいと思っています。
岡田明彦先生、N先生、スタッフの方々、ありがとうございました。
ロウを置いたり、染色したりして、なんとか、ここまで仕上げて帰ってきました。1週間後くらいに受け取りに行きたいと思っています。また、作品については、その時にアップしたいと思っています。
新聞記者の方が、ろうけつ染めの最中に、他の方の頑張っている姿を写真に撮られたり、私も作品を製作しながら立ち話をしていました。どこの新聞社の方かは、知りませんでしたが、自分の家で取っている新聞では記事が出ていなかったので忘れていたのですが、火曜日に職場に行くと、先輩の先生が、「新聞に載っていたよ」とその新聞のコピーを下さいました。
1週間もかからないで、脱ロウと定着が終わって作品が帰ってきました。作品展が行われている20日まで、知恵蔵で一日教室の私たちの作品も展示してもらえるということで、見てきました。自分のところに戻ってくるのは22日くらいだそうです。他の皆さんの作品も飾られていました。こんな感じに仕上がりました。うれしいような、はずかしいような、でも、また、励みにしたいと思っています。
今日は、舞鶴ふるるファームから、冠島がよく見えていたので、写真に撮ってきました。
冬の寒い空気の中で、すきっと見えていました。