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ヒライのサッカー中心のWEB LOGSです。

ランプシェードの続編と今後の課題

2007年01月31日 | 藤の芯材のランプシェード

いろいろと、あれから、ランプシェードの続編を作っていますが、なかなか、すきっと納得いけるものができずに悩んでいます。

Dscf0008_6 しずく型ランプシェードです。しずくというより、なすびに似てきました。

一滴のしずくをイメージをしたのですが、藤の芯材が作っていくに連れて、歪曲してきてこんな形になりました。Dscf0010_9

Dscf0001_11 ボール型ランプシェードです。もっと球に近い形にしたかったのですが、左側の斜面がくっきり出過ぎてしまいました。Dscf0003_8

Dscf0012_4

竹を割ったイメージで作りました。

できた物へは、それぞれ愛着があったり、あかりとしての味わいがあるのですが、デザインとして、満足が・・・・・? Dscf0011_2

頭の中のデザインも、いまいちなのかもしれませんし、作り方も、材料もいろいろと考えてしまいます。
積んでは崩し、積んでは崩しです。

授業では、生徒もそれぞれがんばって作っています。
今から、骨組みをくくったり、和紙を貼ったりという難関が待っていますが、味わいを大切にしたいです。
そして、その後の状況としては、骨組みをじぶんのしたい形にくくっていったり、結ぶのが困難な人はテーピングで留めたりしました。
骨組みをきちんときれいに成形するというのではなくて、生徒のごく自然に留めていくだけという方が、藤のつるの良さが出て、より生命の自然なダイナミックさが伝わってきました。 生徒が教えてくれました。
それが出したくて、藤蔓という素材を選んだはずなのに、こちらの意図で不自然に成形しすぎていたという事がわかりました。ということは、自然な感じをどう出すか?というよりも、自然からどんな良さを引き出すか? ですね。
ちょっと、力みすぎて、こちらの意図が不自然に入りすぎていたのかもしれません。
生徒が紙を貼った後、スイッチを入れて浮かび上がるシルエットが楽しみです。

担任の先生にも作ってもらって、私の作品もいっしょに並べて、学校内で、1つの教室をみんなのあかりでいっぱいにして「癒しの光とならん」グループ展を開きたいと思っています。


京都のランプシェードの工房を訪ねて

2007年01月22日 | 藤の芯材のランプシェード

京都新聞を取って読んでいますと、月一度「トマトマガジン」という雑誌が入ります。
私は全然気も留めていなかったですが、奥さんが「これ読んだら参考になるのに」と言ってくれました。
特集は、「ぬくもり感じて作り手の見える一品」ということで京都と滋賀の作家の特集でした。
「さあ、おとうさんが京都に行きたいと言うで」と私の思考回路を見透かした言葉も言ってくれました。
今、私は藤の木の芯材を使ったランプシェード作りに凝っているのですが、あかりをデザインされている京都の作家さんの記事に目がとまりました。

nokiro-art-net
築90年の町家の中で、約80人のクリエーターが丁寧に作ったアイテムに出会えると書いてありました。
http://www.nokiro-art-net.com/

和びデザイン
心にも体にも優しい明かりを提唱する照明士、水野美代子さんの工房です。
http://www.wabi-design.com/sales/tkxcgi/shop/shop_index.cgi

あかりデザイン工房
手漉き和紙を使った、オリジナリティーあふれる照明具のギャラリーです。
http://www1.odn.ne.jp/akari-design/index.html/

実際の作品を自分の目で見たい!
工房で手作りされる究極の一品の極意を聞きたい!
プロの一皮むけた作品から学び取りたい!
そんな気持ちで、工房やショールームを訪ねてみることにしました。

私の場合、その道の達人の感性にじかに触れたいという欲求が、そのことで、相手をお騒がせしてしまうという自制心(遠慮)より遙かに上でして、困った物です。
そこに、授業への事前研究として子供達になんとかうまく興味を持ってくれるように提示したいという欲求も絡んできてしまうとどうにも止まりません。 僧は月下の門を敲いてしまいます。
そして、どんどん聞いてしまいます。(研修期間中に身につけました)
人間、ありがたいことに、貴人は必ず答えを返してくださいます。 暗中模索中のものに、道しるべとなるあかりをくださいます。
またまた、外に出たがりで、ついて行きたがりの奥さんと子供が脇を固めてしまいます。
今流行のmixiでさえも、暗中模索中の道しるべの灯火を常に探して、人との出会いを求めてしまって、どうもすみません。

あらかじめアポの電話を入れさせてもらっておいてから、見学に行かせていただきました。
できれば、Tシャツやショールを買って染めさせていただいています、天然色工房 手染メ屋さんにも見学に行きたかったのですが、あいにく日曜日は定休日でした。

mixiで知り合えた なぞやしきさんにも、お会いしたかったのですが、都合が悪いので、再来週に予定を入れてくださいました。

Dscf0003_7 長男は卓球の練習があっていけませんでした。北野天満宮にお参りして、長男の受験のお守りを買ったりしました。

Dscf0005_5 家族で長五郎餅を食べてきました。長男にはお餅のお土産です。

Dscf0015_3その後で、まずはノキロさんにおじゃましました。

北野天満宮からは、ほんそばなのです。
京都の町家の中で癒されながら、いろいろな作品を見て感激していました。

Dscf0009_5 あかりデザイン工房さんの手漉きのあかりもありました。

お店の方に承諾を得て、全体的な雰囲気をデジカメに納めさせていただきました。

それから、お昼御飯を食べて、西賀茂の和びデザインさんにおじゃましました。
閑静なたたずまいの中に、凛としたすばらしい空間がありました。癒される和の空間でした。
和びデザインの水野さんには、本日は本当にありがとうございました。お忙しいところを、初対面なのに、親身になって、いろいろと相談に乗っていただき、感謝しています。
また、作品を見せていただいたり、数々の新しいアイデアのヒントを一杯くださったりと、私はうれしかったです。
うちの家族がうるさいのにお宅におじゃまして、いっしょになって楽しませていただき、とても喜んでおります。子供はわんちゃんと遊べて喜んでいました。また、作品ができましたら、お手紙を書きます。担任しています中学部の生徒といっしょにがんばってみたいと思います。
それから、あかりデザイン工房に行きました。田畑さんに作品を見せていただいたり、あかりについての考え方をお聞きしました。ありがとうございました。
あかりを作るっておもしろいなと感じました。
また、藤の芯材以外でも、生活の身近な素材でのランプシェード作りがおもしろくなりそうです。


ランタン型ランプシェードと沓形ランプシェード

2007年01月20日 | 藤の芯材のランプシェード

小型のランタンみたいなランプシェードを作りました。

Dscf0008_4 水に湿らせると、好きな形に変えられ、乾燥させるとその形を保つという、形状記憶木材で、いろいろと変えられておもしろいのですが、変えてしまって良いのかというところで悩んでいます。必要最小限がよいですね。

Dscf0043_3  細い藤の芯材が、きれいなコイルみたいな形に形状記憶できたので、この部分を、ランプシェードの筒の部分に使ってみました。

Dscf0007_4 これまで作品は、作れば作るほどだんだん形が大きくなってきていたのですが、今回は小さくシンプルにしました。

Dscf0010_8 小さいですが、ランタンの部分が、ランプと近いので、明るく光ります。

Dscf0006_5

沓(くつ)形ランプシェードを作ってみました。

というよりも、卵を横にしたような形の物を作ってみようとして、初めは帽子かな?と想像していたのですが、沓(くつ)に似ているので沓形としてみました。

Dscf0003_6 藤の芯材を曲げたときにできる、なめらかな流線型を大切にしたいなと考えました。

Dscf0008_5こんな形のランプシェードもおもしろいかなと思っています。

Dscf0007_5 沓型ランプシェードの次は、冠型ランプシェードを作成して舞鶴から見える冠島と沓島を現してみようかなと思っています。


ランプシェード製作日記

2007年01月14日 | 藤の芯材のランプシェード

懲りずに、ランプシェード作りを教材研究として続けています。

_001 生徒に作らせる前に、具体物として、いろいろなパターンを見せたいと考えています。そして、いろいろと作っていくうちに私の中でも作風に変化が出てきました。
というか、いろいろとコツという物をさがしたり、気がついたりしながら、ああでもない、こうでもないとやっていまして、紆余曲折で、積んでは崩し状態です。
Dscf0043_2 水に湿らせると、好きな形に変えられ、乾燥させるとその形を保つという、形状記憶木材で、いろいろと変えられておもしろいのですが、変えてしまって良いのかというところで悩んでいます。必要最小限の方がよいということになりました。

Dscf0001_8らせん形のタワーみたいな物が作れないか考えていました。

実際にしてみると、あんまり作為的に形をこちらが自由に変えてしまうのもどうかと考えてしまいました。

Dscf0048_1 ついつい作り出すと、変に凝ってしまって何かの形にしてみたいという感情が湧いてきました。

はじめは、なんか水芭蕉みたいな形に光ったら良いなと思って作っていきました。
でも、ふと気づきました。

Dscf0050ランプシェードは自分を光らせると考えるのではなく、まわりをどんなに照らすかが大事で、自分自身はシンプルで機能的な形のほうが良いのだと・・・。
水芭蕉もなかなかこちらの計算通りにはうまくいきませんでした。 

Dscf0051ランプシェードって、それ自体が存在感ある物と、そうでなくてまわりに溶け込んでいて、フワッと明るさを提供する物とあります。わたしは、どちらを作りたいのだろうかと考えるようになりました。後者が作りたいのに、気がついたら、前者を作ろうとしている。おかしい。

和紙を通り抜けてきた、乳白色の光が、暖かみがあって良いと思っています。色を塗ると乳白色が変わってしまいます。水芭蕉の花のところに柿渋を試しに塗ってみたのですが、色が茶色い淡く変わったなという感じだけです。 水芭蕉型から、ゆりかご型に変更していきました。でも、口を大きく広げすぎているようで、ちょっと変でした。

Dscf0001_9 やっぱり、和紙が乳白色に光る部分は、多い方がよいというふうに考えました。

乳白色=お乳=おかあさん=おかあさんとゆりかご=安心
という感じでしょうか?
今回、紆余曲折しながら暴走してきた作品は、花のつぼみの形に落ち着きました。

Dscf0002_8 周りにとけこむシンプルなモノを考えているのですが、
いつも、どでかくて変な形になってしまいます。自分の性格ですね。
今回の花のつぼみも、小一の娘と奥さんからは、「鯉の口」ということになっています。ガク!!

Dscf0004_11学校に持って行ったら、
生徒が「また変なものを持ってきた」と言ってくれるかな?お手本的な物を作りたいのになかなかうまくいきません。
でも、学校の先生の中には、教室で、見本として、ランプシェードを光らせていると、廊下から見つけてくれて、「味わいがあってよいね」と教室に入ってきて、話しかけてくれます。まだまだ、暗中模索の製作日記は続いていきます。

Dscf0008_3 やっぱり、なにかの口に似ているという意見が、花のつぼみという意見より多いので、ちょっと手直しをしました。口の部分のすき間を小さくしてみました。

Dscf0010_7 ちょっとは、花のつぼみらしくなったかな?


ランプシェード第二弾です。

2007年01月06日 | 藤の芯材のランプシェード

また、藤の芯材で、ランプシェードを作ってしまいました。
第一弾はというと、ラッパ型ランプシェードでした。

Dscf0043_1 第一弾を作っているときの様子をブログにまとめています。

http://blog.goo.ne.jp/hiraipotter/d/20061226

第二弾の今回は、水につけて、やわらかくなったところを丸く曲げてひもで結んでおいた物です。本当に丸くなります。第二弾は、卵形ランプシェードです。

Dscf0000  まずは、安物のスポットライト型のランプのからの部分を電動のこぎりで切り取りました。

Dscf0001_7家に余っていた四角い天板にビスで固定しました。

40Wのホワイト球が全体を明るく照らします。

Dscf0002_7 まずは、どんな形にしようかと考えながら、螺旋状になった、大きなわっかをビスで固定しました。
ちょうど、花を生ける感じで、その時ある芯材の量とか、芯材の曲がっている形で、どんなランプシェードにしようかというデザインが決まったり、変わってきます。
それがまた、おもしろいです。

Dscf0003_4 骨組みを螺旋状に巻き上げてみました。

一番上と下には、わっかみたいな部分を作り、和紙が貼りやすいようにします。

Dscf0004_9  ここで感じたことは、なるべく骨組みは少ない方が、和紙が光って、きれいだということです。紙を貼るとき、頑丈かなと思いましたが、黒い線が目立ってしまいました。

Dscf0005_4 子供には、プーさんの好きな蜂蜜が入っている蜂の巣と言っています。
他では、こんな形の、蛾の卵が木々にひっついているのをみたことがありました。

Dscf0010_6 でも、ランプシェードを作るというのは楽しいですね。
どんな形がよいか?
どんな灯りになって、どんな明るさなのか?
スイッチをつけた瞬間が楽しいです。

柔らかな光で、結構いやされますよ。生成の和紙の色も良いのだと思います。

Dscf0003_5 壁掛け型のランプシェードも、あまった芯材で試しにしてみました。

Dscf0004_10 壁のライトの傘の部分を取り、ランプシェードを取り付けてみました。

Dscf0006_4大きい感じがしますが、あえて大きい壁掛け型のランプシェードはどんな感じになるかやってみました。

Dscf0009_4 あえて比較する意味で、3つのランプシェードをいっしょに置いてみました。

Dscf0011_1 家族から、壁掛けにしては、大きいと言われてしまったので、小さいサイズのランプシェードを作ることにしました。

Dscf0012_3 ひもで、芯材を弓なりにしておいて、下の木をくくりました。

Dscf0013_6あたたかい光です。 これぐらいの大きさの方が、バランスが取れています。

Dscf0016_4 藤織で出た芯材をつかって、今後もいろいろなランプシェードを、授業でも作っていきたいと考えています。