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迷歩録  みちくさ

2017-04-10 10:26:43 | 日記
  夜明けから  雨風強く  唸りあげ  桜散らしの  春の嵐や


                                ひのひら  ろくべえ





   人生には道草が必要、新幹線の如く走り行く人生の中で、時には道草をして、心を癒し見聞を広め

  豊かな人生をつくりだしていくのも人間にとっては必要な事ではないだろうか。人間は精神性の動物

  だからこそ、「みちくさ」がとても大事な事となるのであろう。

   特に教育や福祉、医療の現場で働く者にとっては、心を休める、心のビタミンはサプリメント効果

  絶大であろう。この心のビタミンを排除してしまうと、そこには、ギスギス、イライラしか生まれて

  来ないことにになる。そうならないためにも、「みちくさ」をして、人生を楽しみながら、ゆっくり

  と歩くことが大切ではないだろうか。

   昨日、都城の母智丘の桜見学に行ってきた。花見の道草である。花の一輪一輪を見ていると、人々

  の人生が映し出される。花道には出店が軒をそろえ、様々な物を売っていた。花より団子である。人

  々群がりは、時が過ぎゆくごとに多くなり、周りの道路は大渋滞、「みちくさ」どころの騒ぎではな

  くなっていた。人間が求める、精神の癒しはだれもが同じという事であろうか。どこみても人人、桜

  の数より人数そんな感じになってしまっていた。

   人の精神を安らげるものはほかにもいろいろとある。今流行りのグルメもそうであろう。人間関係も

  安らげる人間関係と、いらだつ関係と様々な関係が存在する。その様々な人との関係を融和的に穏やか

  に過ごそうとする集団性を維持するために、人間は精神を使う。その精神を時には休める必要があるの

  だ。どのように休めるかは個人的な事だが、勤勉実直がすべてではないこともまた、事実ではないだろ

  うか。時には羽を伸ばし、「みちくさ」を愉しみ、ゆっくりと人生を歩く姿こそが、対人援助者として

  の基本的な姿なのではないだろうか。

   対人援助という職業そのものが、人生の「みちくさ」なのかもしれないのだから。  

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