迷歩録

　　時間ごと　　雲や蔓延り　　下り坂　　花びら開く　　しだれ梅かな


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ



　　　　　　　朝の晴れ間は徐々に雲に奪われ陽射もなくなり、寒さを感じるそんな天気となった

　　　　　　南九州である。働き方の変化でストレスが多く、その解消ができない人が多くなって

　　　　　　いるというニュースを見た、仕事の時間とそうでない時間の間が無くなり、いつでも

　　　　　　仕事といった感覚を持つテレワーク、無駄という時間がつくれないとのことが大きな

　　　　　　理由、無駄が人間にとっていかに大切なのかを思い知らされているとのニュースであった。

　　　　　　コロナという感染症によってもたらされた、良い点ではないだろうか。

　　　　　　　経済優先の中で仕事というものが合理化だけされ、人間本来の価値というものが薄れ

　　　　　　無駄な事は省かれ、能率主義こそ善の考え方が主流であるが、実はその考え方が能率

　　　　　　を低下させていることに気づく、とても良いチャンスではないだろうか。

　　　　　　　能率を上げるたもには、バランスよく無駄な事のように思われることを織り交ぜる

　　　　　　事が大切である。つまり井戸端会議があればこそ、家事労働がはかどるということで

　　　　　　ある。人間はバランスの動物、無駄な事と有意義な事がバランスよく持ち合わせるこ

　　　　　　とが、能率向上につながるのではないだろうか。

　　　　　　　いずれにしても無駄な事の大切さを振り返り、効率よく無駄を取り入れる生き方を

　　　　　　したいものである。すべてが仕事でなく、すべては生き方につながる学びをしたいも

　　　　　　のである。