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迷歩録   きぼう

2017-05-09 14:29:17 | 日記
 <strong> 薄暗く  緩やかに揺れ  木立かな  静寂な時  春雨の前


                              <strong> ひのひら  ろくべえ





   「きぼう」(希望)とは、あることを成就させようと願い望むこと、またその事柄。

   将来に良いことを期待する気持ち(広辞苑)とある。とてもポディテブな言葉である。この言葉が

   あるのかないのかでは、毎日のあるいは一分一秒の行動が違ってくるのであろう。

    自分たちもクライアントも同じこと、クライアントの今ある境遇を理解しながら、その場からの

   希望とは何なのかをしり、そのものに希望を与える、あるいは共に希望を持つことができるように

   していくことが対人援助という行為には含まれているのではないだろうか。

    援助する側に諦めや事務的態度が見え隠れすればクライアントは希望を失い、お先真っ暗な気持

   ちを持って日々過ごさなければならなくなってしまう。ポディテブでなくネガティブな場を提供し

   てることになってしまう。これでは対人援助も本末転倒である。対人援助の場というものは、その

   場に行くだけでも、精神的に前向きになれて「きぼう」とういう三文字を持てることができる環境

   が相応しいのではないだろうか。

    学校も、塾も、各教育機関も、福祉施設も、医療施設も、そこに存在する、「きぼう」の雰囲気

   こそが、そこを利用するクライアントに最大限の目的達成効果というものを与えるのであろう。

    日本の対人援助の場は、雰囲気がネガティブ過ぎるのではないだろうか。この雰囲気を作り出し

   ているのは、その場で働いているスタッフそのものであろう。クライアントは将来に対する不安や

   焦りからネガティブになることは理解できる、その気持ちを増長させるように援助者がかかわり、

   雰囲気も、暗くものものしかれば、クライアントはますますネガティブになる。その場で、スケジ

   ュールをこなすための、レクリェーションが行われても、クライアントの気持ちに「きぼう」は現

   れないのではないだろうか。

    「きぼう」という言葉は、援助者、援助受給者両者にとって最も大切な言葉であろう。この言葉が

   その場に居るだけで自然に胸の奥から染み出てくるような対人援助を目指したいものである。

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