迷歩録 おうぼう

　　初蝉や　　暑さ抱えて　　木陰かな　　流れる汗に　　額を拭う


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ




　　　　　今行われている国会で、議論もろくにされないまま、議員定数が増えようとしている。数の論理を

　　　　押しとうすために、議員を増やすより有利になろうとする政権与党の陰謀が見え隠れする。このよう

　　　　な「おうぼう」（横暴）な政治手法をとるのか、その根幹にある国民に支持されているという感覚が

　　　　危険なのではないだろうか。あの大災害が起きた夜も、大宴会をしていたと自ら発信してしまうほど

　　　　「おうぼう」な、精神状態になっているのではないだろうか。

　　　　　コミュニケ―ションを行う時も、その人の精神状態をいち早く知ることは、とても大切である。自分

　　　　が解るということは、相手も感じることができるということではないだろうか。

　　　　　自分では、当たり前、普通であっても、相手にとっては「おうぼう」な態度、言葉に受け取られるこ

　　　　とは、よくあること、そのような誤解を生まないコミュニケーションを行うためには、誰に何を伝える

　　　　のかという事を、瞬時に理解して、その人達の受け取られ方はどうなのか、相手の立場はどうなのかな

　　　　どを考えながら行う事が、大切なのではないだろうか。

　　　　　いずれにしても、コミュニケーションは一対一とは決まってない、一対多数もあれば、多数対多数も

　　　　ある。このことを踏まえた上でのコミュニケーションというものが大切なのでではないだろうか。

　　　　　国会議員ともなれば、そんなことは百も承知のはず、となれば意図して行っているということになる。

　　　　大水害の時期に、宴会発信、さらには強行採決、これを「おうぼう」というわずしてなんというのだろ

　　　　うか。そうさせてるのも国民の責任、国民の一人として、厳しい目を持とうと思う。

　　　　　より良い日本となるために。